現代の金融入門 [新版] (ちくま新書)

著者 :
  • 筑摩書房
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感想 : 108
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  • Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480065292

感想・レビュー・書評

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  • 金融の入門書とされる新書。入門書だが…、文体が少し小難しい印象だ。何というか、回りくどいと言うか、悪い意味で文系的な文章というか、私は少し合わなかった。
    ただ、章の構成や中身はある程度理解できた。他の媒体で前提知識を得ているからかもしれないが。
    金融…と言うよりマクロ経済な話題と感じた。「金融取引とは」から始まり、「金融政策の目的」なんてまさにマクロ経済だと思う。そこから「株主と企業」や「規制監督」などに話題が広がっていく。

    新書なので通勤時に読むのに丁度良かった。星3つ評価にしておく。

  • 全然「入門」じゃない。
    本当の初心者には難しい内容。
    どこが「入門」なんだよ。

  • 購入していた本。2010年初版。

    たぶんリーマンショック後におすすめされて、経済オンチながら読んでみようと思って挫折していたのだろうと思われる…。
    途中まで読んで付箋だけはいっぱい貼っていたので、読み進めを再開。

    ・コスト・パフォーマンスの高い優れた審査能力をもっているかどうかが、金融機関の存在意義を決めるといえる。(p26)


    ・決済機能のあり方は、それまでの慣行といったものからも強い影響を受ける。我が国では電子マネー、欧米諸国ではデビット・カードが普及。これは小口決済において我が国が現金社会、欧米諸国では個人小切手が広く利用されてきたという歴史的背景の違いに寄るところが大きいと考えられる(p53)

    ・米国の住宅ローン市場において貸し手の主力は、銀行から、モーゲージ・バンクと呼ばれる住宅金融専門の貸付会社に移っている。モーゲージ・バンクは、バンクと名乗ってはいても、通常の意味での銀行(預金取扱金融機関)ではなく、日本風にいうといわゆるノンバンクである。モーゲージ・バンクの貸し付けた住宅ローンは証券化され、資本市場で売却することで資金調達が行われる。(p188)


    ・資本主義には、自分だけが儲かれば相手が損をしても意に介さないような偽りの承認は排除され、まことの商人だけが参加を許されるべきである(p254)

    ・巻末の索引、役に立ちそう。

  • お金を融通することが金融。
    このやりとりを基本としてニュースで聞くような専門用語を丁寧の解説。

  • しっかりと書かれている。新書だが、学術書を読んでいるような気分。金融について一歩踏み込んだ知識が得られた。

  • 金融について全く何も知らないので読んでみた。銀行の役割など、金融の大枠を知ることができた。本書を手がかりに、もう少し詳しい本をさらに読んでみたいと思う。

  •  「日銀」という機構が今ほど注目を集めている時代はかつてなかったのではないだろうか。
     「日銀」がどのようにして何を行っているのかは、極めて専門的で一般にはほとんど知られていないと思うが、本書は、その日銀の活動の内容をより深く理解できる本だと思った。
     「金融政策の手段」や「金融政策の有効性」などを読めばなるほどなんとなくわかったようにも思えたが、本書には「これは難しい問題であり、まだ一致した答えは確立していない」という言葉がところどころに散見する。
     水素と酸素を化学反応させれば必ず水になるような「化学」と違って、「経済学」とはなんとあやふやな学問であることかという感想を持った。
     本書は、読後に新聞の経済欄をより深い視点から読むことができるようになる本であるとは思うが、著者の文体は他の著作もそうだが、専門用語が多用されており実に読みにくい。
     「現代の金融入門」との表題ではあるが、「入門書」にしてはちょっと難解と思えた。

  • (後で書きます)

  • 最近読了.
    この前に読んだ岩田規久男氏の本よりもやや難しい.
    内容は難しいが,分かりやすい.
    文章の構成がうまい.
    並列に挙げるものはすくなく,階層も浅く.
    読み手が分かるであろう広さ,深さで.

  • 現代の金融についての解説。金融制度は複雑過ぎ。

著者プロフィール

慶應義塾大学経済学部教授
1953年生まれ。京都大学経済学部卒業、一橋大学大学院博士課程単位取得。岡山大学・京都大学助教授を経て、1995年より現職。著書に、『銀行はなぜ変われないのか』(中央公論新社)『なぜ世界は不況に陥ったのか』(共著、日経BP社)『現代の金融入門』(ちくま新書)など

「2017年 『日本経済再生 25年の計』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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