キュレーションの時代 「つながり」の情報革命が始まる (ちくま新書)

著者 :
  • 筑摩書房
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本棚登録 : 3920
レビュー : 622
  • Amazon.co.jp ・本 (314ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480065919

感想・レビュー・書評

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  • 刺激の多い良書でした。メッセージが多くて、まだ整理しきれてないが、、、
    これからの情報技術は、人の意志をうまく取り込んで、人と情報、さらに情報の後ろにいる人とのつながり、共鳴を支援することが大事。例えばfoursquareはチェックインによって人の意志(共有したい伝えたい情報がある)を捉えている。人の介在で画一化せず、流通する情報の多様性、偶発性も確保できる。

  • 情報ノイズの中から本当に欲しい情報を取捨選択するのは難しい。
    いくら権威のある人の情報でも間違っている事があるので注意したい。

  • 一年半ほど前の本ですが、一度しっかりとキューレーションについて知っておこうと思い、読むことにしました。
    もう少し、情報が膨大になる中での社会の変化、その中にあってキュレーターと呼ばれる人の必要性、重要性といった感じの情報社会という視点からの本だと勝手に想像していたわけですが、いい意味で裏切られました。

    少し前に読んだ『第四の消費』のように、消費のあり方の変化に合わせた人とのつながりの消費の重要性が述べられています。
    ソーシャルメディアがマスコミを凌駕することで、情報の信頼性より人の信頼性が確実になるため、キュレーションの必要性はますます高くなると思います。


    キュレーション
    「無数の情報の海の中から、自分の価値観や世界観に基づいて情報を拾い上げ、そこに新たな意味を与え、そして多くの人と共有すること」
    ビオトープ
    「情報を求める人が存在している場所」
    アンビエント化
    「私たちが触れる動画や音楽、書籍などのコンテンツがすべてオープンに流動化し、いつでもどこでも手に入るようなかたちであたり一面に漂っている状態」

    2010年代の消費の本質=商品の機能+人と人とのつながり

    情報収集+人と人とのつながり

    人が介在する必要性
     「視点」だけでなく、世界をどう見るのか、どう評価するのかといった世界観や価値観という「視座」に進化。「視座=人」にチェックインすることで、その人のコンテキストという窓から世界を見る
    →視座を提供する人がキュレーター

    プラットフォームの定義
    ①圧倒的な市場支配力を持っていること
    ②非常に使いやすいインタフェイスを実現していること
    ③プラットフォームの上でプレーヤーたちに自由に活動させる許容力があること

    <この本から得られた気づきとアクション>
    ・消費の方向性は、きっとここで指摘されているようになるだろう。その中でどんな情報が信頼でき、意味を持っているのか、これからは個人個人で判断して価値を見出していく姿勢が必要なんだろう。

    <目次>
    プロローグ ジョゼフ・ヨアキムの物語
    第一章  無数のビオトープが生まれている
    第二章  背伸び記号消費の終焉
    第三章  「視座にチェックインする」という新たなパラダイム
    第四章  キュレーションの時代
    第五章  私たちはグローバルな世界とつながっていく

  • 2010年代における情報流通のプラットフォームはどのようになっていくか。その中心
    となる「キュレーション」とは何か。情報収集のあり方が目まぐるしく変化しつつあるなか、メディアの未来像はどのようであるべきか。

    いとも簡単に人と人がつながり、個人単位での小さなメディアが急速に力を伸ばし、マスメディアが得意としてきた大きなビジネスが力を失いつつあります。

    そんな中メディアに求められるのは、個々人のの視座に基づいた「自分自身の言葉」で語ることのできる人が、お互いにエンゲージメントによってつながっていくことである。
    …って感じの内容です。

    ともすれば単なる暇つぶしともとられかねない、日々のニュースや読書を通じた情報収集をどのようにビジネスモデルとして成立させていくか?
    ということを考えるためにも役立つ1冊です。

    自分が普段行っている情報収集や読書をどのようにアウトプットしていくか、というのを模索していた自分にとって、大きなヒントを与えてくれる1冊でした。
    音楽ライブのプロモーターのように、自分の目線に基づいて、ある特定の人々に強く訴えかけられる枠組みを提供するのが、いちばん現実的なアウトプット手段かな、と感じています。

    おそらく、レコード会社やプロダクション、もしくはニュースサイトみたいな枠組みが現実的な類型なのかな…と感じています。その類型に基づき、自分なりの表現手段を見いだせたら、と。

  • 本書概要
    キュレーションの時代
    一言で言うと「つながり」の情報革命がはじまる ということです。

    「キュレーションとは無数の情報の海の中から、自分の価値観や世界観に基づいて情報を拾い上げ、そこに新たな意味を与え、そして多くの人々と共有すること」とある。

    情報の流れの究極の課題を三つあげています。
    ①ある情報を求める人が、いったいどの場所に存在しているのか。
    ②そこにどうやって情報を放り込むのか。
    ③そして、その情報にどうやって感銘を受けてもらうのか。

    「この情報を求める人が存在している場所」を、本書ではビオトープと呼んでいる。
    私たちはその巨大なグローバル化したブラットフォームの上で、無数のビオトープを形成し、そこに無数のキューレターを生み出し、いたるところに生息しているキューレターにわれわれはチェックインし、その視座によって情報を縦横に得ていく。
    マスメディア時代からネット時代になり、「自分が求めている情報はどこに行けば得ることができるのか」ということが不明確になったと言っています。そして、この情報の洪水の中で法則が見出される、解き明かすことが、本書の最終ゴールとしています。
    「大切なのは、将来出現してくるソーシャルメディアを軸とした情報の流路がどのような全体像になっていくのかというビジョン。」だと最後に語っています。
    注釈
    視座とはコンテキストを付与する人々によってもたらされる他者の価値観。
    所見
    では、我々はどのように行動して行くべきか?
    私は下記の五点だと考えます。
    ①企業であれ、個人であれ、誠実に正直に生き、信用、信頼されるように努める。
    ②世界のビオトープを俯瞰して見る。
    ③自分自身の考え方を明確に示して、世の中に伝える。
    ④新しい価値観が生まれることを理解する。
    ⑤様々な人々と交流を図り、より良い世の中のために新しい価値を共創していく。

    以上です。

  • 読了したのは、かなり前だが、示唆に富んだ本だったという淡い記憶が。。。応援消費 博報堂

    機能消費とつながり消費への二極化
    アテンションエコノミー

    アンビエント化
    エンゲージメント
    主客一体
    一座建立 (世阿弥「風姿花伝」)
    暗黙Web(implicit web)とチェックイン
    タコツボ化とセレンディピティ
    視点の固定化 マルコヴィッチの穴(スバイク・リー)
    Foursquare. ロケーションレイヤー
    視座へのチェックイン
    アウトサイダーアート
    ジャン・デュブュッフェ
    アートブリュット(生の芸術)

  • 欲しい情報を、欲しい人に。情報の需給バランスは最適化されていくのだろうか。

  • 確実に視界が広がる
    読書の醍醐味を堪能できます
    4.6点

  • 本書のタイトルにもなっている「キュレーション」。
    これは、「無数の情報の海の中から、自分の価値観や世界観に基づいて情報を拾い上げ、そこに新たな意味を与え、そして多くの人と共有すること。」だそうです。

    最近よくSNSが取り上げる中で、「気づき」を与えてくれる一冊であると感じます。

    事例の挙げられていた内容が興味深かったです。
    生前は売れなかった画家や、コアなファンを持つアーティストが日本に来てチケットが即日ソールドアウトしてしまった例などが挙げられておりましたが、ある人がその情報が有意義である、価値があると思い、多くの人に共有し、またそれを受け取った人からも拡大していったという流れになっています。

    逆に、悪意のある情報が、「有益」だと受け取られ、それを拡散してしまったというケースもあります。
    ITサービスに対するリテラシーの重要性と言われる世の中ですが、
    「情報」そのものに対しても、個々人のレベルで価値基準の判断が必要になっていくと感じます。

    ちなみに、キュレーションとは、美術館のキュレーター(博物館・美術館等の展覧会の企画を担う専門職)に由来しているそうです。

  • キュレーションとは。
    無数の情報の海の中から、自分の価値観や世界観に基づいて情報を拾い上げ、そこに新たな意味を与え、そして多くの人と共有すること。

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著者プロフィール

佐々木 俊尚(ささき としなお)
1961年生まれ、兵庫県出身。早稲田大学政治経済学部政治学科中退後、1988年毎日新聞社入社。記者として勤めたあと、1999年『月刊アスキー』の編集部デスクに転身。2003年退職後、主にIT分野やメディア業界に関わるフリージャーナリストとして活躍。大学非常勤講師なども担当している。
代表作として、2010年度大川出版賞を受賞した『電子書籍の衝撃 -本はいかに崩壊し、いかに復活するか?』、『キュレーションの時代』など。近年は『家めしこそ、最高のごちそうである。』といった自宅料理についての著作もある。

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