モテる構造: 男と女の社会学 ((ちくま新書 1216))

著者 :
  • 筑摩書房
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レビュー : 25
  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480069238

感想・レビュー・書評

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  • 明らかに狙ったタイトルと帯

    婚活時代というムーブメントをつくった当人が
    その現象を俯瞰している感じ

    端的にいってしまうと
    男女平等が進んだからこそ
    双方の求める理想像にズレ、齟齬が生じている。
    というジレンマだという事を痛感。

    それなのに一世代前の理想像にしがみ付いている
    【良妻賢母、モーレツ社員】など
    多様性を認める事は簡単ではないが
    多くの人に理解を深めていってもらう事を願う。

  • キャッチーなタイトルとは裏腹に、中身はとことんがちな社会学の本。男/女が同性/異性を判断する際のクライテリアとは何か、そのベースになっている3つの社会規範とその非対称性。結果的に、できること(仕事能力)とモテること(性的魅力)の二大アイデンティティに集約される社会的課題が男女それぞれに与える影響など、根源的な解説にはじまり、女性の社会進出が活発になりつつあるニューエコノミーにおける趨勢や、フロイトやチョドロウとの関連にも触れている。日本とその他の国の違いに係るリーズニングには若干疑問が残ったが、その他は大変興味深かった。

  • 2017/3/16読了。

  • 請求記号:367.2/Yam
    資料ID:50085488
    配架場所:図書館1階東館 め・く~る

  • 女性が男性的な行動を起こすことは許容されるのに対し、男性が女性的な行動を取ることは奇妙な目でみられるという非対象性の謎を、仕事能力に関するアイデンティティ(=「できること」)と性的魅力に関するアイデンティティ(=「もてること」)から考察した本。
    男女の性自認の形成の在り方を、近代社会において子育てに関わるのは‘母親(女性)’であり、子供は母親と同じか否かという点において性自認を身に付けるという観点がとても面白かった。実際に子供が接する大人は圧倒的に女性が多いという現実において、フロイトの理論よりもよほど筋が通っていると思う。
    また、女性らしさ/男性らしさというステレオタイプが消えきれないのは、女性らしさ/男性らしさというものが存在しているからこそ、それを真似るだけで性自認が容易になるからだという指摘も面白い。単純に女性らしさや男性らしさという概念を消してしまうのではなく、女性らしく/男性らしくありたいと望む人と、そんなジェンダー規範から脱却したいと望んでいる人が互いに認め合える世の中になっていければいいと思う。

  • 企業にいると、仕事がデキる=モテる の図式は
    身に染みて感じる。

    ただ、会社に肩まで浸かった男性って定年後は相当悲惨だと思うよ…

  • 男は仕事ができてもてないともてることにはならないらしい。女性がもてることの前提には女性らしさが必要らしい。したがって、キャリアもあり女性らしさも求めらりる女性は生きづらいらしい。

  • 山田昌弘『モテる構造ー男と女の社会学』

    「できる男」と「モテる男」は一致するのに「できる女」と「モテる女」は互いに独立関係という「非対称性」を社会学的に考察

    本書を読むと、女性として生まれたことはラッキーだったかも、と思えた(性自認、チョロドー)

    らしさ規範
    近代社会のアイデンティティ問題
    男性の性的アイデンティティの脆弱さ

  • 思い通りにいかないことを科学的に分析するのは難しいのです

  • 男性と女性とは、様々な場面で平等に扱われるのではなく、非対称な判断基準を持たれる対象である。性別の事故認識とは決して先天的に決められている者ではなく、その性別らしさを社会的な文脈の中で徐々に認識させられていくものである。自分が男性であるか女性であるかという、規範意識を証明するための様々な社会学的な行動を説明しているので、とても興味深い。ジェンダー論として深いところまでいかないかもしれないが、私たちが生活している中で表面化している性別の非対称性や悩みどころを分かりやすく分析してくれている。

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著者プロフィール

山田 昌弘(ヤマダ マサヒロ)

1957年、東京生まれ。1981年、東京大学文学部卒。
1986年、東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。
現在、中央大学文学部教授。専門は家族社会学。コピーライターとしても定評がある。
NPO全国地域結婚支援センター理事

【著書】
『パラサイト・シングルの時代』『希望格差社会』(ともに筑摩書房)、『新平等社会』『ここがおかしい日本の社会保障』(ともに文藝春秋)、『迷走する家族』(有斐閣)、『「家族」難民』(朝日新聞出版)などがある。

【公職】
•内閣府 男女共同参画会議・民間議員
•文部科学省 子どもの徳育に関する懇談会・委員
•社会生産性本部 ワーク・ライフ・バランス推進会議・委員
•厚生省 人口問題審議会・専門委員
•経済企画庁 国民生活審議会・特別委員
•参議院 調査室・客員研究員
•東京都 青少年協議会・委員
•同 児童福祉審議会・委員
•内閣府 国民生活審議会・委員
などを歴任。

「2016年 『結婚クライシス 中流転落不安』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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