政治の哲学 (ちくま新書)

著者 :
  • 筑摩書房
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本棚登録 : 105
感想 : 14
  • Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480071705

作品紹介・あらすじ

社会の仕組みを支えるのが政治だ。政治が失敗すると、自由も幸福も壊れかねない。政府、議会、安全保障、年金など、政治の急所がみるみる分かる画期的入門書!

感想・レビュー・書評

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  • 政治哲学の本を目指しているらしいが、実際の内容は政治の入門書みたいなもの。筆者の主張が所々に見られるが、一方的なものの見方しかなく哲学とは言い難い。

    基本的に筆者の意見とは合わない。しかし、少子化についての筆者の考えには納得させられた。少子化は希望出生率の高さにも関わらず起きているのなら問題だが、人口爆発が起きている現状ではむしろ良い傾向。テクノロジーを少子高齢化に向け導入しようとする考えも悪くはないと思った。

  • 第1講 政治の哲学
    政治は大事か
    政治を理解する
    政治の哲学
    第2講 市場
    市場は自由である
    自由主義経済
    夜警国家
    公共財
    市場の自律性
    市場の失敗
    リベラリズムとリバタリアニズム
    第3講 政府
    契約からうまれる権力は正しい
    社会契約から憲法へ
    忠誠の対象
    民主主義はなぜ多数決か
    第4講 議会
    第5講 政党
    第6講 安全保障
    第7講 教育
    教育の哲学
    研究で世界をリードできるか
    第8講 年金
    貯蓄より得
    市場と税の中間
    世代間の不公平
    第9講 医療保険
    第10講 家族
    第11講 自由
    モーツァルトの自由
    自由は選択
    自由と社会

  • 社会学者橋爪大三郎さん政治は大事と。リバタリアン批判し社会民主主義の実現。安全保障政策は日米安保を堅持。高校まで無償化賛成も大学はレベル低下危惧し自由化希望。医療も年金も破綻を防ぐ為に増税やむなし。残念ながらこのような素晴らしい公約の政党は我が国にはないようなので自らお作りになるか顧問にご就任はいかがとwwww

  • 中高の公民・現代社会の復習といった感じ。
    正直、定価の価値があるかと言われると怪しい。

    「契約」や「中立」に関しては、思考をアップデートできた気もするが、当たり前のことを優しく解説しているという評価になってしまう。

  • 辛辣な言い方をするけど、これぐらいの内容は高校生で真面目に公民・政治経済勉強していたら知っていて当然の内容だと思う。
    本書が高い評価を得ていると言うことは、裏を返せばこの程度のことすら有権者は知らないということだし、まして憲法制定権力でない人間が、憲法を改正しようと前のめりになっているんだから笑いが止まらない。

  • 冒頭3章くらいの政治哲学の潮流についての整理や事情と政府についての説明は非常にためになったが、他方でそれ以降の個々の問題にアプローチする章は政治学の話しかなされていない。
    しかもここの問題にアプローチする際に筆者は単に自説を開陳するのみで、自説が政治哲学の潮流でいうとどの立場になるのかということに全然言及しない。そのため冒頭の政治哲学の潮流の整理はいったいなんのいみがあったんですか?という話になる。

    市場では全てが合意に基づいて行われる。
    契約は双方の合意に基づき税は無理やり取られる。
    利用しても減らず誰もが利用できるものを公共財という。
    契約に基づかない権力はただ自由を否定するだけなので正しくない。契約から生まれた権力はその正体が自由なので人々の自由を制限する資格がある。
    一般の人々はもともと自由なので原則としてなんでもできる。
    などの学び、全部冒頭の3章から得た。

  • 政治の基本についてわかりやすく解説してくれる本。

    この一冊を頭に入れておけば、日々のニュースを理解するだけでなく自分で考えることもできるようになるはず。

    若い世代が敬遠しがちな「政治」というテーマがいかに重要なのか。
    多くの人が読むべきな本だと思う。

  • 読みやすいです。丁寧に説明してくれるオッサンと飲みに行った感じで、意見が入ってくる。諸問題をどのように捉えて、どのように考えるか、を提案してくれてる感じで、洗脳されてる気がしないのがいい。

  • いわゆる、三権分立や議会や内閣の仕組みではなく、政治の根本的な要素が章立てて書いてあった。

  •  合意とはなにか。契約とはなにか。
     それは、自分の意志です。
     人間は自由である。自由は、なにものにも縛られない。ただ縛られるのは、自分の意志である。自分が自由に、こう約束する、と決めて、将来の自分を拘束する。そのことで自分の自由がかえって拡大する。自由のための、自由の制限。それが契約です。
    契約から権力が生まれる、とは、人びとの自由から権力が生まれる、という主張です。(p.60)

    血縁を取りのけた家族の本質は、なにか。それは、役割の束、です。家族として暮らし、家族としての役割を果たしたい。そう考える人びとが、家族を構成するのは、自由です。法律は、それを支援すべきで、それを制限すべきではない。これが、これからの家族法の方向だと思います。(p.220)

    自分で選んだことだからこそ、それを引き受けることができ、自分は自分だと思うことができるわけです。その点では、鳥もモーツァルトも、どんな人間も、みんな変わりません。そんなふうに人間は選択をし、自由であることを前提に、社会は出来あがっています。(p.236)

     なぜキリスト教は、うまく政治の制度をつくれたのか。それは、神(God)がこの世界を支配している、と考えたからだ。
     紙が、自然を造った。人間も造った。そして、人間一人ひとりに、生まれながらの権利(自然権)を与えた。自然権は、神が与えたもので、ほかの人間が奪ってはならない。リーダー(権力者)も奪ってはならない。(p.248)

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著者プロフィール

一九四八年生まれ。社会学者。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。大学院大学至善館教授。著書に『はじめての構造主義』『はじめての言語ゲーム』『正しい本の読み方』(ともに講談社現代新書)。社会学者・大澤真幸氏との共著に、『ふしぎなキリスト教』(新書大賞2012を受賞)、『げんきな日本論』(ともに講談社現代新書)がある。

「2022年 『言語ゲームの練習問題』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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