駅をデザインする (ちくま新書)

著者 :
  • 筑摩書房
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本棚登録 : 410
レビュー : 29
  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480068163

感想・レビュー・書評

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  • 意識しなければ何も思わない、しかし心地よくもない地下鉄駅の利用。日本の駅構造の貧困さ。そうなってしまう経緯(土木建築の縦割り)。案内サインの在り方(パブリックとマーケティング)と、その土台となる公共デザインの考え方。人が快適に感じる環境とは。

    「JR東日本横浜支社のしかるべき立場の人」のように、この仕事の一番の敵はやはり資本主義社会だと思う。

  • ようやく読み終える。。日本のデザインの拙さと作者のデザインの先進性を描いて、なかなか面白かった。たしかに日本は過保護というか、結局よくわからなくなっている現状が多い。

  • <目次>
    はじめに
    第1章  駅デザインとは何か
    第2章  案内サイン
    第3章  空間構成
    第4章  海外の駅デザイン
    第5章  日本の駅デザイン
    第6章  これからの駅デザイン
    おわりに

    <内容>
    1990年代に東京の営団地下鉄時代の駅案内サインでデザイン賞を取った著者の、駅のデザイン紹介の本。その後も横浜高速鉄道(みなとみらい線)やつくばエキスプレス、福岡市営地下鉄七隈線などのデザインをしてきた。ポイントは、案内サインは統一性と見やすさ(これは、全体的なものと動きながらも認識できること)。駅構内は空間性と視野の広さ、自然採光(地下鉄)を意識すること。そして、営団地下鉄が東京メトロにあると、著者の案内サインが変えられ(山吹色の色は残ったが、広告が意識されてごちゃごちゃし、見にくくなった)。中国語、韓国語の表記はいらないという提案が却下された2020年オリンピックに関わる交通機関の案内サイン(これが表示された路の小さくなった首都圏の案内サインはとても見にくいと私も感じる)など、著者の批判は鋭い。
    著者の言う通り、案内サインは統一性を持ち(どの会社線であっても)、文字よりもピクトグラムなどを利用し、広告は避け、駅構内は見通せる天井の高さや構造、ホームにムダなものを置かないことで、広くとることなど、利用者目線が多い。十分納得できるものだった。
    日本は、利用者無視のものが多々あるが、駅などは最たるもので、これが混在の助長をもたらしていることに、経営側は気づいていないのだろうか?

    逗子市立図書館

  • この本を読み終わったのは、普段あまり使わない新宿駅に行く途中の電車の中だった。
    実際に新宿駅に降り立つと、なるほど本書で指摘されている通りサインが見辛く、サインを目を凝らして見ていれば後ろから突き飛ばされ、また駅の出口もわかりにくく(「高層ビル方面」などという案内を作った人間を小一時間説教してやりたい)、各社各線がまとまりのない乗り換え表示を出している、実にわかりにくい駅であると改めて実感した。

    ただし筆者の理想とする駅が終端駅ばかりであるので、それらの終端駅と新宿や渋谷のような途中駅(この呼び方が正しいかはわからない)を同列に比較するのは無理があると思う。

  • 何気なく使っている駅でも、内装や案内の看板などそれぞれに意味があると気付かされた。

    訪日観光客数が3100万人を突破した今、たくさんの鉄道会社が協力して良いパブリックデザインを考えるべきなのだろう。
    しかしながら、コストの問題、利害関係を克服することは難しいと思う。

    <メモ>
    案内デザイン
    ・わかりやすく
    ・快適に
    システム化
    →統一

    地下鉄の地上案内図
    身体座標と体感距離に基づく
    →現在地近くを大きく、遠くを縮めて書く
    →地理的に正確でなくていい

    空間デザイン

    サイン
    →利用者がわかるように
    →目印

    コンテキスト
    →文脈(文化、習慣、歴史など)
    コンタクト
    →見える、読める
    コード
    →言葉、マークなど

  • [評価]
    ★★★★★ 星5つ

    [感想]
    毎日の電車通勤で目にしているはずだけど、ほとんど意識したことがない駅構内の案内板についての解説が行われている。
    この本を読んだあとに意識して、駅の案内板を確認するとこの本に書かれているようにいくつかの法則が存在していることが分かる一方で初めて見た場合にすぐに理解できるのかが怪しい部分があることが見て取れた。2020年の東京オリンピックまでにはこういった部分が多少なりとも改善されるのだろうかと考えた。
    しかしながらヨーロッパやアメリカの駅舎との比較が行われていたけど、日本の土地事情とJRと私鉄が経営で対立することを考えるとすぐに改善することは難しいと思うんだよね。

  • 既に作っちゃった駅は、対応が難しいよね・・・ 
    駅デザインをする人は、限られていると思うが、
    その視点を他の事にも活かしたいところ。

  • 貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
    http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784480068163

  • カラーの絵を眺めるだけでも楽しい

  • 欧州に比べて,日本は多くの駅で構造や案内表示のセンスがないなと感じていたが,その理由を駅デザインの第一人者が分かりやすく解説。カラー写真が多く読みやすい。地下鉄のトンネルをつくる段階から土木業者と駅建築業者と行政が協同できたら素晴らしいと思う。

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