- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480068163
感想・レビュー・書評
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国交省「公共交通機関における外国語等による情報提供促進措置ガイドライン」には
むやみな多言語化はせず
ユニバーサルデザインの観点から
日本語、英語、ピクトグラム
の三種類を基本とするのが良い。
最近は、中国語、韓国語とごちゃごちゃしすぎの感がある。Simple is best.詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
駅のデザイン課題(自社思考、主役存在感の欠如、過多なサイン)→実際の駅デザインの長所▪短所→今後の駅デザイン課題の解決方法(ユニバーサルコード化、グラフィックデザインの充実)
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「地下鉄の出口看板の色は黄色」など、今となっては当たり前のルールを1970年代に初めて提唱し、以来、「みなとみらい線」や「つくばエクスプレス」などの駅のサイン(案内表示)をデザインしてきた著者による、駅を公共の空間としてデザインする際の基本的な考え方をまとめた本。
著者が改善してきた駅の案内表示の実例は、看板の設置場所から色、フォントの大きさまで、一つ一つの要素を利用者の立場から考え抜いたものになっていて、その結果として実用性と美しさを兼ね備えた優れたデザインになっていると思った。
また、「駅の案内表示にわかりにくいものがあることは事実だが、そもそも駅の構造が利用者にとってわかりにくいものになってしまっている」という趣旨の指摘からは、「戦略の失敗は戦術では取り返せない」というデザイン以外の分野にも当てはまる悔しさが滲んでいるように思えた。たとえその道の第一人者であっても、仕事は完全なフリーハンドでできるものではなく、常に制約条件の中で仕事をせざるを得ないのだ。
ただ、そのような制約条件がある中でも何とかして利用者を迷わせない案内表示を追究して、それを日本各地で形にしてきた著者の仕事に臨む真摯な態度と技術力には頭が下がる。
仕事をしていると、ときに自分たちの都合を優先して部分最適に走ってしまうが、利用者本位の視点に立った、全体最適を追い求めるべきだと思った。 -
5章のダメ出しが凄かった。
わかりやすく居心地が良い駅を作るために総合的な視点から設計が必要、パブリックに徹するべき、との話は納得できたが、海外の例で「迷わない」とあるのはそうかなあ?という感想。
実際に海外に行くと右往左往したし、慣れていないものを見ると人間は迷うと思う。
誰でも必ず理解できるものを作るのはとても難しい。だからこそ挑戦しがいがあるのかもしれないが。
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的確な指摘
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サインや建築に関する本を新書で提供してくれるのはありがたいです。写真満載。老眼にはちと厳しいですけど…。コミュニケーション=情報の送り、受け手、メッセージ、コンテクスト、コード、コンタクト
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【資料ID】 71602645
【請求記号】 526.68/A
【OPAC URL】https://opac2.lib.oit.ac.jp/webopac/BB99751506
初めて利用する駅で、乗り換え方法や出口がわからなくて困った経験は誰にでもあるでしょう。もっとわかりやすい案内サインがあればいいのにとか、そもそもなぜこんなに利用しづらい設計になったんだろうと思う駅もあり、困惑することもしばしば。
アメリカ、ヨーロッパ、アジアの駅を比較して、駅という公共空間の在り方を改めて考えさせられる一冊です。
たくさんのカラー写真で世界の駅が紹介されているので、ちょっとした旅行気分も味わえます。 -
駅デザインに重要なパブリックという視点、認知されやすく理解されやすい、かつ、ストレス軽減というポイント。伝えるという技術と似ている。
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意識しなければ何も思わない、しかし心地よくもない地下鉄駅の利用。日本の駅構造の貧困さ。そうなってしまう経緯(土木建築の縦割り)。案内サインの在り方(パブリックとマーケティング)と、その土台となる公共デザインの考え方。人が快適に感じる環境とは。
「JR東日本横浜支社のしかるべき立場の人」のように、この仕事の一番の敵はやはり資本主義社会だと思う。