なぜ、あの人の頼みは聞いてしまうのか?: 仕事に使える言語学 (ちくま新書 1056)

著者 :
  • 筑摩書房
3.23
  • (2)
  • (9)
  • (9)
  • (5)
  • (1)
本棚登録 : 111
感想 : 15
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (203ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480067654

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み





  • 心理学の面から、実際の研究結果を基に話が進んでいくので、飽きずに一気読み出来た。
    特に始めの方の質問の仕方によって、解答を誘導できる例は、面白かった。
    心理学の専門用語も噛み砕いて説明してくれるため、全体的に分かりやすくて読みやすい。
    ただ、聞いたことがあるような内容が多いので、少し物足りなかった。
    (お願いをする時は、大変なことを先に言ってから、徐々にハードルを下げて簡単なお願いを聞いてもらうやり方など)



    質問が何らかの「前提」を含むことで、私たちの記憶や判断が引っ張られる
    →ことばのサブリミナル効果

    ・人に頼む時は、相手にとって最も自由を奪いにくい言い方をする
    →「一緒に〜しましょう」など相手の行動を制限しない言い方

    ・協調の原理=量、質、関連、伝え方の4つのルール
    →適切な量の情報提供、嘘や間違いを言わない、話題に関係のあることを話す、曖昧を避けて順序良く効率的に話す

  • 言語学という切り口よりも、言葉についての心理学的な話しをかいたほん。
    言葉のサブリミナル?アンカリングなどのことをいっているようだが、会えてサブリミナルという言葉つかんたんでしょうか?
    協調の原理について書かれている部分が多く、合わせるべきと書いてあるのかと思うと、お笑いやオヤジギャグといったところでしょう外すことによる効果のことも。まとまりにかけた感がある。

    • hot2さん
      著者です。レビューをありがとうございました。

      いくつか疑問にお答えしますね。

      1)「サブリミナル」を使ったのは、キャッチーだから...
      著者です。レビューをありがとうございました。

      いくつか疑問にお答えしますね。

      1)「サブリミナル」を使ったのは、キャッチーだからです。

      2)協調の原理は、原則としては守らなければならないルールです。
      それを守れていないと、空気を読めないとか言われたりして
      しまうので気をつけましょうというのがまずベースにあります。
       ただ、それを意図的にやぶることによって言外の意味を生み出せますし、
      お笑いトークの原理でもあるので、笑いをとりたいなら、
      あえて守らないのも手ですよという話です。
      ちょっとわかりにくかったですかね?次に同じことを書くときにはご意見を参考にさせていただきます。
      2014/05/04

著者プロフィール

堀田秀吾(ほった・しゅうご)
明治大学法学部教授。言語学博士。
熊本県生まれ。シカゴ大学博士課程修了。ヨーク大学修士課程修了・博士課程単位取得退学。
専門は社会言語学、理論言語学、心理言語学、神経言語学、法言語学、コミュニケーション論。研究においては、特に法というコンテキストにおけるコミュニケーションに関して、言語学、心理学、法学、脳科学など様々な学術分野の知見を融合したアプローチで分析を展開している。執筆活動においては、専門書に加えて、研究活動において得られた知見を活かして、一般書・ビジネス書・語学書を多数刊行している。「明治一受けたい授業」にも選出されるなど学生からの人気も高い。『最先端研究で導きだされた「考えすぎない」人の考え方』 (サンクチュアリ出版)、『図解ストレス解消大全 科学的に不安・イライラを消すテクニック100個集めました』(SBクリエイティブ)など著書多数。

「2022年 『24 TWENTY FOUR 今日1日に集中する力』 で使われていた紹介文から引用しています。」

堀田秀吾の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
三浦 しをん
佐藤 優
リンダ グラット...
朝井リョウ
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×