18分集中法: 時間の「質」を高める (ちくま新書 989)

著者 :
  • 筑摩書房
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本棚登録 : 366
感想 : 49
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  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480066947

作品紹介・あらすじ

いろんな方法を試してみたけど、全然仕事がはかどらない。締切を守れたためしがない、そもそもやる気が起こらない。誰もがそんな経験はあるでしょう。やらなければいけないことはあるけれど、ついテレビをみたり、PCで遊んだりしてしまうそんなあなたでも、18分集中法を使えば、たちどころに仕事が処理できるようになります。面倒なメールの返信、膨大な書類に目を通す、時間のかかるレポートの作成など、この方法は様々なインプット・アウトプットに有効です。

感想・レビュー・書評

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  •  集中力を高めて仕事、読書、勉強など必要なことを行うには、現代という時代が便利ゆえに抱える問題がある。それは、ついスマートフォンやパソコンでネットサーフインを始めていつの間にか時間が過ぎ去っている、テレビを見て時間を無駄にしてしまうなど誘惑に負けた星人の方は、スイーツの誘惑にも弱いモクモク羊をはじめとして多いに違いない。

     18分集中法というタイトルを見て「何」と思って思わず手が伸びて読んでみた。人間、手軽に行えることには興味がある。18分という何とも言えない中途半端と言っていい時間もどうしてだろうという点から興味をそそる。

     著者は、集中力がなくて困っていた人で何か良い方法はないかと模索してたどりついたのがこの方法と書いている。意志力弱者の著者が書いた本だけにモクモク羊にも効果がありそうだと思った。
     
     18分の根拠は、15分プラス3分の3分が「味噌」としている。目標としていることをやるのに15分では少し物足りないのでプラス3分で、効果を上げることができたという学生たちからの意見も寄せられている。著者も述べているが、NHKのラジオ講座は15分が基本だ。テレビ講座の場合は25分だが、映像がない分集中力が散漫になりがちなので通勤電車に乗って聞くにはちょうどいい。

     では休憩はどうやってとれば良いのかという質問に対しては、何分ごとに休むといったきまりを作る必要はなく、その時の気分に任せてと休むのがいいとある。ロボットじゃあるまいし、休み時間は自分の「内なる声」を聞いて取る方がいい。

     要は細切れにして、やりたいことや、やらなければならないことを何とか成し遂げるための一つの手段として今回の方法がある。早速試してみるか。実践するために特別な器具がいらない所が財布にやさしくてよい。

  •  「始めてみると、何だこんなに短く終わるのか。」とよく思う自分にはすごく合う方法だとおもう。まずは18分タイマーをセットすることで、「全くやらない」状態を脱却し、やり始めることへの心理的な壁を乗り越えることができる。
     18分やったら、中途半端なところでも休憩。この中途半端にもしかけがあって、結構読むと面白い。心理的な裏付けもあってなるほどなぁ、と思った。
     仕事の大半は始めの助走が終われば、「いつの間にか終わっている」状態までいけること、その一歩目がなかなか重くて…と思っている自分みたいな人にはぴったりな方法だ。

  • とりあえず18分であれば、やろうかなと思えて、短すぎでもない時間でいいと思う。
    読了して、実践したが、どちらかというとダラダラとやってしまいがちなネットサーフィンを18分だけ!と決めてやると、後から後悔しないで済むので、私は主にそちらの使い方になるかもしれない。
    マックのアプリでminutesというのをダウンロードして、タイマーとして使いはじめましたが、音がステキな感じで、気分もアガります!

  • 初頭努力をもたらす可能性を保ち、かつ十分な終末効果を期待できる時間設定 18分

  • 18分という、絶妙なのか微妙なのか区切りでタスクに向き合う方法論。これは、やってみるしかありません。
    何はともあれ、弘前にもご縁がある著者@taka_3390 との出会いを生かすも殺すも、自分しだいというのは、どの方法でも同じですね。

  • コンディションが悪くともやるべきことを始めるために、18分のタイマーをかけようという本。
    著者の体験談から、自分がネットサーフィンで時間を無駄にしたときの嫌な気持ちを思い出し、共感できる。
    18分は経験則らしい。

  • この本の方法は、やる気がしないときに「そうだやってみよう」とリセットさせてくれます。だから、机の上においています。帯のあー、またダラダラしちゃったというイラストが素敵です。

  • 自分にとって、「嫌なこと」をするときに、「18分だけでも集中しましょ」という主張。そうすれば、「やらない」から「少しでもやる」の状態に移行できる。それは心理的にも大きいものだよ、と。
    まあ、18分っていう時間に個人差あるやろっていうところを置いておけば、このやり方におかしなところは何もないと思う。
    自分にとって「嫌なこと」に「嫌でもとりあえずとりかかる」というのが味噌やと思った。
    最初らへんの著者のエピソードに出てきた「意志が強い人」のところで、自分もそういう「意志が強い」友達を思い出して、ああそういうひとってええよなあと共感した。まじめなひとってほんまにうらやましいんよな。

  • なんだかすぐ音を上げる自分にもできそうな集中法。本書は一気に読んじゃったけどwこれからこの方法で勉強などに活用していきたいと思いました。

  • 18分だけがっつり集中、リラックスを繰り返す手法。やってみる。

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著者プロフィール

1960年生まれ。東北大学大学院文学研究科社会学専攻博士課程単位取得。東北大学文学部助手などを経て、現在、宮城教育大学教育学部教授・学長特別補佐。専攻は社会学(社会学思想史・コミュニケーション論・地域社会論)。著書に『友だち幻想』『教育幻想』(ちくまプリマー新書)、『ジンメル・つながりの哲学』(NHKブックス)、共著に『社会学にできること』(ちくまプリマー新書)などがある。

「2018年 『愛の本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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