地域再生の罠 なぜ市民と地方は豊かになれないのか？ (ちくま新書 853)

著者 : 久繁哲之介

• 筑摩書房 (2010年7月7日発売)

感想・レビュー・書評

[創作集団こるびたるさんの感想 · 2010年7月24日]

業界において「成功事例」とされながらその後の状況を追跡すると失敗としか言えない事例多数を取り上げ、地域再生において成功事例や成功の方式ともてはやされるものが、利害関係者の都合にすぎないことを指摘、ハコモノ先行ではなく交流の場の確保を優先する再生方法の優位を主張する。事例は豊富であり、提言にも首肯できる部分が多いが、論理展開がいささか強引。

[k-hajimeさんの感想 · 2010年7月19日]

2010.07 地方再生の、著者の強い思いが感じられる。また、足で稼いだ豊富な情報が、著作に説得力を与えている。まちづくりにおける行政の問題が浮き彫りにされている。