- Amazon.co.jp ・本 (297ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480064912
感想・レビュー・書評
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古今の経済学の名著を簡潔にまとめつつ、筆者の新たな視点を加えて書かれた新書。経済学は門外漢だが、奥深い名著の世界の入り口に立てた気がする。知的好奇心を掻き立てられた一冊。
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経済学の名著30冊を、自説などに影響されずに客観的に紹介する本。
バイアスがかかっていないブックガイドは本当に少ないので助かると思う。
入門書ではないので、経済史の基本と流れがわかったうえで、より深く知りたい人が本を読む前に選ぶ時に参考にするような使い方が一番よいと思う。多くの経済学の原著・名著があるなかで、どのような本が読むに値するかを、先人に学び、書籍を選ぶ眼をもつことも大切だと思う。
しかし、評者は大学でも一般教養で経済学は学んでおらず、独学で経済学を学んでいて、本書の内容にはついていけない部分があった。ある程度の高度な素養をもつと、良い本にみえると思う。その意味では自分にとっては★3つだが、★5つになる人も多いと思った。 -
現代に至るまでの膨大な量にわたる古典の中から、著者お勧めのものをピックアップして紹介する、という形式のもの。
正直私も古典と言われてもどれから読んでいいのか皆目見当がつかなかったために、このようなブックガイドを参考にしようと思っていました。各先人の著作と思想が数ページにまとめられていたため読みやすく感じました。
一つ難点を言うと、これはどうしても仕方がないことですが、著者の個人的視点から書かれたものであるため、紹介されている著作の真に強調したい箇所が多少ずれている可能性があることです。 -
経済学の古典三十冊を要約して紹介するもの。
著者が自負するとおり自説に関係なくその古典の著者の意思をバイアスなしで紹介していて感心。
そうゆう意味で今まで誤解され批判を受けてきた古典や考えに新しく光をあてていて、「あ、そうだったんか…」と唸る事が多かった。
加えて経済思想史に関する本を読むのはこれが初めてだったので、今までどれだけの知の巨人がいたのかとゆうことでも驚かされた。
今大学で学んでいる経済学はミクロってのもあって新古典派経済学と言える。それ自体には不満はないがおれが個人的に強い関心を持つのは経済思想史とかだったりする。「経済思想史の変遷」とゆうクラスがあるらしいけど実際教えられているのか不明だしでちょっと腐りかけてたところにこの本は知的な喜びを与えてくれた。