昭和史 (ちくま新書)

著者 :
  • 筑摩書房
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本棚登録 : 170
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480068873

感想・レビュー・書評

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  • 210.7-F
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  • 鉄道事情や文化まわりなど、他にない説明もあって面白い部分もあるんだけど全体的に説教臭さを感じてしまう。
    政治、経済のほか、庶民の生活にスポットを当てた説明が多く、流行の映画やテレビなどの文化についても詳しく書かれている。鉄道については特に詳しく、主要路線を走る列車の名前や本数などにも触れ、そのあたり全く知らなかった自分としては楽しめた。ただ、取り扱う分野が幅広いせいで構成がとっちらかって、全体を見通したときにポイントがボケがち。まだ戦前は日本軍という糾弾すべき対象がいたから話としての筋は見やすかったが、戦後はそのようなわかりやすい軸がなく、それでそう思ってしまうのかも。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/689699

  • 昭和全体を、政治や経済、文化などの面から、時代を下りながら解説していく。

    国民主権の大切さ、戦争の悲惨さに重きが置かれている論調で、良くも悪くも左な内容。
    問題点があるにも関わらずそれをオープンにせず、誰も正せず進んでしまう政治システムが、明治の伊藤博文や山県有朋によって形作られずっと続いてきた、というのは確かにと思った。

    1冊で昭和全部を網羅するため、どうしても内容はそこそこになってしまっていたが、断片的にあった知識をつなぎあわせて時代を俯瞰することが出来た。
    特に戦前、戦争中にもあった文化や娯楽についても論じているのは興味深かった。

  • 戦前、戦後のつながりを学ぶ

  • 戦争が起こった理由。
    大日本帝国憲法が、民意を反映するシステムではなかったこと。これは必要条件であろう。
    明治国家の国造りの基礎、元勲達の権力維持のための少数エリート性、教育もあった。
    そして、十分条件は、民意が戦争を認めたということに尽きる。経済的な恩恵しかり。教育は大事。そして、民主主義も大事。

  • 本書は「大正」の末期となる1920年代から、「平成」の極初期となる1990年代に入った辺りに至るまでを鳥瞰し、「“昭和”とはどういう時代だったのか?」に関して、幅広い諸要素を巧みに取り込みながら、平易な語り口で綴ったという一冊で、広く多くの方にお勧めしたい感じだ…「昭和」に関するこういう本は「実は意外に少ない」という気がしないでもない…

  • 210.7||Fu

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著者プロフィール

古川隆久

1962(昭和37)年東京生まれ。1985(昭和61)年東京大学文学部国史学専修課程卒業、1992(平成4)年東京大学大学院人文科学研究科国史学専攻博士課程修了(博士(文学))。広島大学専任講師、横浜市立大学助教授などをへて、日本大学文理学部教授。専攻は日本近現代史。著書に『昭和戦中期の総合国策機関』(吉川弘文館 1992年)、『皇紀・万博・オリンピック』(中公新書 1998年)、『戦時議会』(吉川弘文館 2001年)、『戦時下の日本映画』(同上 2003年)、『政治家の生き方』(文春新書 2004年)、『昭和戦中期の議会と行政』(吉川弘文館2005年)、『昭和戦後史』上・中・下(講談社 2006年)、『あるエリート官僚の昭和秘史』(芙蓉書房出版 2006年)、『大正天皇』(吉川弘文館 近刊)などがある。

「2020年 『建国神話の社会史 虚偽と史実の境界』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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