- Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480062727
感想・レビュー・書評
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あまり使えない。
本著は実生活における判断にあたり確率論を持ち出すことによって、確率的思考への心理的な敷居を下げる内容ではある。
しかし不確実で急激なスピードで変化する現在のビジネスにおいて使えるほどの示唆を与えていない。
良かった点をあげるならば、貨幣錯覚を用いた金融政策、確率が確率の顕示によって変化してしまう例を述べているところであり、「合理的な選択」と「正しい選択」への問いかけである。
真面目に統計学、確率的思考をビジネスに活かしたいと考える人には本著は内容が足りない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
確率とは何か、何が分かるのか、どんなことに応用できるのか、が具体的に分かりやすくまとめられている。中学校、高校と授業で学んだ確率とは違ったモノの見方をすることもあり、確率的知識を特に必要としない。
具体例として株式市場の話や、ランダムウォーク、経済物理学などについても触れられており、ファイナンスの入門として読むのも面白い。確率を通じて社会を見る目が、どのように変わりうるのか事例を通じて説明してあり読んでいてワクワクすること間違いなしである。特に、不確実性に関する話は面白かった。
また、ビジネスへの確率の応用例も示されており「確率」が身近なものであることを、より実感できるようになるだろう。 -
この著者の本はこれで2冊目ですが、正直面白くない。
学術的なものと大衆受けするようなものの中間辺りを狙っているのでしょうが、どっちつかずな感じで、この本を読んだからといってタイトルにあるような確率的思考が使えるようにはならないと思います。
ただ、著者自身が一押ししている標準偏差に関する部分は、成程なあと納得できました。 -
不確実性下の意思決定。
動学的不整合性、ベイズ理論、ゲーム理論、事例ベース意思決定理論、優柔不断への選好。
たとえ話を使った説明がわかりやすい。
数式を使った抽象的な説明ではぴんとこなかったことが、すっと腑に落ちる。
合理的な選択と正しい選択の違い。
事前と事後における正しさのズレ。 -
-my bookdarts-
人間は優柔不断だから、メニューの多い店を好むのは当然である。そんなことも経済学者はわからないのか、と叱られそうだが、このような「優柔不断への選考」というのがきちんと数理化されたのは、1979年にクレプスが成功してやっとのことだったのである。
つまり世の中には正しい結果をもたらす正しくない選択もあるし、正しくない結果をもたらす正しい洗濯もあるということだ。 -
あまり数字や計算式がないので、読み進めやすかったです。
この本に書かれているようなことから学習すれば確率を学びやすいのでないかと感じました。
私はこの本を読み、統計に興味を持ちました。 -
確率は様々な所で使われているのに、全く理解が及んでいないので。
ちゃんと学生時代の勉強をやり直さないといけないと思いました。 -
確率といった数学の分野について書かれた本なのに文章として読んでいて面白かった。
ここで真新しい?ものとして取り上げられていた「ベイズ理論」についてメモ。
統計的推定とベイズ推定の違いは、前者はデータが何もできないのに対し、後者はデータが少なくとも、あるいはデータが全くない段階でも推定ができる。 -
NDC分類: 417.1.
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大学の時に勉強して、確率的思考っておもしろいなって感じたのを思い出した。
物事を数字で捉えられるようになると、世界が変わって見えるんじゃないか、なんてことを思ってみたり。