めざせ!日本酒の達人: 新時代の味と出会う (ちくま新書 1070)

著者 :
  • 筑摩書房
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感想 : 23
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  • Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480067753

感想・レビュー・書評

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  • 夏酒のうすにごりが呑みたいですw

    ってな事で山同敦子の『めざせ!日本酒の達人 ー 新時代の味と出会う』

    これまた面白い!山同さん素晴らしい♪
    日本酒愛に溢れた内容♪
    日本酒呑まない人から呑んでる人まで幅広く読めて面白いはずw

    日本酒呑み始めの人には基礎知識、呑み方、居酒屋選び、酒屋選び等々優しく教えてくれます♪

    日本酒呑まない人に読んでもらいたい!

    2016年29冊目

  • 日本酒について何か知ってるかというと、飲んだ銘柄と産地、ラベルぐらい。味については二の次になってしまう。あとは雑誌などで紹介されている有名な銘柄ぐらいか。
    会食の際、日本酒を飲むと伝えると、色々とオススメされて飲む機会が増えてきた。ても例えば吟醸酒、純米酒、普通酒の違いについて頭に入っていないので、結局は美味いと感じるか、そうじゃないかの二択。
    そんな私にピッタリだった本だ。日本酒を嗜む上で“覚えておく“と”更に”楽しめるといったコンセプト。解説やウンチクも書いてあるが至って平易で分かりやすく書かれている。単純な知識本でもなく、銘酒銘柄のカタログ本でもなく、日本酒をより楽しめるにはどういった入り口があるのか。敷居が高いと感じることなく入り込める。
    ようは自分の舌で感るのを第一に。その場合、どういった方向で感じたほうがいいか。なるほど。

  • 日本酒の基礎や理論を初歩から解説しており非常にわかりやすい。
    味の分類についても、地方や各酒蔵、杜氏の特徴など詳細に説明されていて
    日本酒への興味を益々掻き立てられる。

  • 最近の日本酒はシュワシュワと泡立つ爽快なタイプ、キリリとキレの良いメリハリのあるタイプなど驚くほどバラエティに富んでいる事をご存知でしょうか?

    本書は日本酒に興味を持ち始めたばかりの初心者が達人に指南を受けるという形で、日本酒の基礎知識や楽しみ方が書かれています。

    読めばきっと好みの一本を探したくなるはず⁉︎


    ペンネーム たて

  • 日本酒について書かれた本ですが、それ以上に、日本酒を好きになるための本でもあります。こういった日本酒について書かれたものはたくさんありますが、それはちょっと難しい内容のものが多いように思います。それはそれで知的好奇心を刺激されて面白いのですが。本書はそういった知識的なものもありますが、ほとんどを占めるのは日本酒の素晴らしさです。この日本酒に対する愛情をどのように深めたら良いのか。日本酒はどのように飲んだら良いのか。どんな味に合うのか。それはなぜなのか。読めば読むほど、日本酒について好きになり、語ることができるようになります。また日本酒の道の入り口としての導きや、全国のお酒の紹介にも多くのページを割くなど、著者の日本酒を広めたいとの想いが伝わって来る内容でした。

  • ワインは好きな方だし、何となく自分の好みのものを選べるけれど、日本酒となるとモゴモゴ……。

    どこかのお店で美味しい!と思って再びそれに近いものを選ぼうとしても、正直何を基準に選んだらいいのかよくわからない、そんなモヤモヤ状態を少し改善する意図で読んでみた。

    著者がワインにも詳しい女性だからか、「ワインは割と飲んでる」女性にはとても読みやすくすいすい読めて、サァ酒買ってこよっと、という気分になると思われます。ワインで言うデキャンタージュや、テロワールやら、そういうとっかかりがあると覚えやすいですな。

    本書読んでいる最中に、旅先で買った新潟のお酒が冷蔵庫にあって、初め冷やして飲んだときは私にはゴツゴツというか、すっきりしすぎていまいちだったのを、もしかして、と燗にして飲んだら甘みが出ていい感じに。

    そんな楽しみを気軽に広げてくれました。注目の造り手の章もあるのでしばらく手元に置いておこうと思います。

    以下、備忘録メモ。

    ●日本酒度:日本酒の甘い辛いを示す指標
    辛口→+5〜+10
    中口→+1〜+4
    甘口→±0〜−

    ●酸度:
    平均1.1~1.5。これより高いと濃醇(濃くて辛い)、低いと淡麗(薄くて甘い)。
    ※乳酸は温めるとまろやかで爽やかに、冷たい状態では刺激的な酸っぱさになる。山廃や生酛の酒は温めると真価を発揮する

    ●硬水で仕込んだ酒;男酒(代表:灘)、軟水で仕込んだ酒:女酒(代表:伏見)

    ●特定名称酒
    [純米酒グループ(醸造アルコール加えない)]
    純米大吟醸(精米歩合50%以下)>純米吟醸(吟醸造り、60%以下)>特別純米(60%以下など米や製法に工夫がある)>純米酒

    [醸造酒クループ(一定以下の醸造アルコールを加える)]
    大吟醸(50%以下)>吟醸(60%以下)>特別本醸造>本醸造酒(70%以下)
    ※アルコール添付のほうが味わいが軽く香りは華やかに立つ傾向

    ●酛:蒸した米と麹、水を混合したもののなかで酵母を培養する。酒母。乳酸は酵母を雑菌から守る役割がある

    [速醸酛]
    市販の醸造用乳酸を加えて酛を造る

    [生酛]
    酒造の大気中に浮遊する乳酸菌を取り込むことで天然の乳酸を育てる方法。米を粥のような状態に擦りつぶす重労働(山おろし)もある。酸の効いた複雑で締まった味になる。

    [山廃]
    生酛と同様だが山おろしを行なわない。うまみや酸味、渋みなど、様々な要素が絡み合う濃醇で複雑な味わい。

    ●搾り
    [ヤブタ]自動圧搾機で
    [槽]もろみを注入した酒袋を槽の中に並べ上から力をかける
    [袋吊り]袋の口を紐などで縛って上から下げて圧力をかけずにポタポタと滴り落ちる酒を集める

    [荒走り]しぼった際に最初に出てくる酒。荒いが躍動感
    [中取り]なかほどの酒。安定している
    [攻め]しぼりきった部分の酒

    ●貯蔵
    酵素の働きを止め、加熱殺菌して安定させる=火入れ。通常、醸造が一段落した時と出荷する瓶詰め前の2回火入れする

    [生酒]火入れしない。フレッシュ
    [生詰め酒]搾った後に1回だけ火入れ。
    [生貯蔵酒]瓶詰めするとき1回だけ火入れ。
    [火入れの酒]落ち着いている

    ●その他
    [4段仕込み]通常米麹水を三回に分けて仕込むが4回

    【これから飲んでみたいもの】
    ・十四代(山形・高木酒造)華やかな香りとさわやかな甘み
    ・而今(三重)酸と甘みのバランスがよいらしい
    ・ロ万(福島・)
    ・亜麻猫(秋田・新政酒造)

  • 日本酒をもう少し腰を据えて飲もうと思い読む。特徴や銘柄、接点として設けられる機会などを仕入れられたので機会を見つけて行ってみたい。日本酒はすごいという主張はわかるが、選んで読んでる人はわかってると思うのでもう少し控えめでよかったかな。

  • もっと日本を知るためにはお酒からだと思い、読み始めた。
    日本酒の知識は皆無に等しかったが、この本を読むことで、酒屋で表示されているものから選ぶことができるようになったと思う。
    そのくらい基礎からしっかり、それも楽しくまとめてあり、とても参考になった。
    この本で得た知識を基本に、もっともっとお酒からそれぞれの地域、歴史等を学んでいきたいと思う。

  • 日本酒のことが詳しく書かれている本。
    こういう本を探していた。
    なかなかあるようでない本だと思う。
    酒米、麹、酒母のことから作りかた、飲み方までさまざまなことが書かれていて、日本酒初心者でも十分にわかる内容だと思う。
    日本酒好きには、おすすめの一冊。

  • 4〜5

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著者プロフィール

食と酒のジャーナリスト。JSA認定ソムリエ、SSI認定利酒師。長野県原産地呼称管理制度における日本酒および本格焼酎官能審査委員。薩摩大使。東京生まれ、大阪育ち。上智大学文学部卒業。新聞社、出版社を経て、酒蔵を訪問したことがきっかけでフリーランスに。以後、「土地に根付いた酒」をテーマに、全国の日本酒蔵、焼酎蔵、ワイナリーなどの取材を続けている。『dancyu』『サライ』ほか多くの雑誌で執筆。
著書に『愛と情熱の日本酒―魂をゆさぶる造り酒屋たち』(ダイヤモンド社、ちくま文庫)、『旨い!本格焼酎 匠たちの心と技にふれる旅』(ダイヤモンド社)、『ヴィラデストワイナリーの手帖』(新潮社)、『至福の本格焼酎 極楽の泡盛』、『こどものためのお酒入門』(イースト・プレス)、『めざせ! 日本酒の達人』(ちくま新書)、『極上の酒を生む土と人 大地を醸す』(講談社+α文庫)などがある。

「2016年 『日本酒ドラマチック 進化と熱狂の時代』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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