現代の金融入門 [新版] (ちくま新書)

著者 :
  • 筑摩書房
3.83
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本棚登録 : 1318
レビュー : 98
  • Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480065292

作品紹介・あらすじ

金融のビジネス・モデルに大きな変革が求められている今、第一人者が金融を原点から考え直す。情報とは何か、信用はいかに創り出されるのかといった、金融の本質に鋭く切り込み、平明かつ簡潔に解説した定評あるロングセラー『現代の金融入門』を、金融危機の経験を総括すべく全面改訂。アメリカの金融におけるリスク取引の功罪を明らかにし、金融システムの安定に必要な規制・監督の仕組みを考察。あわせて、資産価格バブルと非伝統的な金融政策の効果についても検討する。

感想・レビュー・書評

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  • 金融の意義から説き起こし、金融派生商品や金融規制の意味まで、原理原則に立ち返って説明しています。

    『金融入門』というタイトルですが、決して読者を低く見た単純な初心者向けではなく、その元となるロジックから説明した内容で、勉強になりました。難解というわけではなく、その逆で平易とは言わないまでも読者にできるだけ正確な理解をしてもらおうとして書かれているのがよく分かる記述でした。

    リーマンショックなど信用収縮だ何だと、何かが起きているのは分かるんだけ、いまいち腑に落ちないなと感じていたむきなどにはたぶんお勧め

  • 3/13 丸善
    ライフネット 出口氏推奨

  • 「金融」に関する入門的な解説書。
    新たな知見を得られるというよりも、既知の知識を体系的に整理し、深めることができた、という点でたいへん有益でした。
    [新版]への改版時期がサブプライム問題に端を発する世界的金融危機と重なったこともあり、「金融取引」「銀行システム」「金融政策と中央銀行」といったプリミティブな金融論だけでなく、「資産価格とそのバブル」「金融機能の分解と高度化」「金融規制監督」といった極めて現代的なテーマにも紙幅が割かれています。
    「日本の企業統治」という、一見「金融」とは直接関係にないテーマも取り上げられているのが興味深かった。

    そこで解説されているのは、市場か規制かという近視眼的な二者択一ではなく、市場的政策により効率を高めつつ、情報の非対称性や外部経済などの市場の失敗に対しては合理的な規制であたるべし、という極めて常識的な議論であります。
    制度設計、政策選択にあたっては、それが誰に対してどのようなインセンティブを与えるのか、いかなる弊害(モラルハザードなど)を生ぜしめる結果をもたらすのか、といったことについての冷静な分析こそが必要である。

    中央銀行の金融政策や、金融工学に触れた部分など、もう少し深く突っ込んで欲しかった感はありますが、このあたりは「あとがき」にも一部紹介されているように、他の専門書にて学ぶべきなのでしょう。

  • 2017/03/08

  • すごい本だった。
    まさに「金融入門」の名にふさわしい。
    容易な内容ではないが、平易な文であるので、もうじっくりと一度読み返してみたいと思う。

    最近読みかじった金融の本が全く理解できなかったので、改めて勉強し直す。

    (目次)
    第1章 金融取引
    第2章 銀行システム
    第3章 金融政策と中央銀行
    第4章 資産価格とそのバブル
    第5章 日本の企業統治
    第6章 金融機能の分解と高度化
    第7章 金融規制監督

  • 第1章 金融取引
    第2章 銀行システム
    第3章 金融政策と中央銀行
    第4章 資産価格とそのバブル
    第5章 日本の企業統治
    第6章 金融機能の分解と高度化
    第7章 金融規制監督

    著者:池尾和人(1953-、京都市、経済学)

  • 金融について本質から学べる良書。
    金融政策と中央銀行の役割に関する記述(第3章)はやや難解だった。
    これ1冊で金融のすべてを学べるわけではないが、入門としては非常によい。

  • 基礎的な金融に関する知識が網羅的に整理されている。初学者には理解が難しい箇所もあるが、金融の全体像を把握するには役立つ。

  • ★前半、何となく分かったつもりになっていたことが、はっきりと分かる喜びがあった。しかし後半はそれでも分からないことも多く、自分の勉強不足を恥じるしかなかった。

  • 2010年に刊行された、同名の著書の新版となるものです。
    内容としては、銀行制度の仕組みから金融商品の解説まで、基礎的な知識を網羅した入門書となっています。
    2008年のリーマンショックとそれにより浮き彫りになった金融市場のリスク・問題にも触れています。

    金融論を学んでいるため、その予復習をかねて個人で勉強しようと思い、大学図書館から探し出しました。
    目まぐるしく変化する金融を書籍で勉強するのには難しさがありますが、根本にある制度や一般的な考え方というのはそう変わるものではないため、このような体系的な本はありがたいです。

    所謂金融の教科書よりは噛み砕いて書いてあり、同時に新書であるため携帯性も高く、がっちりした勉強が苦手な人にも向いているのではないでしょうか。
    通勤・通学時間を使って電車で読むにはもってこいの一冊だと思います。

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著者プロフィール

慶應義塾大学経済学部教授
1953年生まれ。京都大学経済学部卒業、一橋大学大学院博士課程単位取得。岡山大学・京都大学助教授を経て、1995年より現職。著書に、『銀行はなぜ変われないのか』(中央公論新社)『なぜ世界は不況に陥ったのか』(共著、日経BP社)『現代の金融入門』(ちくま新書)など

「2017年 『日本経済再生 25年の計』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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