NHK問題 (ちくま新書)

著者 :
  • 筑摩書房
3.09
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本棚登録 : 60
レビュー : 10
  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480063366

作品紹介・あらすじ

「みなさまのNHK」の信用は地に墜ちた。相次ぐ不祥事や政治との近しい関係が糾され、受信料不払いの激増はいまだ止まない。「民営化」「不払いへの罰則化」から「市民の放送局に再生せよ」といった主張まで、延々と議論がくり広げられている。だが、そこには「放送の公共性とは何か」という問いを徹底して考え抜く視座が欠けているのではないか。本書は、戦前から現代のウェブ社会にいたるメディア史を複眼的にとらえなおすことで、公共放送の新たな可能性をつむぎ出す試みである。

感想・レビュー・書評

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  • NHKには公共放送になって欲しい。震災時のNHKが聞けたときの安心感はやはり格別のものがある。それだけの力がありながら残念ながらNHKは現時点では公共放送とは言えない。BBCとの比較なんてちゃんちゃらおかしい。政治と独立し、国民のための放送、ジャーナリズムをきわめて行って欲しい。この本を読んでそう思った。ただし、日本の社会構造においてそれを実現するのは、途方もないほどの絶望感があるのも確かだ。どこから手をつければ良いのか。せめて、利権をむさぼる組織体でないようになって欲しい。

  • 最初はNHKの設立史っぽい感じ。中盤くらいまではゆるいのでサクサク読める。後半が公共性についての話。かなり政治哲学の話に踏み込んでいくので読み手を選ぶ本。公共性ってなんだろうかと考えるきっかけにはよいのではないかという感想。初学者には薦められない。

  • 日本で唯一の公共放送であるNHKについて戦前からの歴史も踏まえ、
    様々な学術的な理論を交えて考察した良書。
    筆者が書いているように
    「ジャーナリズムかくあるべし、公共放送かくあるべし」
    といった単純な議論ではなく
    通信と放送の融合現代における公共放送の可能性や
    進んで行く方向性に付いて建設的に議論している。
    ただ学術用語がかなり出てきて理解が難しかったり
    参考文献からの引用が多過ぎて流れを追うのが難しい。

  • ちょっと理想論入りすぎかな。もちろんジャーナリズムとか公共放送というものが筆者の言うようなものになれば、これ以上のことはないけど、実際問題無理っていうか、要は理想にすぎないんだなあ。でも、今まで持っていた「公共性」とか「公共放送」に対するイメージの、脇腹を一刺ししてくれた。社会学を学ぶ者にとっては、なかなか実になる一冊だった。

  • 民放あっての公共放送ってところに納得。

  • [ 内容 ]
    「みなさまのNHK」の信用は地に墜ちた。
    相次ぐ不祥事や政治との近しい関係が糾され、受信料不払いの激増はいまだ止まない。
    「民営化」「不払いへの罰則化」から「市民の放送局に再生せよ」といった主張まで、延々と議論がくり広げられている。
    だが、そこには「放送の公共性とは何か」という問いを徹底して考え抜く視座が欠けているのではないか。
    本書は、戦前から現代のウェブ社会にいたるメディア史を複眼的にとらえなおすことで、公共放送の新たな可能性をつむぎ出す試みである。

    [ 目次 ]
    第1章 「健やか」な日本のラジオ体操-共同性と公共性
    第2章 電波監理委員会とウソの効用-組織と公共性
    第3章 三木鶏郎と風刺のワナ-アイロニーと公共性
    第4章 デジタル放送は何を変えるか-技術の公共性
    第5章 何のための受信料制度か-民営化と公共性
    第6章 「非国民」のための公共放送論-支配されず、支配しない公共性へ

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    [ 参考となる書評 ]

  • それほど読む価値は無い。今起こっているNHK問題について創設当初からの問題と公共放送を絡めて話が進められとるけど、そうじゃないような気もする。

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著者プロフィール

2018年11月現在 
ジャーナリスト
専修大学文学部人文ジャーナリズム学科教授

「2018年 『井深 大 生活に革命を』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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