僕らの社会主義 (ちくま新書 1265)

著者 :
制作 : 山崎 亮 
  • 筑摩書房
3.60
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本棚登録 : 135
レビュー : 15
  • Amazon.co.jp ・本 (231ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480069733

感想・レビュー・書評

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  • 社会主義と聞くと、たしかに想起することは共産主義のことで、あまり良いイメージはないかも。
    でも、協同組合をはじめとして社会主義にもさまざまな形があって、言葉からすぐに連想されるイメージをそのまま受け取るともったいないよね。
    〜主義 という言葉で一括りにしがちだけど、現場の問題はひとつの主義では解決に結びつかない。〜主義みたいに簡単に済ませるのではなく、どんな主義でも良いところやヒントは得たほうが良いし、そういう姿勢や見方が大事なのかな。

    とりあえず、対話形式でさらさらっと読めるよ

  • 社会主義と聞くと、たしかに想起することは共産主義のことで、あまり良いイメージはないかも。
    でも、協同組合をはじめとして社会主義にもさまざまな形があって、言葉からすぐに連想されるイメージをそのまま受け取るともったいないよね。
    〜主義 という言葉で一括りにしがちだけど、現場の問題はひとつの主義では解決に結びつかない。〜主義みたいに簡単に済ませるのではなく、どんな主義でも良いところやヒントは得たほうが良いし、そういう姿勢や見方が大事なのかな。

    とりあえず、対話形式でさらさらっと読めるよ

  • 対談本。
    深める議論というより、それぞれの仕事を持ち寄り、重なる部分などから、新しい切り口を広げるというような内容。
    社会主義というと終わった話のように感じがちだが、民主主義にこそその限界を感じさせられる機会が多く、よく考えると、実現可能性という意味からの難しさはあるものの、これから追い求めるべき理想像が社会主義にはあるのではないか、とも感じていたところ。
    この本で上に述べた話が直接語られている訳ではないが、重なるところはあって、新しい気づき、あるいは言葉になっていなかったもやもやが言語化されたところがあった。

    例えば具体的には「常に主義を参照しながらしか話さないのだったら、何も考えてないってことですしね。内容が首尾一貫しているわけじゃないってのは当たり前ですよ。」という國分さんの指摘は、自分のゼミ論や国の審議会の松村氏の議論における「市場原理(万能)主義」に感じていた違和感を明確な形で切り裁いてもらえた気がして、すごくすっきりした。

    良著

  • 18/12/17。

  • ・正しさ以上に楽しさが大切。活動して行く中で、正しさと楽しさを上手く接続させて行く。
    ・楽しさ自給率
    ・首尾一貫した態度で挑まねばならないと考えると、手も足も出ないことになってしまう。

    正しさや、ねばならないに縛られてるなぁと思うことが多いこの頃。いいところをつまみ食いしながら、小さな活動から始め、少しずつ広げていくのがよいのだと思いました。そして楽しさをプラスする。

    2018.06

  • 社会主義に対し抱きがちな先入観からはなれ、ウィリアム・モリスらが19世紀イギリスで提唱していたような生活の豊かさを求める社会主義をみなおして現代へ生かせるヒントを探るという試みでした。装飾のもつ意味、生活における対話・言葉の重要さ、など、日常生活から少し大きなテーマまで広い射程で議論が展開され、面白かったです。

  • 空想社会主義と呼ばれていた一派に光を当てる著作。対談形式。
    人生について重きを置いた労働という方針が心を打つ。

  • ウィリアム・モリスが前半で大きな位置を占めていた.建築と装飾の合致という考え方が新鮮な感じだった.後半では社会福祉の観点から,広範な議論が続くが,次々に飛び出す様々な本のジャンルがこれまた凄い範囲を網羅していることに驚いた.よく読んでいるものだ.それが仕事かもしれないが,かなりの集中力が必要だと感じた.イギリスのある党首がDecent workという言葉を提唱した由.重要な視点だと感じた.

  • 私にとって今、一番、旬な二人、中動態の國分氏、コミュニティデザインの山崎氏が、社会主義について語るとなると、ワクワクせざるを得ない。なぜ二人が社会主義かというと、よって立つ研究課題の人が社会主義、といってもマルクスではなく、それ以前の源流に遡る、つまり空想的社会主義の源流の人達の名前が沢山出てきて、巻末の参照を見ながら読み進めた。最後まで読むと、対話の重要性と創造性に二人の話がまとまり、とろけていき、これも弁証法的というかもしれないが。かつての時代は社会民主主義と言われた考えだが、彼らの考えるポストモダン、今後の地域を考えるために有益な読書体験となった。

  • 最近、社会主義または社会民主主義について調べておりその一環として本書を読んだ。本書で述べられているように、社会主義やコミュニティなどは、色付きで見られる傾向があるが社会主義の良いところをつまみ食いしたり、19世紀の思想を見直すといあ両著者の意見は大変参考になり、また賛同の意を感じるものであった。

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著者プロフィール

1974年、千葉県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。高崎経済大学を経て、現在東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授。専門は哲学・現代思想。著書に『スピノザの方法』(みすず書房)、『暇と退屈の倫理学』(朝日出版社、増補新版:太田出版)、『ドゥルーズの哲学原理』(岩波現代全書)、『来るべき民主主義』(幻冬舎新書)、『近代政治哲学』(ちくま新書)、『民主主義を直感するために』(晶文社)、『中動態の世界』(医学書院)、『いつもそばには本があった。』(互盛央との共著、講談社選書メチエ)など。訳書に、ジャック・デリダ『マルクスと息子たち』(岩波書店)、ジル・ドゥルーズ『カントの批判哲学』(ちくま学芸文庫)などがある。『暇と退屈の倫理学』で第2回紀伊國屋じんぶん大賞、『中動態の世界』で第16回小林秀雄賞を受賞。

「2019年 『原子力時代における哲学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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