- Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480062314
感想・レビュー・書評
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若者の非婚化には「いっしょに暮らす」スキルの低下があるのではないか。一昔前の「ひとり暮らし」は下宿生活や間借り、寮生活など、実質上は「他人と暮らす」ことであった。その間に「いっしょに暮らす」スキルも磨かれたのだが……というあたり、なるほどという指摘。「今の生活レベルを落としたくない」と、親と同様の献身を夫に要求する女性の心理を、他人と暮らすことの不安ゆえの「かぐや姫的無理難題」と分析するのも、ありそうでなかった視点。しかし、真ん中を過ぎた頃から迷走し始め、さいごは夏目漱石が作品の中に描いた「新たな家族像」の可能性とかになってて、なんのこっちゃ。
分析というよりは「思いつき」を読まされている気がしないでもないが、それにしては面白く読めた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「たまゆらの次と、『いっしょに暮らす。』」
http://arthurtorin.blog136.fc2.com/blog-entry-169.html -
ルームシェア、結婚、下宿、等々で他者と共に暮らすとはどういうことか、あるいは、どういう効果をもたらすかが書かれている著書。結婚しないという選択肢を取る人のことや、ルームシェアする人の主観的意見が盛り込まれているから、色んな考え方に触れることができる。小説『こころ』を現代に照らしながら読み解いているところは、面白いと感じる。
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2007/12/08
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江戸時代の長屋暮らしから近年のルームシェアまで、日本の『いっしょに暮らす』風景を俯瞰する。文学作品やドラマ、ユートピアコロニーなどの社会事象を題材に言及してある。友人、恋人、家族、ご近所さん。そして共同体としての社会と人びとは、どう暮らしていくのだろうか。望ましいあり方とは?これについては一生をかけて私自身が見守り、探っていく上で結論を出す他はない。
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『家族と住まない家』を読みたいと思っていたらこいつを先に見つけた。これから読む。