若者はなぜ正社員になれないのか (ちくま新書)

著者 :
  • 筑摩書房
2.79
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本棚登録 : 151
レビュー : 37
  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480064349

感想・レビュー・書評

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  •  大学卒業後フラフラしていた26歳の若者が就職活動をした記録。

     タイトルとは全然違うとも言える内容だが、作者の文体が面白くついつい読んでしまう。起承転結というか展開がしっかりしていて読んでて面白い。
     最後まで読んでいくとなぜこの作者は就職しないのかが何となく伝わったような気がした。

  • <内容>
    24歳から2年間フリーターとして生きてきた男の就活記録。

    <感想>
    そこまで学術的な意義はないが、現在の日本の労働問題を考えるうえでの材料にはなるだろう。
    現在自営業・零細企業が減少してる日本においては、働くということは「会社」に属して社畜として生きていくしかない。(あるいは公務員)、もしくは非正規雇用で先の見えない生活を送るか。

    こうした日本の雇用体系に対する問題提起として本書は理解できるのではないだろうか。

  • フリーターの立場だから、理屈で偉い人がどうこういう本より説得力がある。
    色々な人生があるなぁ。
    それを許容できる世の中であればいいんだけど。

  •  大学院を出てからブラブラしていた著者が一念発起して就活に挑むが、様々な困難にぶち当たり、その過程で仕事や現代社会について色々と考えを巡らすという話。
     あまりにも社会性に欠けている気がするけど、芸術系の大学院を出ているせいか、視点がユニークで面白い。ただ、この本の結末には納得出来なかった。なぜその結論に至ったかのプロセスをもっとしっかり書いて欲しかったな。

  • データや仮説満載の新書を期待すると投げ捨てたくなるだろう。芸大大学院修了後、二年間フラフラしていた著者が安定を求めて就職活動に奮闘するノンフィクション。企業は採用の際に、何ができる人材であるか、より二年間の空白と正規雇用のない職歴を見るようだ。何をしてきたか?これは確かに重要だがそれは何ができるかには直結しない。また、できることをアピールできない場合もある。企業は、もっと正規雇用する人材を慎重に見たほうがよい。

  • [ 内容 ]
    大学新卒の就職戦線は空前の売り手市場…
    しかし、その陰で、就職氷河期に正社員の座を得られなかった若者たちは、新卒者に偏った企業の採用慣行の壁にはばまれ、再チャレンジの機会を十分に与えられずにいるとされる。
    彼らの直面している「現実」とはいかなるものか?
    本書は、大学を出た後、日雇いバイトで稼ぎつつネットカフェに寝泊りするという生活を続けてきた男が、一念発起、正社員の身分を手に入れるべく行った就職活動の実録である。

    [ 目次 ]
    序章 定職がほしい
    第1章 とにかく落ち続ける
    第2章 「やりたいこと」が見つからない
    第3章 面接という名の地獄
    第4章 ハローワークへ行こう
    第5章 ウチで働いてみませんか?

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 著者の視点も面白いし、文才もある。読んでて面白いのだが一つ大きな欠点がある。自分自身、つまり著者自信を叩き台にして文章や実験を進めているのだが、いかんせん。対象人物つまり著者が優秀すぎて「一般的なボンクラな若者」として全く機能していない。コレは痛い。
    どの位優秀かと言うと、仮に彼がFランク大学でも集団面接で一般的なそこそこできる東大生を食っちゃうくらい優秀。もっと言えば就職活動する必然性が全然無い。それ位優秀。それはぁ〜幾らなんでもまずいだろ。
    ただ、現状をキチンと分析しつつ前向きって言う著者の姿勢は極めて重要なので大いに見習いたい。

  • 分類=経済・労働・若年層。08年6月。

  • もやいの湯浅さんの定義による貧困っていうのは お金がないと言うことだけでなく 助けてくれる人間関係がない ということまで 含んでいたんだと思うんだけど この川崎さんには とりあえず実家もあるし 友達もいて せっぱ詰まっていないんだよね いわゆる格差の話とは そういう意味で 違うと思う なんかバブルの頃のフリーターみたいなんだ。

  • 大学卒業後就職せずに二年間すごした著者の就職活動体験記。「フリーター」となる20代、30代が多い、と言うのは TV で耳にするけれど、正社員に魅力を感じなくてあえて正社員になろうと就職活動しない人たちが大半なのか、それとも正社員になりたいと思って活動してもなかなか難しい壁があるのか、なんなんだろうなー、というのが疑問で買ってきた一冊。疑問に対する答えはともかく、面接で求められていることの考察は興味深かった。

著者プロフィール

1981年生まれ。埼玉県出身。東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻修了。作家・編集者、昭和女子大学非常勤講師。東京工業大学非常勤講師。主な著作に『ネットカフェ難民』『知識無用の芸術鑑賞』(ともに幻冬舎)、『若者はなぜ正社員になれないのか』(筑摩書房)、『自殺しないための99の方法』(一迅社)、『小幸福論』(オークラ出版)、『はじめての批評』(フィルムアート社)、『流されるな、流れろ! 』(洋泉社)、『重版未定』『重版未定2』(ともに河出書房新社)、『編プロ☆ガール』(ぶんか社)、『労働者のための漫画の描き方教室』(春秋社)、『書くための勇気』(晶文社)、『ぽんぽこ書房 小説玉石編集部』(光文社)などがある。

「2019年 『無意味のススメ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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