つっこみ力 (ちくま新書 645)

  • 筑摩書房
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レビュー : 173
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480063472

感想・レビュー・書評

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  •  新聞やテレビなどのメディア報道はそれぞれの思惑で情報を選んで放映しているし、何かいろいろの論の根拠となる「データ」なるものも、おしなべてなにかの意図を持って作られているんだよ、という所謂メディアリテラシーとデータリテラシーについての話。
     で、その「意図」にたいする「つっこみ力」という一冊。作者は千葉県民の30代イタリア人、ということである。ここにつっこむのは負けな気がする。

     非常に明晰な書き手だと思いました。いや、いやみではなく。ここ最近読んだ書き手の中でも、もっとも頭脳回路がすっきりはっきりしている。
     とりわけデータリテラシーに関しては、失業率と自殺率との関係性を示すデータについての意図や、どうやって本来の意図を隠すかという手法について非常にわかりやすく啓いてくれています。この本で「つっこみ力」を鍛えよう、ということではないけれども、ただ「データ」なるものの楽しみ方、読み方および醍醐味という点を、かなり筋道立てて書いてあってすこぶるヨロスイ。

     ネット上の情報に少しでも携わる気持ちのある人は、考え方の指標として是非読んでおいていい一冊なんじゃないかしらん。短いし。漫談だし。
     で、おそらく日本にいる外部者としての「イタリア人」じゃないと書けない。その辺の謎ぶりがものすごくいいセンスなんですな。
     そして、あんまり有名な出版社でも無名な出版社でも出せない本です。という意味では奇跡かもしれない。
     筑摩の、いい仕事です。

     この作者には会ってみたいなぁ。

  • 藤澤友紀子さん(情報メディアセンター) 推薦

    データは社会の真実を表したものではない。そのデータは社会現象の一部を切り取った都合の良いものでしかない。社会で起きていることすべてを鵜呑みにするのではなく、一度立ち止まって自分の頭で考えてみよう。

  • 同氏の『反社会学講座』に比べて、内容が薄く、主張がはっきりしている。
    新書という形態に合わせたのか、あるいはこれ自体が新書のパロディなのか?
    どちらにしても相変わらず面白い。

    愛とは分かりやすさである、か。なるほど。

  • おもしろく、不真面目な感じがするけど、とてもまともで真面目な本。

    データとの付き合い方を見直したくなった。
    でも、この本の著者パオロさん(日本人)の「反社会学講座」を読んだことがある方は読む必要はないかも。結構似たような内容だったので。

  • 反社会学講座を読んだのであるならばこの本を読む必要はないと思う

    笑いに関して前傾姿勢になりすぎて、そこまでしなくてもよろしいんじゃないかとこちらこそつっこみを入れたくなってしまう

    まあそれだけに前作が良かったという話なのかもしれない

  • ・どんなに論理的に正しい批判だろうが、正論だろうと1人でも多くの人に伝わり、納得してもらわない事にはなんの力も持たないのも真理

  • 2007/2/7 , 2007/5/18 read up

  • 第1夜 つっこみ力とはなにかもしくはなぜメディアリテラシーは敗れ去るのか
    幕間 みんなのハローワーク―職業って、なんだろう
    第2夜 データとのつきあいかた

    著者:パオロ・マッツアリーノ(イタリア、日本文化史)

  • 人は正しさだけでは興味を持ってくれません。人はその正しさをおもしろいと感じたときのみ、反応してくれるのです。大衆に媚びる必要はありませんが、ウケを狙いにいくことは大切です。「正しさ」にこだわり続ける限り、論理力もメディアリテラシーも、常に敗れ去る運命にあるのです。

    この文章が本書の大半を表していると思います。

    メディアリテラシーのことをつっこみ力としています。
    ただ、つっこみを入れるには、対象よりも高い知性を必要とされます。

    つっこみ力とは、場を盛り上げるサービス精神、自己犠牲の精神が息づいている。

    つっこみは、ボケをわかりやすくし、場を盛り上げる。

    つっこみ力の3本柱は「愛と勇気とお笑い」

    ボケは天才しかできないが、つっこみは凡人でも訓練すれば身につけられる。

  • 社会

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著者プロフィール

イタリア生まれの戯作者。日本文化に造詣が深い。公式プロフィールにはイタリアン大学日本文化研究科卒とあるが大学自体の存在が未確認。著書に『反社会学講座』(ちくま文庫)、『つっこみ力』(ちくま新書)など。

「2019年 『偽善のトリセツ 反倫理学講座』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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