社会学の名著30 (ちくま新書)

著者 :
  • 筑摩書房
3.50
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本棚登録 : 512
レビュー : 34
  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480064196

作品紹介・あらすじ

「社会」をどうみるか?われわれもその一員でありながら、いやそうであればこそ、社会をとらえるのは実はとても難しい。社会学は、一見わかりやすそうで意外に手ごわい。ただし、良質な入門書、面白い解説書に導かれれば、見慣れたものの意味がめくるめく変容し、知的興奮を覚えるようになるはず。本書では、著者自身が面白く読んだ書30冊を厳選。社会学の虜になることうけあいの、最良のブックガイド。

感想・レビュー・書評

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  • 非常に面白かった。"知っている"はずの事を別の視点から見て別のもののように映った時の知的興奮。それがあるから科学はやめられない、止まらない。

  • ちくま新書の『○○学の名著30』シリーズの社会学担当は、現関西大学文学部教授、京都大学名誉教授の竹内洋。

    【構成】
    Ⅰ 社会学は面白い…?
     1 バーガー『社会学への招待』-人生は一場の戯れにしても
     2 コリンズ『脱常識の社会学』-社会学という透視術
     3 デュルケーム『自殺論』-社会の発見あるいは社会学の発見
     4 ジンメル『社会学』-社会の幾何学
    Ⅱ 近代への道筋
     5 マルクス/エンゲルス『共産党宣言』-闘争モデルの原型
     6 ウェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』-近代資本主義と宗教
     7 エリアス『文明化の過程』-痰壺が消えた
     8 ハーバーマス『公共性の構造転換』-コーヒーハウスからインターネットへ
     9 フーコー『監獄の誕生』
    Ⅲ 大衆社会・消費社会・メディア社会
     10 オルテガ『大衆の反逆』-専門家こそ大衆
     11 リースマン『孤独な群衆』-羅針盤とレーダー
     12 マクルーハン『メディア論』-メディアはメッセージである
     13 ボードリヤール『消費社会の神話と構造』-どこまでも透明なネオ・リアリティ
    Ⅳ イデオロギー・文化・社会意識
     14 マンハイム『保守主義的志向』-保守主義は新思想
     15 アンダーソン『想像の共同体』-ナショナリズムの誕生と伝播
     16 ブルデュー『ディスタンクシオン』-中間階級文化の哀しさ
     17 作田『価値の社会学』-「はにかみ」という美しい文化
     18 姫岡『家族社会学論集』-義理と人情の相克
    Ⅴ 行為と意味
     19 ゴッフマン『行為と演技』-うけを狙う
     20 ガーフィンケル『エスノメソドロジー』-日常知のほうへ
     21 バーガー/ルックマン『日常世界の構成』-機能ではなく意味
     22 ウィリス『ハマータウンの野郎ども』-反抗が荷担に、服従が拒否に
    Ⅵ 現代社会との格闘
     23 イリッチ『脱学校の社会』-想像力の学校化
     24 上野『家父長制と資本制』-二重の女性支配
     25 ギデンズ『近代とはいかなる時代か?』-巨大かつ複雑なシステムの疾走
     26 ホックシールド『管理される心』-われらみな感情労働者
     27 パットナム『孤独なボウリング』-情けは人の為ならず
     28 ベック『危険社会』-グローバル・クライシス
    Ⅶ 学問の社会学
     29 中山『歴史としての学問』-学問・大学・文明
     30 ブルデュー/ヴァカン『リフレクシヴ・ソシオロジーへの招待』-学者的誤謬推論を撃て

     どの解説も非常に簡明であり、難解でとっつきにくそうな社会学のイメージを和らげてくれる。ウェーバー、オルテガ、マンハイム、ブルデューあたりは機会があれば挑戦していみたいと思わせられるほどであり、質の高いガイドブックだと思う。

  • ほとんど知らない著者と署名が並んでいる。どれも著者の観点から名著ということになっているが、フーコー『監獄の誕生』あたりの有名どころは別として、あまり聞きなれない著者が多数を占める。そのため名著30シリーズ中でいちばん期待が大きかった一冊。

    世間的には社会学というのはいまいち評判がよくないと感じている。仕事上でも、新卒者に「大学では何を?」と質問すると、申し訳なさそうに「社会学で。。」と返ってくるというやりとりはけっこう多い。

    本書でいちばん印象に残ったのは、ガーフィンケル『エスノメソドロジー』。これまで聞いたこともなかったが、主観・客観とはどういうことか、という問題に社会学を足場にして論じるのはおもしろい。本書に限らずだが、紹介されている入門書を一通り読んでみたくなったし、社会学とは「ウェーバーを中心にした学問」というぼんやりとした(誤った)認識を正すことが少しできたような気がする。

  • "社会学に興味を持ったときに購入した本。
    気になった本は以下。
    ・社会学への招待
    ・自殺論
    ・家族社会学論集
    "

  • 思考のフレームや方法について、大いに参考になった。用語の定義に関する説明が不足しているように感じられたが、既読の本については内容の紹介は適切、その他の本も適切であろうと感じられた。それにしても社会学はその性質から現状分析に終始し、さらに日本では輸入されたフレームの当てはめに過ぎないため、学問としては些か退屈なものである感が否めないと思った。

  • 『大衆の反逆』が社会学の書籍として紹介されている事に今更ながら驚く。これは正しいのか?

  • 2008年刊行。著者は関西大学文学部教授(京都大学名誉教授)。◆世界観を大きく変えた社会学関連書を30冊、著者がピックアップして紹介していくブックレビュー。選ばれた書は、著名なものはもとより、いずれも興味をそそる書ばかりで、また、極めて平易かつ引用込みの解説も含まれている(中に難儀なものもあったが、師匠筋の書というのが何とも微笑ましい)。社会学自体、私は門外漢であるが、本書はその門外漢にとっても有益なブックレビューのように思う。

  • 三葛館新書 361||TA

    和医大図書館ではココ→http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=51434

  • 社会学の扉を叩くときには最初に読みたい本。

  • S361-チク-718 200039428

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著者プロフィール

1942年佐渡生まれ。京都大学教育学研究科終了後、関西大学を経て京都大学教育学部教授等を歴任。現在は関西大学東京センター長。

「2019年 『大学の問題 問題の大学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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