憲法サバイバル: 「憲法・戦争・天皇」をめぐる四つの対談 (ちくま新書1250)
- 筑摩書房 (2017年4月5日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480069535
感想・レビュー・書評
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どの対談も楽しめたが,最初の長谷部さんと加藤さんのものが意外な視点でものを見ることの重要性を知らせてくれた.美濃部達吉は天皇機関説で有名だが,実際には(p23)"美濃部達吉は君主制原理を否定しているんですね.天皇主権原理というのは,法律論として成り立たない.結局,天皇は国家の機関に過ぎない.統治権を持っているのは,あくまでも国家である.その国家の機関として,天皇は憲法上与えられた権限を行使しているに過ぎない." このような考えから美濃部達吉は明治憲法を高く評価していた由.軍部が統帥権を独立させて暴走しなければ,良い憲法だったと言っている.新憲法では天皇主権から国民主権へと転換する訳だが,それに意味を見出さないという考えだ.面白い.
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20170616 今、何が問題なのか整理したいので読んでみた。きっかけにはなると思うがここからテーマを絞ってもまだまだ理解には時間がかかりそうだ。
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17/05/01
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323.14||Ch