公務員革命: 彼らの〈やる気〉が地域社会を変える (ちくま新書)

著者 :
  • 筑摩書房
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レビュー : 43
  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480066329

感想・レビュー・書評

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  • アンダーマイニング効果。パズルを解くごとに1ドル与えられるのと、何も与えられないのとでは休憩時間中、与えられない人の方がパズルをする。それは目的がお金になってしまうから。
    ワークショップの募集の時も同じな気がする。その後のことを考えるとお金は払わない方が続くのではないか。
    一部の人しか参加しないというが、まちは一部の人の頑張りで成り立っているもので、そのような芽を発掘するという点で良いと思う。

  • 文中に元公務員であったことを書いているだけあって、内情をよく理解していらしゃる。ただ、もっと根は深く、なかなかパラダイムシフトには至らないのが実情。「手段が目的化」というのは、常々思うことで、やる気どころか失望感が増すばかりである。これを変えてゆくのはかなりの荒療治が必要だ。

  • 公務員。何のために仕事をしているのか?やる気、モチベーションを維持することが難しい職種と20年以上勤め上げて感じることである。

    やる気の素は「自律性」と「承認」。
    自律的に創意工夫をして承認されればモチベーションが上がるのかなぁと思うのだが…

    「組織は、仕事をするために存在し、組織のために仕事をしているわけではない。」という締めくくりが的を得ているとすごく感じた。
    馬鹿幹部や馬鹿上司のために仕事をしているわけではない!と言いたい。

  • 公務員バッシングの風潮に警鐘を鳴らし、公務員のヤル気を起こさせるための方策が提示されたいい本だった。

  • 2013年39冊目

  • 人が積極的になるにはどうすれば良いか。「憧れ」と「成功体験」が必要である。憧れは夢と言い換えても良い。そして、成功体験とは承認と言い換えても良い。
    著者は、公務員がやる気になるために、承認が必要だと主張する。上司からの承認でも良いが、市民からの承認が最も公務員をモチベートする。
    マスコミから公務員がたたかれるようになって久しい。一部の悪い公務員をマスコミがたたき、市民の目線が厳しくなる。この循環の中では、公務員に対して憧れを抱くことは難しい。この循環をどこかで断ち切らなければ、良い公務員が育たない。
    そのためには、公務員が自分の名前で仕事をし、良い仕事には市民からの承認、賞賛が得られるような仕組みが必要だ。

  • 要は、公務員のやる気が出る制度を作っていかなければならないということだろう。

    ただし、一般の企業で働く従業員とは志向や仕事の性質が異なっているので、両者の違いを把握した上での改革が求められよう。

  • 公務員の意識を高める制度作りの本。こういう制度作りの本は誰をターゲットに書かれてるのか分からない。一般人はもちろん、一公務員が読んでも改善に向けて動きにくいと思う。
    個人的には、一公務員に向けた意識UPの指南書的な内容を期待していたため残念。

    でも、日本の公務員がまだまだ良くなる可能性を秘めてることに期待が高くなった。

  • 図書館で借りた。

    公務員はどういうときにやる気が出るのか、彼らのやる気を引き出すための仕組みにはどういったものがあるのか、を事例やアンケート結果を交えつつ紹介している。地方公務員をメインに扱っている。

    見せかけだけのやる気を出している職員がいるというのに驚いた。しかもそれにファサードという名前が組織論で付けられているというのにも驚いた。
    報酬(給料だけではない)と貢献のバランスの取り方が難しいと感じた。

    こう変えればいいんじゃない? という提案が実例を基になされている。
    職務の責任範囲をきっちり定めて、大部屋主義をとらないようにすることが一番の改善のような気がするが、それを取り入れるのは日本では難しいらしい。

著者プロフィール

1954年兵庫県生まれ。同志社大学政策学部教授。神戸大学大学院経営学研究科修了。京都大学経済学博士。専門は個人を尊重する組織の研究。おもな著書に『公務員革命』『ホンネで動かす組織論』『ムダな仕事が多い職場』(以上、ちくま新書)、『がんばると迷惑な人』『個人を幸福にしない日本の組織』(ともに新潮新書)、『個人尊重の組織論』(中公新書)などがある。

「2018年 『「ネコ型」人間の時代』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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