- Amazon.co.jp ・本 (299ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480064066
作品紹介・あらすじ
資本主義であれ社会主義であれ、近代以降のあらゆる国家は「労働」を賛美してきた。しかし、こうした仕事観が常識となったのは、それほど昔のことではない。私たちの御先祖様は、金回りがよくなると、仕事を勝手に休んでいた。彼らは「労働の主人」たりえたのだ。それに比べて、現代の労働のなんと窮屈なことか。仕事の姿は、「会社」の誕生によって大きく変わったのである-。江戸時代から現代までの仕事のあり方をたどり、近代的な労働観を超える道を探る「仕事」の日本史200年。
感想・レビュー・書評
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2017年10月8日に紹介されました!
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日本での労働観の形成を追った本。
労働が時間の概念と密接にかかわっていることがわかる。
また、昔は労働と非労働が分けられていなかった。
近代になって工場などの発展により区別が生まれたことが分かる。
最終的に金銭目的の労働だけでなく、やりがいや生きがい、つながりが労働で実現されるべきと説く。
その意見に賛同はできないが、金のための労働が経済学的観点の話だという意見は面白いと思った。 -
【閲覧係より】
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所在番号:新書||366||タケ
資料番号:10182805
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現代社会人必読の書にしよう。
仕事に命かけたくないです!!!
仕事にもやりがいは勿論持ちたいけど、
それだけがやりがいなのはきつい。 -
第2週 1/18(水)~1/24(火)
テーマ「学ぶ」こと・「働く」こと
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https://opac2.lib.nara-wu.ac.jp/webopac/BB00172142 -
江戸時代から現代までの日本社会の働くという観念の変遷を「労働」という観念、時間の規律、残業、賃金という切口で。
時代は移れども一人の人間は変わらないわけだから、自分が働く中身・意味・意義は、結果を切り離して自身の感情で考えてみなきゃいかん。
忙しく仕事して休みにバーっと給料ばらまく生活に少し違和感を感じるので、実践するしないは置いといてこれを忘れないようにしよう。給料とゆとりを天秤にかける、心のゆとりを持てますように。
>「労働」という奴隷の時間を耐え忍んで、「余暇」という人間的な生活を暮らす、これが経済学の描く人間の生活だ。
ふむ。 -
2011.1.25
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[ 内容 ]
資本主義であれ社会主義であれ、近代以降のあらゆる国家は「労働」を賛美してきた。
しかし、こうした仕事観が常識となったのは、それほど昔のことではない。
私たちの御先祖様は、金回りがよくなると、仕事を勝手に休んでいた。
彼らは「労働の主人」たりえたのだ。
それに比べて、現代の労働のなんと窮屈なことか。
仕事の姿は、「会社」の誕生によって大きく変わったのである―。
江戸時代から現代までの仕事のあり方をたどり、近代的な労働観を超える道を探る「仕事」の日本史200年。
[ 目次 ]
第1章 豊かな国の今、問われる選択
第2章 「労働」という言葉
第3章 「仕事」の世界、「はたらき」の世界
第4章 「労働」観念の成立
第5章 時間の規律
第6章 残業の意味
第7章 賃金と仕事の評価
第8章 近代的な労働観の超克
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