なぜ、あの人の頼みは聞いてしまうのか?: 仕事に使える言語学 (ちくま新書 1056)

著者 :
  • 筑摩書房
3.23
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本棚登録 : 111
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (203ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480067654

感想・レビュー・書評

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  • 言語学とタイトル通り、言葉の使い方に関してさまざまな方向から説明されている。コーチングやコミュニケーション等の本を読んでいる人にとっては、聞いたことがあるようなことが多いが、言葉や言い回し、言い方に興味がある人には面白く読める。ただ、結構読んだような人には飽きてしまうかも。学問としての言語学の入門書と考えると最適。

  • 最初により大きな額や大変なお願いをしておいてから、安い、あるいはより簡単なお願いをすると断りにくくなってしまう。
    理想の自分になりきることで、自分がなりたい人物に実際になれる可能性が高まっていく。
    コミュニケーション不足という状況を作り出さないために大事なのは、なにかとめんどくさがらないこと。

  • 心理学と言語学、二つの興味分野にまたがる内容で面白かった。
    「よろしかったでしょうか?」は間違った日本語であるとする一般的な説に反論している立場は珍しいように思う。その理由を英文法も交えて説明されると思わず納得してしまった。

    • hot2さん
      著者です。もの書き冥利に尽きることばの数々。大変うれしいご感想をありがとうございました!
      著者です。もの書き冥利に尽きることばの数々。大変うれしいご感想をありがとうございました!
      2014/05/04
  • ことばのかたちによってひとがどのような印象を受けるか、という内容。
    すごく簡潔に書かれているので、もうちょっと踏み込んでほしいなと思うところもあるけど、こういう雑学チックな話は好き。
    「有標」「無標」という考え方はおもしろいと思う。あと、グライスの協調の原理。「量」「質」「関連性」「伝え方」の四つのルールは、覚えておくとよさそう。

    • hot2さん
      著者です。素敵なレビューをありがとうございました!大変励みになります。
      著者です。素敵なレビューをありがとうございました!大変励みになります。
      2014/05/04





  • 心理学の面から、実際の研究結果を基に話が進んでいくので、飽きずに一気読み出来た。
    特に始めの方の質問の仕方によって、解答を誘導できる例は、面白かった。
    心理学の専門用語も噛み砕いて説明してくれるため、全体的に分かりやすくて読みやすい。
    ただ、聞いたことがあるような内容が多いので、少し物足りなかった。
    (お願いをする時は、大変なことを先に言ってから、徐々にハードルを下げて簡単なお願いを聞いてもらうやり方など)



    質問が何らかの「前提」を含むことで、私たちの記憶や判断が引っ張られる
    →ことばのサブリミナル効果

    ・人に頼む時は、相手にとって最も自由を奪いにくい言い方をする
    →「一緒に〜しましょう」など相手の行動を制限しない言い方

    ・協調の原理=量、質、関連、伝え方の4つのルール
    →適切な量の情報提供、嘘や間違いを言わない、話題に関係のあることを話す、曖昧を避けて順序良く効率的に話す

  • 言語学からの視点から、コミュニケーションを円滑にするコツを記した作品。確かに一度は聞いたことがあるような話が多数掲載。

  • 【由来】


    【期待したもの】

    ※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。

    【要約】


    【ノート】

  • コトバの使い方と影響がよくわかります。

    文章も読みやすくとても面白く読むことができました。

    おすすめです。

  • ことばには思っているより強い力があるので、それを使いこなす。会話での4つのルール意識。日本語は文字文化として最強。

  • 図書館

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著者プロフィール

堀田秀吾(ほった・しゅうご)
明治大学法学部教授。言語学博士。
熊本県生まれ。シカゴ大学博士課程修了。ヨーク大学修士課程修了・博士課程単位取得退学。
専門は社会言語学、理論言語学、心理言語学、神経言語学、法言語学、コミュニケーション論。研究においては、特に法というコンテキストにおけるコミュニケーションに関して、言語学、心理学、法学、脳科学など様々な学術分野の知見を融合したアプローチで分析を展開している。執筆活動においては、専門書に加えて、研究活動において得られた知見を活かして、一般書・ビジネス書・語学書を多数刊行している。「明治一受けたい授業」にも選出されるなど学生からの人気も高い。『最先端研究で導きだされた「考えすぎない」人の考え方』 (サンクチュアリ出版)、『図解ストレス解消大全 科学的に不安・イライラを消すテクニック100個集めました』(SBクリエイティブ)など著書多数。

「2022年 『24 TWENTY FOUR 今日1日に集中する力』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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