使える!確率的思考 (ちくま新書 565)

著者 :
  • 筑摩書房
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本棚登録 : 591
感想 : 60
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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480062727

作品紹介・あらすじ

ギャンブル、天気予報、ビジネスから人間関係まで、この世は不確かな事柄でいっぱいだ。私たちは、偶然に翻弄されながら、可能性の高さを見積もったり比較したりして、自らの行動を決断せねばならない。では、賢く適切な選択をするにはどうすればよいか?そこで強い味方となるのが「確率的思考」である。本書は、数字の苦手なわれらにも腑に落ちる平明な語り口で、確率のテクニックを駆使して考える術を伝授する。ツキの正体、統計数字のからくり、人づきあいやビジネスでの意思決定法など、魅力に富んだ事例満載で愉快に学べる一冊。

感想・レビュー・書評

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  • 数式を使わずに「確率的なものの見方・考え方」を平易な言葉で解説してくれます。
    無記憶性、ツキの根拠、右肩下がりの幾何分布では平均以下/以上の割合が1.7対1に近づくこと、ベイズ推定の考え方、不確実性に対する理解と考え方等ネタの数が多いため、一つのことを深く理解するよりも全体的に考え方を底上げしてくれます。
    ニュースで貯蓄やボーナスの平均が報道された時のモヤモヤが少し解消されるかもしれません。

  • 数式の殆ど出てこない、確率の本。
    つか日常生活で、本当に、確率的なものの見方ができることの大切さを知る。

    良書。

  • はじめに
    Ⅰ 世界は不確実性に満ちている
       第1章 ツキに法則ってあるの?
       第2章 確率法則ってなに?
       第3章 確率だって使いよう
    Ⅱ データの眺め方ひとつで世界は変わる
       第4章 統計も見方ひとつでとっても面白い
       第5章 標準偏差で統計の極意をつかむ
       第6章 確率の日常感覚はゆがんでいる
    Ⅲ 確率と意思決定
       第7章 ビジネスに役立つベイズ推定
       第8章 人は、観測できない世界を見落とす
       第9章 真似することには合理性がある
       終章 不確実性下における選択の正しさとは何は
    おわりに―確率って、自然や社会や人生そのものなんだ

  • 確率は数学のものだけだと思っていたが、経済や物理、人間の思考、意思決定、と広い分野で確率によって照明ができていることを知れた。 最終的に確率の考え方を知ったからと行って実行動にどう影響があるのか… 何かを選択する時に期待値を考える? 合理的な選択と正しい選択の、問題がある。 結局のところ…なんだろう? ビジネスをする時にきっと役に立つ。 商品を売る時とかマーケティング、消費者の意思決定の参考になるのではないか? ----------------------------------------------- なにか世の中の現象について別の考え方で見るきっかけを与えてくれる本。

  • 苦手なイメージの確率が面白くなる。そんな一冊

  • 確率・統計をビジネスでどう応用するか

  • 必読書

  • 株や投資に興味が人は統計や確率を学ぶと良いと何かで読んだので実践している。 この本はまさにその通り。 すごくためになったので小島さんの他の著書も読みたい。

  • デキの悪い私には内容が部分的にしか理解できなかったが、終章は非常に面白かった。
    ぜひ終章だけでも読んでもらいたいと思う。

  • 2005年刊行。著者は帝京大学経済学部環境ビジネス学科助教授。◆現代社会で意外と用いられている確率的手法。偏差値(標準偏差)が典型だが、他にも多数存在する。本書は確率理論の一端と現代の利用方法を検討し、一見現実的でない確率論とリアルとの繋がりを提示する。◆主観的・心理的確率としてベイズ推定。ざっくりした仮説からスタートするが、試行を繰り返す毎に徐々に学習して推定値の精度が上がっていく。高画質ファックス(電話送信のゆらぎが判っているため可能)、スパムメールの除去フィルター。◇これだけでも収穫ありの一書。

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著者プロフィール

小島 寛之(こじま ひろゆき)
1958年東京都生まれ。東京大学理学部数学科卒業。同大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。経済学博士。
現在、帝京大学経済学部経済学科教授。専攻は数理経済学、意志決定理論。
数学エッセイストとしても多方面で活躍しており、そのわかりやすい語り口には文系・理系の読者を問わず定評がある。
主な著書に『使える!経済学の考え方』『数学入門』(以上、ちくま新書)、『天才ガロアの発想力』『ナゾ解き算数事件ノート』『21世紀の新しい数学』『証明と論理に強くなる』『【完全版】天才ガロアの発想力』(以上、技術評論社 )、『無限を読みとく数学入門』(角川ソフィア文庫)、『数学的推論が世界を変える』(NHK出版新書)など多数。

「2021年 『素数ほどステキな数はない  ~素数定理のからくりからゼータ関数まで~』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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