FCバルセロナ (ちくま新書 963)

著者 :
  • 筑摩書房
3.32
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本棚登録 : 88
感想 : 23
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  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480066688

作品紹介・あらすじ

「いかに美しく勝利するか」という至上命題を掲げるチーム、FCバルセロナ。攻撃的でスペクタクルなサッカーにより観る者を魅了し、最後まで攻め抜くスタイルで世界の頂点に登り詰めた彼らのフィロソフィーが、そこにはある。「クラブ以上の存在」というスローガンを掲げ、長い歴史をかけて創られてきたクラブのアイデンティティとはいかなるものか。世界最強クラブと呼ばれる強さの理由と華麗なるサッカー美学の秘密に迫る、バルサの入門書決定版。

感想・レビュー・書評

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  • バルセロナを詳しく知りたい人にはいいかも

  • [ 内容 ]
    「いかに美しく勝利するか」という至上命題を掲げるチーム、FCバルセロナ。
    攻撃的でスペクタクルなサッカーにより観る者を魅了し、最後まで攻め抜くスタイルで世界の頂点に登り詰めた彼らのフィロソフィーが、そこにはある。
    「クラブ以上の存在」というスローガンを掲げ、長い歴史をかけて創られてきたクラブのアイデンティティとはいかなるものか。
    世界最強クラブと呼ばれる強さの理由と華麗なるサッカー美学の秘密に迫る、バルサの入門書決定版。

    [ 目次 ]
    第1章 バルセロナという特別なクラブ
    第2章 なぜ、バルセロナのパスは面白いようにつながるのか?
    第3章 バルセロナだけが持つ勝利のシナリオ
    第4章 バルセロナ最強のプレーヤーたち
    第5章 バルセロナの歴史とプレー哲学
    第6章 バルセロナと対抗勢力

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • FCバルセロナ、サッカー好きなら誰もが知っているリーガ・エスパニョーラに属する世界のビッククラブである。
    バルサのサッカーといえば、美しいパス回しの印象があるのだけれども、そこにはボールを保持するための「ぷレッシング」がきわめて大事であることは本を読んでわかった。
    トータルフットボールというやつだ。
    僕が好きなのは、縦パスを入れたいけども、バックパスを経由してから、縦を入れるという作戦。一見矛盾しているように見えるのだが、この逆の動きが、本来の狙い、縦へ行く ということを成り立たせているのであるということだ。まるで、ストレートとチェンジアップも使いながらあ投げるかのような、ことで、ひとつクッション、まぁ意外性のあるクッションがあることで、縦へいけるということだ。
    今までただサッカー中継を見て、感想を自分でもち、いろんな人のブログをみたりしながら、自分の意見を持ってきたつもりだけれども、本ベースでサッカーを勉強するのは初めてだったので、新鮮だったし、もっとほかの作品もよんでみたい。

  • 現在多くのフットボールクラブがバルセロナのスタイルを見本にしている。ボールを圧倒的に支配し、相手を崩すサッカーは見た者の心を興奮させる。そんなバルセロナの強さの秘密が分かる本である。
    熊本学園大学:(アラクチ)

  • バルサの強さの秘密、パスワークは誰でも知っている。しかし、バックパスが多い。そしてセンターフォワードが不在で、敵のCB2人を余らせ、他のあらゆる局面で数的優位を作り出しているという説明はあっと驚く・・・素晴らしいシステムです。そして守備に回った時の強さも。これは6月のユーロ決勝のスペイン圧勝でも痛感したこと。これを他チームが真似できないのはやはり個人のレベルの高さということになるのだろう。「我々のやり方でボールを70%支配すれば、80%は勝つ」という現在のバルサ・サッカーを88年から導入した生みの親クライフの言葉は意味深長です。非常に論理的で、根幹を言い当てている言葉です。イングランドのロングパス戦法とスコットランドのショートパス戦法という初期のころからの考えの違いが現在にも残っているというのは面白いことです。

  • 戦術オタクには第2章、3章、4章が面白いでしょう。

  • 戦術オタクには第2章、3章、4章が面白いでしょう。

  • 2013/2読了
    「バルサの入門書決定版」と銘打たれている通り、バルサの歴史やアイデンティティ、近年の戦術やフォーメーションの進化を中心に分かりやすく書かれています。
    この2年はメッシのゴール量産ぶりが凄過ぎて、私自身もバルサの強さの秘密=メッシじゃないかとすら思えてしまうこともありました。
    が、本書でのバルサのプレー哲学である圧倒的なポゼッションの秘密は、バックパスとボールを失った後のプレッシングであるという解説、とても胎落ちしました。

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    所在記号:新書||783.4||ニシ
    登録番号:10214371
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  • バルセロナのサッカーチーム、FCバルセロナに関する書籍はいくつか読んできましたが、新書版の本書が一番わかりやすく、的確にバルセロナというサッカーチームを解説した本だと思います。

    サッカーファンなら、現在進行系のバルセロナのサッカーを一番魅力的と思う人が大半ではないでしょうか?その魅力の理由を見事にミケルスからグアルディオラに至る、バルサスタイルの歴史的経緯を俯瞰することができます。

    私のニックネームの一部にも使わせてもらっていますが、個人的にはプレイヤーとしても監督としても最も気に入っているグアルディオラも、バルセロナの紡ぐフットボールの歴史の一パーツであるにすぎないことが、よくわかります。

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著者プロフィール

1962年9月27日、東京都生まれ。早稲田大学教育学部卒業後、会社員を経て、学研『ストライカー』の編集部勤務。95~98年にフランスのパリに住み、欧州サッカーを取材。02年にフリーランスとなる。06年の『footballista』創刊時から「戦術リストランテ」を連載中で、同誌が主催する各種サッカーイベントにも多数出演している。趣味もサッカーで、東京都シニアリーグで現役続行中。主な著書に『サッカー戦術クロニクル』シリーズ、『スローフット』、『1974フットボールオデッセイ』(双葉社)、『戦術リストランテ』シリーズ(小社刊)など。

「2020年 『戦術リストランテⅥ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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