高校生のための古文キーワード100 (ちくま新書 599)

著者 :
  • 筑摩書房
3.09
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  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480062765

作品紹介・あらすじ

古文では、人の気持ちを表現する心情語が読解のキーワードである。本書は、その心情語を中心に、古語を100語ほど厳選して収録し、『源氏物語』『枕草子』など有名作品の例文を訳つきで紹介しながら、わかりやすく解説する。根本の語義・語感を重視し、関連語・慣用的用法などにも触れてあり、豊かな古典の世界への格好の案内者となるだろう。コラム「読解の知恵」は重要な構文・語法を説き、これも必読。

感想・レビュー・書評

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  • 心情語を中心に古文の読解方法を解説した本。この本では古語辞典に乗っているような言葉の「意味」を順番に暗記していく勉強をすすめてはいません。古文に出てくる言葉の一つ一つがもともと持っているイメージとしての「語感」から考え、そこから古典文学の読み手が自分で解釈を作っていくという勉強のやり方について書かれている。

    (『中高生のための本の読み方』大橋崇行 p. 32 古典を面白く読むには? より)

  • タイトルに「高校生のための」ということばが含まれていることからわかるように、基本的な古語をとりあげ、その意味や用例などをわかりやすく解説している本です。

    見出し語にとりあげられているのは約100語であり、それぞれの説明のなかで関連語が紹介されているとはいえ、一般的に用いられている大学受験のための単語帳にくらべると、収録語数はすくなめであり、他の単語帳と併用して学習することが想定されているといってよいと思います。本書は、深く理解することがむずかしい「心情語」を中心に、根本の語義・語感とその具体的な用例がていねいに説明しています。

    もちろん受験生以外の読者にとっても、古語を通して古典のなかで表現されている心情を知るための手引きとして、おもしろく読むことができます。

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著者プロフィール

1938年青森県生まれ。東京大学大学院博士課程修了。現在、東京大学文学部・大学院人文社会系研究科教授。専攻は古代日本文学。著書に「清少納言と紫式部」「古代和歌の世界」ほか。

「1999年 『ことばが拓く 古代文学史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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