- Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480065292
作品紹介・あらすじ
金融のビジネス・モデルに大きな変革が求められている今、第一人者が金融を原点から考え直す。情報とは何か、信用はいかに創り出されるのかといった、金融の本質に鋭く切り込み、平明かつ簡潔に解説した定評あるロングセラー『現代の金融入門』を、金融危機の経験を総括すべく全面改訂。アメリカの金融におけるリスク取引の功罪を明らかにし、金融システムの安定に必要な規制・監督の仕組みを考察。あわせて、資産価格バブルと非伝統的な金融政策の効果についても検討する。
感想・レビュー・書評
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金融の意義から説き起こし、金融派生商品や金融規制の意味まで、原理原則に立ち返って説明しています。
『金融入門』というタイトルですが、決して読者を低く見た単純な初心者向けではなく、その元となるロジックから説明した内容で、勉強になりました。難解というわけではなく、その逆で平易とは言わないまでも読者にできるだけ正確な理解をしてもらおうとして書かれているのがよく分かる記述でした。
リーマンショックなど信用収縮だ何だと、何かが起きているのは分かるんだけ、いまいち腑に落ちないなと感じていたむきなどにはたぶんお勧め詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
全然「入門」じゃない。
本当の初心者には難しい内容。
どこが「入門」なんだよ。 -
【目次】
第1章 金融取引
第2章 銀行システム
第3章 金融政策と中央銀行
第4章 資産価格とそのバブル
第5章 日本の企業統治
第6章 金融機能の分解と高度化
第7章 金融規制監督 -
金融、銀行、金融政策、バブル、コーポレートガバナンス、デリバティブ、証券化、金融規制などについて分かりやすく解説してくれる本
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お金を融通することが金融。
このやりとりを基本としてニュースで聞くような専門用語を丁寧の解説。 -
3/13 丸善
ライフネット 出口氏推奨 -
「金融」に関する入門的な解説書。
新たな知見を得られるというよりも、既知の知識を体系的に整理し、深めることができた、という点でたいへん有益でした。
[新版]への改版時期がサブプライム問題に端を発する世界的金融危機と重なったこともあり、「金融取引」「銀行システム」「金融政策と中央銀行」といったプリミティブな金融論だけでなく、「資産価格とそのバブル」「金融機能の分解と高度化」「金融規制監督」といった極めて現代的なテーマにも紙幅が割かれています。
「日本の企業統治」という、一見「金融」とは直接関係にないテーマも取り上げられているのが興味深かった。
そこで解説されているのは、市場か規制かという近視眼的な二者択一ではなく、市場的政策により効率を高めつつ、情報の非対称性や外部経済などの市場の失敗に対しては合理的な規制であたるべし、という極めて常識的な議論であります。
制度設計、政策選択にあたっては、それが誰に対してどのようなインセンティブを与えるのか、いかなる弊害(モラルハザードなど)を生ぜしめる結果をもたらすのか、といったことについての冷静な分析こそが必要である。
中央銀行の金融政策や、金融工学に触れた部分など、もう少し深く突っ込んで欲しかった感はありますが、このあたりは「あとがき」にも一部紹介されているように、他の専門書にて学ぶべきなのでしょう。 -
2017/03/08
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すごい本だった。
まさに「金融入門」の名にふさわしい。
容易な内容ではないが、平易な文であるので、もうじっくりと一度読み返してみたいと思う。
最近読みかじった金融の本が全く理解できなかったので、改めて勉強し直す。
(目次)
第1章 金融取引
第2章 銀行システム
第3章 金融政策と中央銀行
第4章 資産価格とそのバブル
第5章 日本の企業統治
第6章 金融機能の分解と高度化
第7章 金融規制監督
著者プロフィール
池尾和人の作品





