ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)

著者 :
  • 筑摩書房
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レビュー : 936
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480062857

感想・レビュー・書評

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  • ネットに起こっている変化を、ネットを全く使わない層に向けて説明した本

    目次
    <blockquote>序章 ウェブ社会―本当の大変化はこれから始まる
    第1章 「革命」であることの真の意味
    第2章 グーグル―知の世界を再編成する
    第3章 ロングテールとWeb2.0
    第4章 ブログと総表現社会
    第5章 オープンソース現象とマス・コラボレーション
    第6章 ウェブ進化は世代交代によって
    終章 脱エスタブリッシュメントへの旅立ち
    </blockquote>
    最近になって、ソーシャルウェブという言葉の意味を知るようになった。
    ネット上で多くの人が情報を共有・交換する世界だ。
    この本では、2006年の時点でのロングテールだとかWeb2.0だとか……いろんなことが騒がれているなかで、世の中に何が起こっているのかをわかりやすく説明している。

    <blockquote>グーグルを考える上で押さえておかなければならない基本がある。それはネットの「こちら側」と「あちら側」の違いについてである。そして技術進化の大きな流れとして、ネットの「こちら側」から「あちら側」へのパワーシフトが、これから確実に起きてくるのだということである。</blockquote>
    こちら側、あちら側……面白い喩えだなあと思う。
    こちら側は、ネットをあくまで道具として使った、リアルと深く結びついた領域。対してあちら側は、ネットでほぼ完結してしまう、バーチャルな世界。
    この違いを淡々と説明しているのだが、昨今のネットの進化は、正に「あちら側」へ何かが移動しているのだと思える。

    例えば、これについてグーグルに関してのこんな記述がある。
    <blockquote>グーグルがゴールを目指しているのは、「グーグルの技術者たち(むろんここは人間がやる。逆にいえばこれができる人間以外は要らないという思想がグーグルには本質的にある)が作りこんでいく情報発電所がいったん動き出したら「人間の介在」なしに自動的に事を成していく」世界である。</blockquote>
    グーグルはあちら側として、人間の介在しないシステムを考えていることが伺える。

    また、ブログやwikipediaの集合知に関しては、こういうことが述べられている。
    <blockquote>個が意識すべきことは、知的生産活動の成果や途中経過をネットの「こちら側」ではなく「あちら側」に置いて、自分だけでなくネット上の誰もが共有して利用できるようオープンにすることだけ。
    (中略)
    前章では、これから大きなブレークスルーが期待される領域として「自動秩序形成システム」が重要だと指摘した。「全体」など全く意識せずに行う「個」のネット上での営みをうまく集積すれば、自動的に「秩序形成」という価値を創出できるのではないか。</blockquote>
    あちら側はネットにある世界だからこそ、全ての情報はオープンである。
    そうすると、あちら側にいる人たちは、全ての情報を自由に使えてしまう。しかし、情報もいいものと悪いものがあるから、そこから篩い分けをしなきゃいけない。
    ここで、個々人が篩い分けをしていき、複雑な集積結果が積まれたときにどうなるか?
    答えは、SBMの結果、Googleの検索結果、wikipediaの各ページ……そういったものに現れてきてるのだろう。今はもっといろんなものに結果が出てきてる。まだまだゴミが混ざってはいるけれど、かなり有用なものになっている。

    さらに、この違いを「不特定多数無限大を信頼できるか否か」というもう1つの対立軸でもって表現している。
    こちら側で「不特定多数無限大」を信頼した存在として、著者はlinuxを挙げている。
    こちら側であるのは、OSだからだそうな。
    まぁ……これはこれで、開発に多くの人々が信頼しあう状態であるのは間違いが無い。
    しかしまぁ、それはやはり一定の共通認識があるからなんだろう。うん、それが”自動的に「秩序形成」”した状態なのかもしれない。

    そして、著者はこれから「不特定多数無限大」を信頼し、ネットのあちら側にいる者こそ、次のネット世界を引っ張る存在だと言ってるが、現実出てくるんだろうか?「不特定多数無限大」な存在を信頼するのは、どう考えても難しい。限定付きの信頼ならまだしも、全面信頼は難しいんじゃないだろうか?

    しかしソーシャルウェブの現状を見てみると、出てきてるんじゃないかな……とも思える。
    twitterのようなアプローチは、既存の中では出てこなかっただろう。
    それでもこうやっていろいろと考えさせられるのは、未だにこの世界が進化し続けていて、さらにまだ生み出されてないものに関しても思いを馳せていたりと、人によって感じ方の違いにかなり幅があるからだろう。
    具体像が見えづらい領域……ともいえる。
    ソーシャルウェブといわれているネットサービスを使う事でやっと感じる事ができるくらいだから。

    時間が経つにつれ、有用性は減るかもしれないが、現在(2009年1月)時点でも、このネットの進化を知るには、まず読んでおいたほうがいい名著だと思う。

  • ロングテールの理解が深まった

  • 2006年02月読了

  • 小説以外の読書を意識的に始めるきっかけになった本。

  • 人生を変えた一冊

  • この世界、ルールを変えた者が最初は一番強い。 70

    出版社に対して「飲みやすい提案」を少しずつ出しては徐々に世界を変えていく。
    アマゾンの戦略は実にしたたかである。 104

    「書けば誰かに届くはず」 そんな意識の変化

    株はてなの取締役の方が書いた本

  • もうすべてはネットの向こう側に行ってしまうのではないかと最近常々思うが、その予感を確信に変えてくれる一冊。
    ある意味恐いのかも知れないが、世の中が良いか悪いかは不明だが、確実に動いていて、加速度的にスピードアップしているのは間違いないところ。
    ネット系ははやりに流れされた底の浅い書が乱造されているが、久々に良書に巡り会ったという感じ。

  • セミナーの課題図書。2006年に書かれたがクラウド、SNSなどの隆盛を預言している。個人的に感動したのは後半のグーグルの死角と日本の若者への期待のくだり。息子に伝えたいと思った。

  • Google、Amazonの凄さのポイントが分かりやすく解説されている。

  • 【要約】
    シリコンバレーないし日本で起きつつあるウェブ界の革新について分かりやすく解説。
    内容はやや古くなったが示唆的。
    「Google登場の衝撃」をいろいろな角度から論じている。

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