医療格差の時代 (ちくま新書 731)

著者 :
  • 筑摩書房
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本棚登録 : 89
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (197ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480064370

作品紹介・あらすじ

医療行政の迷走により、日本の医療が歪みはじめている。診察費が支払えない弱者、介護施設から追い出される高齢者、過剰労働でダウン寸前の勤務医たち。もはや現今の日本では平等医療が崩壊した。悲鳴をあげる現場の実態をレポートし、医者側と患者側の双方に生じている課題を克明に語る。

感想・レビュー・書評

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  • 日本の医療の問題点を上げているのだが、今ひとつ主張に腰が座っていないので、何を言いたいのかが分かりづらい。

  • 診察費が支払えない弱者、介護施設から追い出される高齢者、メタボ検診のからくりとその将来的な悪影響、経営が成り立たないように出来ている介護業界、利潤追求に走るアメリカの病院チェーン、フリーター医者の増加etc...
    行政、経営、高齢化、利権、いろんな側面で問題がありすぎてスパゲティ状態。
    迷走した医療行政がますます現場を歪ませているというのが一貫して唱えられている。けど全体を見渡せて舵をとれる人っているんだろうか。

    読み終わっても「あーなんて難しい問題なんだー」と考えることを放棄してしまう(´Д` )

  • 『診察費が支払えない弱者、介護施設から追い出される高齢者、過剰労働でダウン寸前の勤務医たち。もはや現今の日本では平等医療が崩壊した。』ここに書かれていることがもし現実なら恐ろしい話ですね。

    ここまで医療問題が崩壊しているとは思いませんでした。前にここでも紹介した『貧困大国アメリカ』で医療の現場を特集した章を読んだことがありますが、一部の富裕層だけが最新の医療を受けることができて、あとの大多数は最低限の医療すら受けることができないそんな時代が日本でもこれから起こりうるかもしれません。いや、もうすでに起こっているのかもしれません。

    制度も瓦解しつつある中で、現場で働く医師たちの勤務実態もこれまた過酷で、特に30~40代の勤務医としては中堅どころの医師たちの負担がすさまじく、もちろん、普通の人たちに比べて高収入ではあっても、商社などに勤めている高校、大学の同期と水をあけられていると言う現実が紹介されていて、それで、過酷な業務に疲れ果てた勤務医が開業医になってしまう、でも昔ほどには『旨み』はないのだと、そんなことも書かれていましたね。

    『医者になれば一生カネには困らない』とまことしやかにささやかれていたときがありましたが、そうとも限らない時代になってきたんだなぁ、そんなことを読んでいて感じました。

  • [ 内容 ]
    度重なる医療制度改革によって、日本の医療は歪みはじめ、もはや平等医療は崩壊している。
    医者不足、過剰労働の勤務医、追い出される弱者など現場の実態をレポートし、医者側と患者側の双方に生じる課題を克明に語る。
    医療行政の迷走により、日本の医療が歪みはじめている。
    診察費が支払えない弱者、介護施設から追い出される高齢者、過剰労働でダウン寸前の勤務医たち。
    もはや現今の日本では平等医療が崩壊した。
    悲鳴をあげる現場の実態をレポートし、医者側と患者側の双方に生じている課題を克明に語る。

    [ 目次 ]
    第1章 特定健診なんかいらない
    第2章 平等医療の崩壊
    第3章 なぜ製薬会社だけが儲かるのか
    第4章 変わりはじめた医療現場
    第5章 追い出される患者たち
    第6章 医者の収入格差
    第7章 開業医の厳しい現状
    第8章 日本の医療に明日はないのか

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • お医者さんから見てもやりきれない構造はあるのだ。

  • <pre><u><h4 Align="center">地域のはなし〜公共的なネットワークの行方〜</h4></u>
    <b>度重なる医療制度改革によって、日本の医療は歪みは
    じめ、もはや平等医療は崩壊している。医者不足、過
    剰労働の勤務医、追い出される弱者など現場の実態を
    レポートし、医者側と患者側の双方に生じる課題を克
    明に語る。</b>(TRC MARCより)

    資料番号:011053584
    請求記号:498.0/ヨ
    形態:図書</pre>

  • すぐ読めた。そういえば前医学生がこんな会話をしていた。080912

  • 度重なる医療制度改革によって、日本の医療は歪みはじめ、もはや平等医療は崩壊している。医者不足、過剰労働の勤務医、追い出される弱者など現場の実態をレポートし、医者側と患者側の双方に生じる課題を克明に語る。

  • (2008/8/17読了)内容云々以前の問題として。久しぶりに読みにくい・論旨が一向につかめない本でした・・・。これで小説やエッセイを書いてる著述家だって?

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著者プロフィール

聖マリアンナ医科大学内科助教授を退職後、東京・あきる野市の米山医院で診療を続けながら、脳の活性化、認知症予防、老人医療などをテーマに著作・講演活動を行っている。『脳が若返る30の方法』(中経出版)などのベストセラーをはじめ、著作は280 冊以上に及ぶ。趣味は独学のピアノ演奏、油絵やイラストを描くことで、イラストは自身のエッセイとともに雑誌などにも掲載されている。

「2022年 『脳がみるみる若返るぬり絵 花といきもの』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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