枝雀らくごの舞台裏 (ちくま新書)

著者 :
  • 筑摩書房
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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480067364

感想・レビュー・書評

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  • 桂枝雀の落語48席それぞれのあらすじ、その噺にまつわるエピソード。桂米朝一門の座付き作家だからこそ知り得る天才落語家の舞台裏と魅力が記されている。各噺ごとに書籍、CD、DVDの収録タイトルが記載されているので資料としても充実。

  •  ちょっと前に、同じ小佐田定雄さんによる「米朝らくごの舞台裏」を読んだのですが、さすがに落語作家だけあって噺の機微にも精通しているうえに、米朝師匠とも親しかった小佐田さんの解説はとても興味深いものがありました。
     ということで、今度は私の大好きな噺家さん「二代目桂枝雀」師匠をとりあげた著作を読んでみることにしました。
     こちらの本でも、枝雀師匠の座付作者でもあった小佐田さんならではのとっておきのエピソードが満載でした。

  • 小佐田定雄先生の、桂枝雀落語案内。「枝雀落語のなにを聞けばいいのか」というリストであり、桂枝雀の芸道、落語理論、プライベートの顔など、小佐田先生が身近で見聞きしたエピソード満載の、上方落語初心者からマニアまで読んで損はない一冊。
    私自身は、一度だけ枝雀さんの高座を聞いたことがある。茨木市のライオンズクラブ主催の落語会で、その時にかかったのが、たぶん、「つる」と「夏の医者」。とにかく爆笑したことしか覚えていない。今となっては貴重な体験です。
    枝雀落語というのは、決してスタンダードではない、という気はしています。スタンダードはいわゆる「四天王」を聞けばいいわけで・・・。枝雀落語が「枝雀落語」といわれる所以が、この本を読んで少しわかったような気がします。でも、枝雀落語、理屈抜きに面白いし、やっぱり大好きです。

  • 桂枝雀の持ちネタを個別に解説、こぼれ話・裏話を書いてある。

  • 桂枝雀に新作落語の『幽霊の辻』を送ったことから落語作家の道に進み、長く枝雀のために創作をおこなってきた著者が、枝雀にまつわるさまざまなエピソードを紹介しつつ、48の演目について解説している本です。

    本書で著者は、「枝雀さん」という呼称を用いて、枝雀のひととなりを示す数々のエピソードを語っています。「いつまでも若造と思っていた私も還暦を超え、枝雀さんの年齢を追い越してしまった」と「まえがき」に書かれており、あらためて著者の思い出のなかで、枝雀の温かい人柄が結晶化されていったのではないかと感じさせられます。

    巻末には枝雀の作品案内も付されており、枝雀の落語に興味をもったひとにとっては格好の手引きになるのではないかと思います。

  • 桂枝雀師のエピソードがふんだんに盛り込まれた良本。枝雀師の演目毎に関連する舞台裏話が語られる。深く考えさせられる芸談や落語論にまつわるエピソードもかなり多いが、あからさまな批評者としての視点ではなく、同行者である座付け作者としての視点から語られているので、その他の人柄を表わすエピソードと同じようにストレートに枝雀に対する愛情が伝わってくる。読み進める各節毎に故人の様々な表情を思い浮かべて思わず頬が緩んでいる自分に気づく。枝雀師の発言の書き写しがいかにもという感じで、これも著者ならでは。

  • 枝雀さんの 高座 が 蘇ってきます
    まるで そのまま 枝雀さんの声を
    まるで そのまま 枝雀さんの あの「動き」を
    目の当たりにしているような

    そして その上に
    まるで 下座に いるような
    まるで 枝雀さんの肉声を 聴いているような
    枝雀さんと一緒に「落語」を創ってこられた
    小佐田さんだからこそのエピソードが満載

    改めて
    不出生の「噺家」さんだったのだ
    と 改めて 思わせられました

  • 落語に生き落語に殉じた方でした。上方落語に枝雀さん、江戸落語に志ん朝さんがまだ生きていれば、どんな枯れた落語を演じたか、見てみたかったです。

  • 座付き作者が綴る、芸談、秘話、そして音源案内と帯にあるように、随筆のようでもあり、今までに刊行されたテープやレコード、CD、DVDの目次のようでもある。家にあるレコードをひっぱりだして、いろいろと聞き返してみたくなった。しかし、我が家で機能するテープレコーダーは、もう一台のみ。テープも随分伸びてしまっている感あり。聞き返すなら今なのか?!

  • 読み終わりたくなかった本、が また一冊増えました。

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著者プロフィール

落語作家。1952年、大阪市生まれ。77年に桂枝雀に新作落語『幽霊の辻』を書いたのを手はじめに、落語の新作や改作、滅んでいた噺の復活などを手がける。これまでに書いた新作落語台本は250席を超えた。近年は狂言、文楽、歌舞伎の台本も担当。近著に『枝雀らくごの舞台裏』、『米朝らくごの舞台裏』(ちくま新書)、『5分で落語のよみきかせ』全3巻、『上方落語のネタ帳』(PHP)研究所があるほか、上方落語のCDやDVDの解説文も執筆している。

「2018年 『上方らくごの舞台裏』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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