真理の哲学 (ちくま新書 703)

著者 :
  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480064134

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    われわれは、ある限られた状況からの眺め・考え・感覚をたやすく真理ととりちがえてしまう。
    この病いを癒すためにもっとも有効なのが、ニーチェにはじまる二〇世紀の哲学にほかならない。
    真理の相対性を明らかにしたニーチェ、その生成メカニズムを分析したフッサール、われわれが真理をいかに生きているかを問い直すメルロ=ポンティ、そして、権力との共犯関係を暴くフーコーを軸に、さらに分析哲学の真理観までを紹介。
    現代哲学の、そして、われわれが生きることの入門書。

    [ 目次 ]
    第1章 真理の脱価値化-ニーチェ(“眺望固定病” 力への意志 “自我”“真理”“実体”)
    第2章 真理の生成-フッサール(“真理”の場所-志向性理論 自我という構造 超越論的速度性)
    第3章 生きられる真理-メルロ=ポンティ(原初的構造-『行動の構造』 “状況‐身体‐系”の力動的分析-『知覚の現象学』 “世界”の分節化?知覚
    肉)
    第4章 真理の政治性-フーコー(「理性」の他者-『狂気の歴史』 『言葉と物』 権力と生政治 言説が生成する場-力への意志
    フッサール、メルロ=ポンティ、フーコー)
    第5章 真理制作の方法-フレーゲからクワインまで(分析哲学の歴史 超越論的パースペクティヴィズムと分析哲学)

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著者プロフィール

現在、専修大学文学部教授
1956年、神奈川県に生まれる。
1985年、東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。博士(文学)。
現象学をはじめとする現代哲学、歴史理論、舞踊美学を研究。
著書に『図解雑学 哲学』(ナツメ社)、『哲学マップ』(ちくま新書)、『哲学ワンダーランド』(PHP)、『経験の構造:フッサール現象学の新しい全体像』(勁草書房)がある。

「2007年 『ハイデガー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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