美しい日本の身体 (ちくま新書)

著者 :
  • 筑摩書房
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本棚登録 : 60
レビュー : 13
  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480063380

感想・レビュー・書評

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  • 39098

  • 日本人は、着物を重ねて体を包み隠してもなお滲み出る姿や仕草の美しさの洗練に価値を見出していた。

    なぜ姿勢が大事なのか?
    ・健康の維持・増進
    ・身体的な基礎をつくる
    ・日本では昔から身体を適切にコントロールするための基礎訓練は精神的な修養と切り離してはあり得ないと考えられていた
    ・「からだの自然に立脚する」たたずまいの美しさ

    姿勢=形を練る
    1.「鼻と臍」「耳と肩」とをまっすぐな位置関係に待ってくる
    2.鳩尾をゆるめる
    3(おとがいを鳩尾の真上に)

  • 日本人の身体特性と生活との関わりを歴史的に捉えた見事な試みである。日本人の姿勢論として白眉の書。

  • 能や彫刻、和服、履物、座るといった生活様式など日本の文化の奥深さがひしひしと感じられます。

    現代人が何を得て、何を失ったのか。

    原点を見つめ、原点に立ちかえるきっかけとなりうる素晴らしい本です。

    おすすめです。

  • 目次
    第一章 和服のたたずまい
    第二章 「しぐさ」の様式
    第三章 身に宿る「花」の思想
    第四章 日本美の源流を彫刻にたずねる
    第五章 日本人の坐り方
    第六章 日本の履物と歩き方
    第七章 基本について
    あとがき

  • 日本人が選んできた身体技法について書かれた本。わりと目からウロコなことも。たとえば、かかとに力点をおく西洋人の歩き方に対し、足指に力を込める日本人の歩き方。だから鼻緒を使った履き物ができたわけだ。
    仏像も西方から伝来したものだが、日本に至って身体はきゃしゃになった。日本人があまり筋骨隆々としたものを好まなかったというわけ。それは今でも、きゃしゃなジャニーズが人気を集めたりするところに現れているといえる? こうした、きゃしゃをよしとするのも、筋肉によって身体を動かすのでなく骨で身体を動かすからだとする。
    「美しい日本……」というよりは、力技の西洋に対し「柔よく剛を制す」の東洋文化について書かれたものと思いたい。日本、日本とそんなに日本を特別扱いしないほうがよい。

  • [ 内容 ]
    日本古来の身体技法が見直されている。
    その要は「腰肚」や「臍下丹田」に収斂されたのち、形を練り、整え崩し、「たたずまい」としてあらわれる。
    都市にあっても自然に適い、からだがおのずから発する美しさとは何か。
    キモノ、坐法、仏像、能などの伝統文化を渉猟しながら、連綿と受け継がれてきた日本の身体技法を究め、私たちの身に沁み込んだ立居振舞いの美学を再発現する意欲的な試み。

    [ 目次 ]
    第1章 和服のたたずまい
    第2章 「しぐさ」の様式
    第3章 身に宿る「花」の思想
    第4章 日本美の源流を彫刻にたずねる
    第5章 日本人の坐り方
    第6章 日本の履物と歩き方
    第7章 基本について

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • これも絞った方がいいかな。
    骨盤の間に力の起点を持って来ると言うのは納得。

  • 非常に面白かった。
    さりげない一文に込められた情報量が多いので、あらかじめ知識がある程度ないと読みにくい。

  • 「ナイスバディ」の尺度は、古代ギリシャにその起源をもつ西洋的肉体美だろうが、日本古来の価値観を再評価する動きは珍しくない。本書はそんな日本的な身体の美意識を多角的に論じている。随筆に近いかもしれない。
    立ち振る舞いや座り方、着物や履物、仏像や能というように身体を眺める視線が幅広くユニークで、特に仏像のプロポーション考察は面白い。例外的に欧風な筋肉美を見せる金剛力士像は、その逸脱理由も説明されている。フィジカルな話だけではなく、日本の伝統的な身体の動きを語るには、肉体の裏にある精神や、身体を取り巻く社会性に触れざるを得ない。それら全てをひっくるめて「美しい日本の身体」といえるのだろう。
    「美しさ」からは脱線するも印象的だったのが、「強さ」の意味合いの話で、西洋スポーツ的な「強さ」とは、強い筋肉から出される大きな力であるのに対し、日本の武芸は少ない力で大きな効果を出す「形(かた)」が重要視されるということ。優れた「形」を思うことで、強さと美しさが合一する気がする。

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著者プロフィール

1967年生まれ。筑波大学大学院体育研究科修了。整体協会にて研鑽を積んだ後独立し、日本身体文化研究所を主宰。武蔵野美術大学講師。大学では体操競技を専門とし全日本選手権、インカレ等に出場。選手時代の姿勢訓練が高じて日本の修行・芸道の身体技法を研究する。姿勢研究の一環として椅子のデザイン開発に着手。「身体感覚のデザイン」をテーマとしたプロダクトレーベル‟Corpus”をプロデュースし、デザイン・製作を手掛ける。椅子の販売・コンサルティング会社の顧問も務める。著書に『椅子と日本人のからだ』(晶文社/ちくま文庫)、『たたずまいの美学』(中央公論新社/中公文庫)、『美しい日本の身体』(ちくま新書)、『日本人の坐り方』(集英社新書)、『からだのメソッド』(バジリコ/ちくま文庫)などがある。

「2018年 『坐の文明論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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