芸人の肖像 (ちくま新書)

著者 :
  • 筑摩書房
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本棚登録 : 87
レビュー : 9
  • Amazon.co.jp ・本 (217ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480067074

作品紹介・あらすじ

写真館の長男として生まれ、カメラに親しんで育った小沢昭一。芸能者として迷い、芸能の根源を訪ねあるくようになった頃、旅には、つねにカメラが傍らにあった。萬歳、神楽、説経節、浪花節、落語、講釈、寄席の色物、モノ売り、流し、相撲、幇間、踊り子、ストリッパー、見世物小屋、猿回し…。小沢昭一が訪ねあるき、撮影した、昭和の芸人たちの姿。実演者である著者が、芸をもって生きるしかない「クロウト」たちに寄り添い、見つめる視線。貴重な記録。

感想・レビュー・書評

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  • 2015/4/8購入

  • 万歳、門付け、神楽、寄席、浪花節…。
    土着風俗、いろいろの芸。

  • 感想未記入

  • 写真を見ているだけでよい。

    万歳屋。
    少しこわもてで威圧的にやった方が良い、にはにやりとしてしまう。
    講釈師、馬場光陽、林家正蔵の雰囲気。
    そして、ローズ秋山夫妻。

    昭和の面白さは、こういうところにあったのだ。

  • 芸人さんが
    そこに居た風景の中に
    必ず 庶民の暮らしが
    すぐ そばにあった

    便利さの追及という名のもとに
    邁進してきた私たちの現代の文明は
    それと引き換えに
    私たちは 実に いろいろなことを
    失ってしまった気がする

    私たちは いったい
    どこに向かって
    いるのだろう

    そんなことを
    考えさせてもらえる
    一冊です

  • 被写体となった「芸」に対する、愛おしい・大切にしたいという思いがしみじみと伝わってくる写真の数々。そして、綴られていく含蓄のある言葉。派手さは無いが深みがあり艶がある。小沢昭一さん最後の一冊は、いつものように淡々と語りかけてくるような一冊。

  •  萬歳、神楽などの民俗芸能から、見世物小屋やストリップ劇場まで、昭和の芸人たちの記録。写真もエッセイも、その場の温度や匂いが感じられるような生々しさが素晴らしい。しかし、新書では物足りない。

  • 猿回しは動物ショーではないという話が印象的。あらゆる「芸」がショーになってしまっているなかで、芸ってなんだろうか、と思いました。

    単純に図式化してしまえば、ショーってのは不特定多数の人をいかに面白いと思ってもらえるかで、なにか一般的、抽象的な「人」を対象にしている。一方、芸ってのは、特定的な個人(いつもみてくれているあの「人」)に面白いと思ってもらえるかで、究極的には芸の「技」なんてものは全然関係なくて、演者の人間的な魅力や、絆・つながりが大切にされている。

    この芸特有な魅力について、もっと考えを深めていきたいなと思った。

  • 現代では生で見ることが難しい芸の数々を多くの写真を踏まえて紹介。思い出語りの中に芸への愛を感じます。
    大変興味深い素晴らしい本でした。

    はじめて知った芸もあったので、お祭りや神事でやっていないだろうかと、インターネットで検索してみたら、YouTubeで映像をみつけることができました。

    芸の継承保存と違いますが、こうしてYouTubeですぐに実際の芸をみることができるのもある意味、芸の保存だと感じました。

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著者プロフィール

1929年、東京に生まれる。俳優。新劇・映画・テレビ・ラジオで幅広く活躍。民衆芸能研究にも力を注ぎ、それぞれの分野で数々の賞を受賞。著書に『ものがたり 芸能と社会』『放浪芸雑録』(以上、白水社)『小沢昭一──百景』(全6巻、晶文社)『俳句で綴る変哲半生記』(岩波書店)など、CDに『夢は今もめぐりて──小沢昭一がうたう童謡』(ビクター)『唸る、語る、歌う、小沢昭一的こころ』(コロムビア)など、著作多数。2012年、逝去。

「2013年 『芸能入門・考 芸に生きる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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