ユダヤ教 キリスト教 イスラーム: 一神教の連環を解く (ちくま新書)

著者 : 菊地章太
  • 筑摩書房 (2013年12月4日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (227ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480067548

ユダヤ教 キリスト教 イスラーム: 一神教の連環を解く (ちくま新書)の感想・レビュー・書評

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  • 同じ源を持ちながら各々の歴史を辿るようになった三教を概観。世界の底流をなす宗教の本質がおぼろげながら見えてくる。

  • ユダヤ教、キリスト教、イスラム教という根元を同じくする一神教の宗教について、聖戦・福祉・平等・寛容・不寛容というテーマから紹介していくもの。完全な比較でないので、読み物としては面白いけど、資料としてはどうかな……。
    また、イスラームについて割合好意的に書かれている部分が多くて、比較という点ではどこまで信用していいのかちょっとわからない部分もある。聖書の一部だけ引用してきて、根拠としてくるところとか。前後がないので、文脈判断ができず、この一冊だけでわかった気になるのは不安を感じる。入門としては良いのかも知れないけれど、ある程度の世界史知識がないと読みにくい。
    ただ、一神教、という物について、多神教はそれぞれの神が職能を異にしている為、差異があって当然、即ち差別を肯定する、というのはちょっと面白いなーと思ったり。一神教の神は一人の神がすべてを司る訳だから、全知全能であり、完全無欠であるが、多神教の神は人間の似姿であるがゆえに、欠点だらけで品がない。現実を超越したところに、一神教の神はいるのだなとかなんとか。

  • 以前、同じ著者の『儒教・仏教・道教』を読んだことがあるが、それに比べると、様々なテーマが様々な話題を伴ってあちこちに展開することも少なく、おとなしい書きぶりで読みやすい。3つの宗教を、聖戦・福祉・平等というキーワードでまとめて語る、その視角が勉強になった。

  • このような書籍を数多く持っている。同じところもあるが違うところもある。この一神教を理解するにはまだまだ他のものも読み続けなくてはならない。そういう意味では良い道程の書である。

  • 一神教は奴隷の宗教であると著者は冒頭述べる。神の前では誰しもが取るに足らず平等である・・・差別され抑圧された者はをそれを拠り所にして行動、すなわち闘争を起こすとする。イスラム過激派が戦争に走るのは宗教側面も多少はあるのだろう。もちろん残虐な行為は許されたものではないが。聖戦のところだけフォーカスされた書籍ではなく、福祉・平等などについても言及はあること追記しておく。

  • 起源を同じくする3つの宗教を、聖戦、福祉、平等、寛容というキーワードで語ります。完全な比較ではないので散文的ではありますが、面白く読みました。イスラームやユダヤ教への思い込みを除き、理解を深めることが狙いとされています。

  • 古代において一神教は極めて稀な存在だった。それが今や地球の半分を被っている。なぜそうなったのか。

    一神教は都自民の宗教である。氏族の崩壊、おのが立ち位置の喪失、血縁共同体からの絶縁。そこに一神教が成り立つ契機がある。

    街には守護聖者がおり、職業ごとに守護聖者がいる、そこは多神教の国々である。一神教は多神教世界に戦いを挑み続けながら、多神教にまみれて行った。

    一神教は奴隷の宗教である。一神教と戦争が切っても切れない関係にあるのは、出発点かったらして既にそうだった。奴隷状態からの脱出は平和的手段によっては遂行しがたい。

  • 3宗教の起源は同じであり、神も同一の存在であるという指摘。歴史を紐解いてもそれぞれが共存できないということはない。
    イスラームの思想について細かくまとめられており、勉強になる。

  • ユダヤ教、キリスト教、イスラームをそれぞれ比較するのではなく、これらの絶対唯一神の宗教から聖戦、福祉、平等、寛容・不寛容がどのようにしてもたらされたのかを解説。とりわけ筆者が絶対唯一神宗教の完成形と捉えているイスラームに割かれる内容が多いが、キリスト教に比べ抽象的な印象を受けがちなイスラームのイメージの構築に役立った。イスラームは社会から分離できる宗教という枠に収まりきらないものであるがゆえに「イスラム教」ではないという指摘も興味深い。

  • 面白いです、一神教はすべて他の宗教を否定するものという思い込みがこの本で消えました。そもそもの根っこの部分は近いところで始まった3つの宗教が、今やそうだったことが分かりにくくなっているのが興味深い。ただ、元々の宗教の出発や性格、教えはこういう形だったけれども、今となってはどうなんだろう??と思ったのでもう少し知ってみたいかも。何せ殆ど仏教徒以外と会ったことがないので。

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