日中対立: 習近平の中国をよむ (ちくま新書 1016)

著者 :
  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480067210

感想・レビュー・書評

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  • いわゆるチャイナ・ウォッチャーではなく、学者・先生の中国ものです。類書に比べ、「こうしたらどうだ」「こういう対策が取り得る」といった、中国に対する処方箋をいくつも挙げているところ、多くのシミュレーションを出して、それぞれの可能性などを述べているところは、類を見ないのではないでしょうか。

  • 反日暴動で矛先が向けられたのは中国人でもあった。徹底して破壊、略奪をした先は中国の商店など。
    アメリカは中国に対して軍事的にもゼロサム(ライバル関係)から、Win-Winのプラスサムの関係になろうと呼びかけた。
    東アジアの安全保障のバランスが崩れれば崩れるほど、不安定感は増し、アメリカへの依存を強めていくことになる。

    領土問題が今、燃え上がった理由。
    ・尖閣諸島の豊富な海底資源の確保という経済的理由
    ・大国化に伴うナショナリズムの高揚
    ・アジア太平洋の勢力拡大をめぐる軍事戦略的理由

  • 地元の図書館保有。

  • 日中の問題をていねいに詳細にまとめてある。知っている、わかっていることも多かったけど系統だった感じがした。

  • 現状認識のために役に立つと思う。著者のような研究者が有事のシミュレーション(最終章)を書くほど、状況は切迫詰まってるだろう。

  • 現状認識のために役に立つと思う。著者のような研究者が有事のシミュレーション(最終章)を書くほど、状況は切迫詰まってるだろう。

  • 中国関係の著書があふれる中もっとも中立的かつ冷静に分析した良書。変に過激な意見に左右されず自分の考えを持ちたい人はまずこれを読んできちんと背景を把握することをお勧めする。とくに大学生においてはまずこれを基本書として読み、そのうえで判断する軸を形成し批判的な立場から物事を見れるようになればよい。最新の中国を知るうえでまず読むべき本。

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著者プロフィール

早稲田大名誉教授。1947年生まれ。
早稲田大学卒業、一橋大学大学院博士課程修了。社会学博士。外務省専門調査員として北京日本大使館勤務、早稲田大学大学院アジア太平洋研究科教授等を歴任。
専門は、中国政治、東アジア国際関係論。
著書『中華人民共和国史 新版』(岩波新書)、『中国政治の社会態制』(岩波書店)、『「中国共産党」論』(NHK出版新書)、『日中対立』(ちくま新書)ほか多数。

「2021年 『中国のロジックと欧米思考』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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