現代語訳 福翁自伝 (ちくま新書)

  • 筑摩書房
3.91
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本棚登録 : 644
レビュー : 73
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480066206

作品紹介・あらすじ

『学問のすすめ』『文明論之概略』などを著し、慶應義塾の創設にも力を尽くした近代日本最大の啓蒙思想家・福澤諭吉。その自伝のエッセンスが詰まった箇所を選出し現代語訳。激動の時代を痛快に、さわやかに生きた著者の破天荒なエピソードが収められた本書は、近代日本が生み出した最良の読み物のひとつであり、現代日本人が生きる上で最高のヒントを与えてくれるだろう。

感想・レビュー・書評

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  • 必要に迫られて読むことになったが、非常に面白い。形骸化した習慣に反旗を翻し本質を追求する姿勢、周囲を巻き込みながら影響力を発揮する力強さは、尊敬に値する。

    一気に読ませる現代語訳も、なかなかのもの。同種の本をまた手にとって見ようと思わせる。

  • 齋藤孝氏による現代語訳版です。
    齋藤氏自身も、この本は座右の書に挙げており、非常に
    頻繁に彼の著作の中でも紹介されています。

    福沢諭吉氏が死の3年前に発表したこの自伝は、「学問
    のすすめ」にも通じる、今こそ日本人がもう一度見直す
    べき気骨に満ちあふれています。

    日本人必読の一冊です。

  • 2019/12/13読了

  • 福沢諭吉の自伝。
    口語体で書かれていて、あまり飾らない性格らしく、子供の頃から酒を飲んだ、だとかどうかな、と思うようなことも書いてある。読み始めた頃は、開き直ってる!と思ったが、だんだんこのおじいのすまし顔の描写も好きになってくる。
    特にアメリカに行ったりするようになってから面白かった。咸臨丸では、小料理屋で盗んできたお椀が宝物だったエピソードが好き。
    なんだか福沢諭吉の孫になって、昔話を聞いているような気分になる本だった。

  • 福沢諭吉の(口述速記による)自伝。その齋藤孝さんの現代語訳。本の帯にあるとおり「『学問のすすめ』より面白い 日本最強の自伝」だった。抄訳なので、ぜひ原典を読みたいと感じた。

  • 絶賛の訳者あとがきの割にはあまり面白くない。
    個人的には福沢諭吉がどういう境遇で、どう生きてどう考えてどう行動したかは別にどうでもいい話だ。

    事実を書き連ねるのは情報量としては多く見えるけど、ベクトルがバラバラで、本としての力が弱い。

  •  福沢諭吉が65歳になって書いた自伝。若い頃は、無茶苦茶をしつつも一本筋の通った厳格さを備えていたことがわかる。当時の様子のわかる貴重で面白い一冊。
    「「義士は本当に義士なのか。それとも不義士なのか」と議論が始まる。すると私は「どちらでもよろしい。義でも不義でも。君が義士と言えば、僕は不義士にする。君が不義士といえば、僕は義士にしてみせよう。さあ来い」」p110
    「枕がない。どんなに捜してもない。これまで倉屋敷に一年ばかりいたが、いまだかつて枕をしたことがない。というのは、ほとんど昼夜の区別がない。日が暮れたからといって寝ようとは思わず、しきりに本を読んでいる。読書にくたびれ眠くなってくれば机の上に突っ伏して寝るか、あるいは床の間の床側を枕にして眠るかで、今まで布団を敷いて寝ることなど、ただの一度もしたことがない。その時に、なるほど枕がないはずだと初めて気が付きました」p111
    「そもそも日本人が初めて蒸気船というものを見たのは1853年、航海を学び始めたのは1855年、その勉強がなって外国に船を乗り出そうとしたのが1859年、すなわち蒸気船を見てから足かけ7年目である」p153
    「むかしナポレオンの乱でオランダの運命は断絶して、本国は言うまでもなくインド地方までことごとく取られてしまって、国旗を揚げる場所がなくなったように思われたが、世界中にわずか一ヶ所を残した。それはすなわち日本長崎の出島である」p194

  • 2017.12.30 『古典力』より

  • 福沢諭吉の自伝、現代語訳版。
    まず単純に面白い。
    あっけらかんとしていて自尊心にあふれ、卑屈なところがない福沢青年の大胆な行動、巻き起こる事件...
    そもそも世の中が大きく動いていた時代に、その急先鋒にいた人物の自伝である。面白くないわけがない。
    そして読み物としての面白さとともに、
    大人物かくあるべしという示唆に富んだものとなっている。
    学問のすすめと合わせて読みたい。

  • 他の出版社の福翁自伝は読みきれなかったが、ちくまの現代語訳は 読みきれた

    この本を読むと福沢諭吉が 近い存在に感じる。学問のすすめの効果を長続きさせるために この本とセットで読んだ方が良さそう

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著者プロフィール

1835年大坂中津藩屋敷生まれ。54年蘭学を志し長崎に出る。翌年緒方洪庵の適塾入門。56年福沢家の家督を継ぐ。58年江戸中津藩中屋敷に蘭学塾を開くが、翌年英学に転向。60年軍艦咸臨丸でサンフランシスコへ渡航。62年幕府遣欧使節随行員としてヨーロッパを歴訪。68年塾舎を芝新銭座に移転、「慶應義塾」と命名し、71年には三田へ移転。90年慶應義塾大学部を設置。1901年、66歳で死去

「2017年 『文明論之概略 ビギナーズ 日本の思想』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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