日本人のためのアフリカ入門 (ちくま新書 900)

著者 :
  • 筑摩書房
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本棚登録 : 310
感想 : 28
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  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480066015

作品紹介・あらすじ

「貧しくてかわいそう」「部族対立が深刻」「発展が遅れている」…。アフリカに対する負のイメージは尽きない。しかし、それらはどの程度まで本当なのか?何が「事実」で、何が「誇張」なのか?アフリカの「悲惨さ」を強調するための人気テレビ番組の「やらせ」。事態を単純化し、誤解と偏見を煽る新聞報道…。アフリカ報道の最前線にいた記者が、日本人のアフリカ観を歪めてきたメディアの在り方を問い直しながら「新しいアフリカ」の姿を紹介する異色のアフリカ入門書。

感想・レビュー・書評

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  • NDC分類 302.4

    「「貧しくてかわいそう」「部族対立が深刻」「発展が遅れている」…。アフリカに対する負のイメージは尽きない。しかし、それらはどの程度まで本当なのか?何が「事実」で、何が「誇張」なのか?アフリカの「悲惨さ」を強調するための人気テレビ番組の「やらせ」。事態を単純化し、誤解と偏見を煽る新聞報道…。アフリカ報道の最前線にいた記者が、日本人のアフリカ観を歪めてきたメディアの在り方を問い直しながら「新しいアフリカ」の姿を紹介する異色のアフリカ入門書。」

    目次
    第1章 アフリカへの「まなざし」(現代日本人の「アフリカ観」;バラエティ番組の中のアフリカ;食い違う番組と現地;悪意なき「保護者」として)
    第2章 アフリカを伝える(アフリカ報道への「不満」;小国の内政がニュースになる時;「部族対立」という罠)
    第3章 「新しいアフリカ」と日本(「飢餓と貧困」の大陸?;「新しいアフリカ」の出現;国連安保理改革をめぐる思惑;転機の対アフリカ外交)
    終章 「鏡」としてのアフリカ(アフリカから学ぶことはあるか?;「いじめ自殺」とアフリカ;アフリカの「毒」)

    著者等紹介
    白戸圭一[シラトケイイチ]
    1970年埼玉県生まれ。立命館大学国際関係学部卒。同大学大学院国際関係研究科修士課程でアフリカ政治研究を専攻。毎日新聞社入社後、鹿児島支局、福岡総局(現西部本社報道部)、外信部を経て2004~08年、南アフリカ・ヨハネスブルク特派員。政治部、外信部を経て2011年4月からワシントン特派員。『ルポ資源大陸アフリカ 暴力が結ぶ貧困と繁栄』(東洋経済新報社)で、2010年の日本ジャーナリスト会議(JCJ)賞受賞

  • 元新聞記者が書いた本。学者が書いたときのような、社会科学的な考察には欠けるが、読みやすいし、アフリカの民族を部族と呼ぶことの問題点など、読みどころも多い。

  • アフリカ入門と銘打っているが、いわゆる入門書とは一線を画す。果たしてどのようにアフリカが見られているのか、おそらく著者がアフリカから日本に戻ってきて心底じわじわと感じたことなのだろう。別観点ではあるが、amazonの書評もそれほどあてにはならないということを心に留めておくこと。本書については「あいのり」に関する著述をとりわけ取り上げて、あまり大した本ではないとのコメントもあったが、本書のテーマは「あいのり」批判ではないわけなので、やはり参考程度にしておくこと。

  • アフリカって・・・全然情報ないね

  • 第1章 アフリカへの「まなざし」(現代日本人の「アフリカ観」;バラエティ番組の中のアフリカ;食い違う番組と現地;悪意なき「保護者」として)
    第2章 アフリカを伝える(アフリカ報道への「不満」;小国の内政がニュースになる時;「部族対立」という罠)
    第3章 「新しいアフリカ」と日本(「飢餓と貧困」の大陸?;「新しいアフリカ」の出現;国連安保理改革をめぐる思惑;転機の対アフリカ外交)
    終章 「鏡」としてのアフリカ(アフリカから学ぶことはあるか?;「いじめ自殺」とアフリカ;アフリカの「毒」)

    著者:白戸圭一(1970-、埼玉県、ジャーナリスト)

  • 1

  • 社会
    アフリカ

  • メディアに現れるアフリカの偏った報道
    フジテレビ「あいのり」のやらせに見られるエチオピアへの差別意識
    「部族対立」とひとまとめにされる紛争も実際は先進諸国間の問題に根差すところが大きい
    アフリカは1970年には中国、韓国より豊かだったが1980年からの20年間の停滞により相対的に貧困となった
    近年は中国が貿易を通じ経済的に、また政治的にアフリカに台頭している
    アフリカに滞在する中国人の数は日本人の数の100倍に及ぶ

  • 著者は、毎日新聞社で南アフリカ特派員。これまでのマスコミによるアフリカ像がいかに偏ったものであるかを具体的に指摘。

  • [ 内容 ]
    「貧しくてかわいそう」「部族対立が深刻」「発展が遅れている」…。
    アフリカに対する負のイメージは尽きない。
    しかし、それらはどの程度まで本当なのか?何が「事実」で、何が「誇張」なのか?アフリカの「悲惨さ」を強調するための人気テレビ番組の「やらせ」。
    事態を単純化し、誤解と偏見を煽る新聞報道…。
    アフリカ報道の最前線にいた記者が、日本人のアフリカ観を歪めてきたメディアの在り方を問い直しながら「新しいアフリカ」の姿を紹介する異色のアフリカ入門書。

    [ 目次 ]
    第1章 アフリカへの「まなざし」(現代日本人の「アフリカ観」;バラエティ番組の中のアフリカ;食い違う番組と現地;悪意なき「保護者」として)
    第2章 アフリカを伝える(アフリカ報道への「不満」;小国の内政がニュースになる時;「部族対立」という罠)
    第3章 「新しいアフリカ」と日本(「飢餓と貧困」の大陸?;「新しいアフリカ」の出現;国連安保理改革をめぐる思惑;転機の対アフリカ外交)
    終章 「鏡」としてのアフリカ(アフリカから学ぶことはあるか?;「いじめ自殺」とアフリカ;アフリカの「毒」)

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


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著者プロフィール

1970年生まれ。立命館大学大学院国際関係研究科修士課程修了。毎日新聞社でヨハネスブルク特派員、ワシントン特派員などを歴任。2014年に三井物産戦略研究所に移り、欧露中東アフリカ室長などを経て、2018年から立命館大学国際関係学部教授。『ルポ 資源大陸アフリカ 暴力が結ぶ貧困と繁栄』(東洋経済新報社と朝日文庫)で2010年の日本ジャーナリスト会議(JCJ)賞受賞。著書に『日本人のためのアフリカ入門』『アフリカを見る アフリカから見る』(以上、ちくま新書)、『はじめてのニュース・リテラシー』(ちくまプリマー新書)、『ボコ・ハラム イスラーム国を超えた「史上最悪」のテロ組織』(新潮社)など。京都大学アフリカ地域研究資料センター特任教授を兼任。

「2021年 『はじめてのニュース・リテラシー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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