キュレーションの時代 「つながり」の情報革命が始まる (ちくま新書)

著者 :
  • 筑摩書房
3.74
  • (295)
  • (553)
  • (393)
  • (95)
  • (23)
本棚登録 : 3916
レビュー : 622
  • Amazon.co.jp ・本 (314ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480065919

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 「キュレーションとは?」ってなことが切っ掛けで読んだわけだけど、なるほど、やっぱりそうだよね…ということで面白かった。
    ただ、どうなんだろう…書籍としてもっと読みやすくても良いのかなと思った。本書では読者に内容をより理解してもらうためか例え話がいくつも、結構な量で出てくる。それが逆に、何を言いたいのかわかりにくくさせている気がするし、いらないのでは?と思う箇所も。
    あと、やや馴染みのない単語が多く、読み進めるに従い多用されるので(その単語の意味を理解し、覚えていないと)しんどくなってくる。内容そのものは上記紹介どおり面白いし興味深いので、個人的には勿体無いという感想でした。
    (過去の読書記録登録のため評価なし)

  • コンテンツ(文学、情報、アート)は、長らくそれを流通させる媒体として、マスメディアを必要としてきた。
    一本化された情報源によるコンテンツの大量消費の時代は終焉し、細分化したキュレーター達がマスメディアの代替えとなる。
    キュレーションは、無数のコンテンツの中から、自分の価値観や世界観に基づいて情報を取捨選択、フィルタリングし、そこに新たな意味を与え、そして多くの人と共有する事。
    マスメディアの地位はブランドとして保たれていたが、現代のキュレーターは、Twitterアカウントや、Bloggerになっている。そしてそれらはブランドではなく、過去の実績で評価される。

    本では触れられていなかったが、この仕組は、茶の湯における「目利き」と同じだ。

    とても明快な文体で理解しやすく、また、アートの世界を、コンテンツホルダーとキュレーターに分類するのは、とても納得できる。(現代の才能は、多くの場合、ネット上のキュレーターにより発掘されている)

    おそららく本文の趣旨とは関係ないのだが、序章と第一章の二人のアーティストの話がとても感動的だ。
    ジャンルやパターンを突破して、その先にある、より大きな流れ(音楽なら、それをジャズとかクラッシックではなく、「サウンド」と呼称する)と、鑑賞者を直結する。 

    音楽も、芸術も、そして写真も、ジャンルやカテゴリーになぜこだわるのかいつも分からなかった。それが文章として説明されている事に感動した。

    素晴らしい考察だが、3章でフォースクエア等のライフログ系マーケティングの話が冗長で無駄と感じた。4章のキュレーションにつなげる前降りなんだろうけど、読者層として、そこを知らない層は当てはまらないと思うので、削ってもよかったと思う。

    読書にも流れがあって、流れに乗っていると、タイミングのあった一冊にであるものだけど、この本はまさにそうだった。

  • 2011/2/19 図書館にまだない。 2011/3/31 予約 7/28 借りて読み始める。
    8/13 読み終わる。

    出だしからひきつける挿話で、読み手をそらさない。

    ★ あとがきを一部引用
    従来のマスメディア経由の情報は、消滅へ。
    未来のビジョンは、
    巨大なソーシャルメディアプラットフォームの上に形成された無数の情報ビオトープ。
    そこに接続し、視座を提供する無数のキュレーターたち。
    キュレーターにチェックインし、情報を受け取るフォロワーたち。
    その関係はつねに組み替えられ、新鮮な情報が外部からもたらされる。

    ★ キーワードのいくつかを書き出すと・・・。
    ・ アンビエント化
    ・ キュレーター
    ・ 視座
    ・ セマンティックボーダー
    ・ ビオトープ
    ・ ゆらぎ
    ・ シェア 〜 ネットを使ってデータやファイルをシェア、さらにものまで分かち合う。
    ・ ソーシャル 〜 社会の。社会的な。
      ソーシャル・ネットワーキング・サービス、ソーシャルメディア、ソーシャルエンジニアリングの略。 集合知を利用。
    ・ チェックイン 〜 ホテルの記帳や空港での搭乗手続きなど。
     ロケーション情報を利用したジオメディアにおいて、自分の現在位置を知人に知らせること。
     チェックインはモバイル端末からアクセスした場合のみ可能。
     サービス例 Facebook「スポット」、「mixi」「Foursquare」など

    ★ さて、キュレーターについての章に登場する『アウトサイダー・アート』についても、興味がでてきました。
    ⇒ URLはこちら http://sea.ap.teacup.com/pasobo/1157.html 『アウトサイダー・アートって』 : 〜 Myブログ「パそぼとベルルのあれこれフリーク」

     → URLはこちら http://ayanamirei.blog.so-net.ne.jp/2011-04-08-1 『ジョゼフ・ヨアキムという画家を知ってますか? [Artist]』 : 〜 レイの 「アート」ってなんだ?
     → URLはこちら http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%82%B0%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%B8%E3%82%B9%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%83%81 『エグベルト・ジスモンチ - Wikipedia』 : 

    内容と著者は

    内容 :
    マスコミが亡び、情報の常識は決定的に変わった。
    人と人の「つながり」を介して情報をやりとりする時代が来たのだ。
    シェア、ソーシャル、チェックインなど新現象を読み解きながら、大変化の本質をえぐる、情報社会論。

    著者 :
    1961年生まれ。早稲田大学政経学部中退。
    総務省情報通信タスクフォース委員。ITジャーナリスト。
    著書に「電子書籍の衝撃」「2011年新聞・テレビ消滅」など。

  • ソーシャルメディアの時代における情報の扱われ方、その中で重要性が増しているキュレーションとは?を解説している。

    おそらく意図的に聞き慣れない言葉を多用しているために難しい話のように感じるが、主張はシンプルでわかりやすい。誰もが情報発信者となり、情報が氾濫する中でのキュレーションの重要性も説得力がある。取り上げられている例も興味深い話で引き込まれるが、後半は若干だれ気味か。

  • 単にソーシャルメディアだけの話ではなく、これからの消費行動や生き方まで広く考えさせてくれる
    池上彰さんに怒られそうなほど本書内だけで使われる「カタカナ専門用語」が多くじっくり読まないと意味が分からなくなる。

    ◆ビオトープ:情報を求める人が存在している場所
    ◆視座:人の考えや世界観、価値観
    ◆キュレーター:情報ノイズの海からあるコンテキストに沿って情報を拾い上げ、クチコミのようにしてソーシャルメディア上で流出させるような行い(本来は展示会企画する学芸員の意)

    ・現代では「私のライフスタイルをより豊かにしてくれるのか」「作り手の哲学が私にあっているのか」といったように「共感したものにお金を払う」傾向にシフトしつつある
    ・ダイヤモンドでもスポーツカーでも本人の「共感」に結びつかなければそれは無価値なものだ
    ・「機能消費」と「つながり消費」に2分化
    ・ツイッターで情報発信し続ける神出鬼没なフードトラックが商売として成り立つ:屋台と客がつながる
    ・主客一体:一座建立(茶道の世界)
    ⇒ブログへのコメントやツイッターのつぶやきの連鎖は「主客一体」の関係が存在している
    ・「チェックイン」:フォースクエア⇒ユーザーがチェックインしますと宣言することで自主性がある
    ・もはや社会の人間と人間の関係が多層化し多方化し、複雑な山脈のように構造が変化してきている
    ⇒同心円的な関係ではなく多心円的な関係の中に生きている
    ・岡本太郎「心に迫ってきて観るものをぐいぐい圧倒する芸術は『いやったらしい』もの。不快感、いやらしさも一緒にやってくる」
    ・グローバル化は「画一化され巨大化」することじゃなく人間の根源的な部分で相通じ合えること。
    ⇒シンプルさ?iphone?プラットフォーム化できるもの

  • 現在起こっている現象をキュレーションという考え方を導入してうまく説明している。これまでのコンテンツ自体が画一的な意味を持っていた時代は終了し、コンテンツの組み合わせに対してコンテキストを付与し、他者に「視座」を提供できるキュレーターが主役になる時代だという。ただ、これは特に新しいことではなく、これまででも人は読書などを通して、作者の提供する視座を自ら追体験してきていたと思う。ただ、現在では、ネットの普及により、一般の人が視座を簡単に提供できるようになり、ネット上には多数の視座が存在するとともに情報を求める人が生息する一種のビオトープとして機能している。(簡単に言えば、例えば、mixiのコミュであったり、twitterのクラスタであったりするわけだが)。これらのビオトープの生息する利用者同士が緩くつながった関係性を持ち、さらに視座同士も互いに関係しあい、情報の流れはとどまらずにどんどん流れだしていく。自分自身、ある視座を通して得た情報をもとにこの本に興味を持ち購入した。かつての自分の興味の範囲だけで選んでいた頃のことを考えると、どう考えてもこの本に出会うことはなかっただろうと感じる。

  • 予想以上にすばらしかった。あとでブログに書きます。

  • 【要約】


    【ノート】

  • フォースクエアの話は面白かった。
    が他は例えが長くて少ししんどかった。

  • キュレーションの時代 「つながり」の情報革命が始まる (ちくま新書)

全622件中 21 - 30件を表示

著者プロフィール

佐々木 俊尚(ささき としなお)
1961年生まれ、兵庫県出身。早稲田大学政治経済学部政治学科中退後、1988年毎日新聞社入社。記者として勤めたあと、1999年『月刊アスキー』の編集部デスクに転身。2003年退職後、主にIT分野やメディア業界に関わるフリージャーナリストとして活躍。大学非常勤講師なども担当している。
代表作として、2010年度大川出版賞を受賞した『電子書籍の衝撃 -本はいかに崩壊し、いかに復活するか?』、『キュレーションの時代』など。近年は『家めしこそ、最高のごちそうである。』といった自宅料理についての著作もある。

佐々木俊尚の作品

ツイートする