薬物依存症 (ちくま新書)

著者 :
  • 筑摩書房
4.40
  • (24)
  • (9)
  • (6)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 209
感想 : 17
  • Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480071729

作品紹介・あらすじ

さまざまな先入観をもって語られてきた「薬物依存症」。第一人者が、その誤解をとき、よりよい治療を探究し、提示。医療や社会のあるべき姿をも考察する一冊。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 薬物依存症患者は居場所を求めている。

    罰ではなく治療。

    自己治療仮説に基づくと、自分の欠落を埋めるために薬物をやっている。快楽目的ではない。

    クスリやりてぇと素直に言える場にいることが、再発させない治療のひとつ。

    書いている内容は興味深いのだが、表現が少々回りくどく、似たようなことが延々と書かれているように感じる。要旨がわかりづらい文章である。うまく絞れば3分の1の分量に収まってくれるのではないだろうか。

    抗不安薬、睡眠薬、アルコールへの依存についても知りたかったが、メインが覚醒剤だったので記述は少なかった。

    本書の主題は孤立である。なぜ人は孤立になり、薬物に頼り、さらに孤立になっていくのか。繋がりを求めて始めたはずが、強い拒絶にさらされてしまうのは皮肉である。

    なぜ薬をやったのにもかかわらず、足を洗えたものと、そうでないものが混在するのか。足を洗えなかったひとは、孤立していて、薬に依存するほか無くなっていたのだ。

    ダメ絶対のスローガンは一般層にはよく効いており、一定の効果はあると思う。しかし、薬物をやるのは自由だと答えた一割には、依存症は治療が可能なもので、回復できるものであることの啓発が必要。また、根底には孤立があって、それをどうやって克服していくかを一緒に考えていく必要がある。

  • 長年薬物依存症と向き合ってこられた著者の実体験や各種データから論理的に導き出された、依存症患者に対して望まれる対応策などがまとめられている。
    この本を読むのと読まないのとでは、以降の依存症患者に対する認識が変わると思う。
    長めだが分かりやすいので、薬物に興味を持ち始めるような年齢の子供たちにも読んで貰いたい。

  • 最後の本めっちゃ感動したの覚えてる
    新書で感動するとは

  • 薬物問題は自己責任論では解決にならない。痛みを抱え孤立した「人」に向き合い、つながる機会を提供する治療・支援こそが必要なのだ。医療、そして社会はどのようにあるべきか。薬物依存症を通して探求し、提示する。【「TRC MARC」の商品解説】

    関西外大図書館OPACのURLはこちら↓
    https://opac1.kansaigaidai.ac.jp/webopac/BB40272465

  • よい新書。

    【書誌情報】
    レーベル:ちくま新書
    シリーズ:ケアを考える
    定価:本体980円+税
    刊行日: 2018/09/05
    判型:新書判
    頁数:352
    Cコード:0247
    整理番号:1333
    ISBN:978-4-480-07172-9
    JANコード:9784480071729
    NDC:368.8

     「意志が弱い」「怖い」「快楽主義者」「反社会的組織の人」……。薬物依存症は、そういったステレオタイプな先入観とともに報道され、語られてきた。しかし、そのイメージは事実なのだろうか? 本書は、薬物依存症にまつわる様々な誤解をとき、その真実に迫る。薬物問題は〈ダメ。ゼッタイ。〉や自己責任論では解決にならない。痛みを抱え孤立した「人」に向き合い、つながる機会を提供する治療・支援こそが必要なのだ。医療、そして社会はどのようにあるべきか? 薬物依存症を通して探求し、提示する。
    https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480071729/


    【目次】
    目次 [003-011]
    はじめに 013
      「今度、ムショから出てきたら、土のなかに埋めてやる!」
      つくられたイメージ
      薬物依存症になりやすい人とは
      本書の構成

    第I部 「薬物」と「依存症」  023

    第1章 薬物依存症とはどのような病気なのか 024
      なぜクスリを使いたくなるのか
    1 薬物とは何か 026
      人間社会と薬物の歴史
      なぜ人類は薬物を手放さないのか
    2 作用から見た薬物の種類 031
      中枢神経抑制薬
      中枢神経興奮薬
      幻覚薬
    3 薬物依存症とは 037
      薬物中毒ではない
      身体依存――中枢神経系の適応と効果への馴れ
      報酬系と精神依存
    4 薬物依存症の特徴 047
      「大事なものランキング」の変化
      生活の単調化と孤立
      依存症者は仕事をしない?
      脳の「ハイジャック」
      他人に対する嘘と自分に対する嘘
      後戻りできない体質変化
    5 薬物依存症の心理社会的要因 061
      たった一回でも依存症になるのか
      報酬系に影響を与える環境と体質
      人からの承認こそ最大の報酬

    第2章 いま問題になっている薬物 068
    1 わが国における薬物乱用の実態と動向 068
      地域の一般住民における薬物経験率
      精神科医療現場における薬物乱用の実態
    2 覚せい剤――わが国における最重要課題 079
      強力な中枢神経興奮薬
      第一次覚せい剤乱用期
      第二次覚せい剤乱用期
      第三次覚せい剤乱用期
      覚せい剤の乱用状況と対策の課題
    3 睡眠薬・抗不安薬 089
      ベンゾジアゼピン受容体作動薬
      睡眠薬・抗不安薬乱用者の臨床的特徴
      精神科医療と睡眠薬・抗不安薬乱用
      必要なのは精神科医療の質の向上
    4  危険ドラッグ 097
      危険ドラッグ・フィーバー
     「脱法」的薬物との戦いの歴史
      危険ドラッグ・フィーバーが発生した要因
      「包括指定」という規制強化がもたらしたもの
      危険ドラッグ・フィーバーの唐突な終焉
      危険ドラッグを卒業して大麻へ

    第II部 よりよい治療・回復支援を求めて 113

    第3章 刑罰や規制で薬物問題が解決できるのか 114
    1 刑務所の限界 114
      薬物の欲求を忘れる場所
      人を嘘つきにする場所
      社会での孤立を作り出す場所
      心変わりをさせる場所
      再犯防止は施設内よりも社会内で
    2 規制強化の限界 124
      規制強化が引き起こした弊害
      規制強化によって深刻化した健康被害
      危険ドラッグのメリットは医療アクセスのよさ
      薬物対策の二つの柱――「供給の低減」と「需要の低減」
    3 健康被害に関する「啓発」の有効性 139
      「啓発」で依存症者は変わるのか
      「やめ方を教えてほしいんだよ」

    第4章 薬物依存症からの回復――自助グループが発見したもの 145
    1 「治癒」ではなく「回復」という目標 145
      治らないが回復できる病気
      特効薬や根治的治療法はない
    2 当事者が発見した「病気」 149
      依存症治療の大転換点――自助グループの誕生
      NAの誕生とダルク
    3 回復のための社会資源としての自助グループ 154
      安心して正直になれる安全な場所
      自分の過去と未来に会える場所
      「心の酔い」を覚ます場所
    4 自助グループの課題と限界 165
      自助グループで回復した人は「スーパー・エリート」
      自助グループにつながりにくい理由
      自助グループなしでは回復できないのか

    第5章 精神科医療に求められるもの 173
    1 薬物依存症に対する医療の課題 173
      精神科医療の「招かれざる客」
      わが国における薬物依存症医療の現実
      高い治療ドロップアウト率
    2 薬物依存症治療に求められる条件 184
      条件①外来ベースのプログラム
      条件②専門医に頼らない治療プログラム
      条件③ドロップアウトが少ないプログラム
      条件④様々な社会資源と連携したプログラム
      条件⑤安心・安全が保証されるプログラム

    第6章 私たちの挑戦――スマープとは何か 189
    1 スマープの立ち上げ 189
      マトリックス・モデルとスマープ/スマープの構造
    2 ワークブックに込めた思い 194
      スマープのワークブックの開発
      トピック①「強くなるより賢くなれ」
      トピック②トリガーの同定
      トピック③トリガーへの対処
      トピック④依存症的行動と依存症的思考
      トピック⑤スケジュールを立てる
      トピック⑥回復プロセスに関するオリエンテーション
      トピック⑦信頼と正直さ
      トピック⑧自分を傷つける関係性
    3 実施にあたって心がけていること 221
      報酬を与える
      安全な場を提供する
      積極的にコンタクトをとる
      地域の様々な機関と連携する
    4 スマープの効果と意義 228
      スマープの治療効果に関する研究結果
      真の効果はサポーターを増やすこと
      援助者に対する効果
    5  「よいシュート」ではなく「よいパス」を出す 240
      精神保健福祉センターの取り組み――本人支援と家族支援
      タマープでの経験――「底つき」とは援助のなかで経験するもの
    6 スマープ・プロジェクトが目指しているもの 247
      その後のプロジェクトの展開
      多重構造の「木」を目指して
      あえてファストフードを目指す

    第7章 刑務所を出所した後に必要な支援 261
    1 「刑の一部執行猶予制度」施行後における地域支援の課題 261
      刑の一部執行猶予制度とは
      刑の一部執行猶予制度の課題
    2 「おせっかい電話」で薬物依存症者の孤立を防ぐ 265
      精神保健福祉センターによる積極的なアプローチ
      「Voice Bridges Project」(「声の架け橋」プロジェクト)
      東京「出会い系」システム――薬物依存症の地域支援の試み

    第III部 孤立させない社会へ 277

    第8章 人はなぜ薬物依存症になるのか 278
    1 すべての人が薬物依存症になるわけではない 278
      拘置所からの手紙
      なぜ快楽に「飽きない」のか
    2 薬物依存症の自己治療仮説 284
      依存症の本質は「快感」ではなく「苦痛」
      併存する精神障害と薬物依存症との関係
      なぜ「その薬物」を選択したのか
      「コントロールできない苦痛」を「コントロールできる苦痛」に
      自己治療仮説の意義
      「孤立の病」としての薬物依存症――「ネズミの楽園」実験

    第9章 安心して「やめられない」といえる社会を目指して 302
    1 「やりたい」「やってしまった」「やめられない」の意味 302
      逮捕時の「ありがとう」
      なぜ「やりたい」が進歩なのか
    2 必要なのは「排除」ではなく「つながり」 305
      厳罰主義が孤立を生む
      ハームリダクションとは何か
      ポルトガルの大胆な薬物政策
    3 薬物乱用防止教育の問題点 311
      偏見と差別の温床
      「ダメ。ゼッタイ。」ではダメ
      共生社会の実現を阻むキャッチコピー
    4 安心して「人に依存できない」病 319
      自傷行為と薬物乱用との関係
      自立とは依存先を増やすこと

    おわりに 325
      薬物依存症からの回復を妨げる報道
      刑罰にはどのような機能があるのか
      必要なのは当事者・家族に対する想像力
      「依存症問題の正しい報道を求めるネットワーク」
      迷いを希望に変えるもの


    あとがき(平成三〇年七月 松本俊彦) [337-340]
    引用・参考文献 [341-350]



    【抜き書き】
    □p. 27
      本書でいう薬物とは、正しくは中枢神経作用薬、つまり、脳に作用して、私たちの思考や感情、そして行動に影響を与える化学物質のことを意味します。
      薬物_中枢神経作用薬には様々な種類があります。一方の極には、覚せい剤やコカイン、ヘロインといった違法薬物がありますが、他方の極には、医薬品、アルコール、さらにはコーヒー、タバコといった嗜好品の成分として含まれているものもあります。そう考えてみると、もちろん薬物によってその健康被害の程度や依存性には大きな違いはあるものの、「自分は薬物とは完全に無縁だ」といえる人など、まず存在しないといえるでしょう。


    □pp. 029-031
    ―――――――――――――
       なぜ人類は薬物を手放さないのか
      このような健康被害や社会的問題の原因となっているにもかかわらず、私たち人間は、今日に至るまでなかなか薬物を完全に手放そうとはしていません。
      たとえば、社会的に許容されている薬物であるアルコールやカフェインも、歴史のなかではその使用や売買を禁止された時代があります。アルコールに関しては米国の禁酒法が有名です。それから、カフェインにしても、一六世紀初頭に、イスラム世界ではコーヒーを飲むことが反宗教的行為と見なされ、メッカ内にあるすべてのコーヒー豆が焼かれ、さらには、コーヒーを売買した者や飲んだ者が鞭打ちの刑に処される、という弾圧が行われたことがありました。それにもかかわらず、今日まで、アルコールやカフェインは世界中の多くの国で消費され、多数の愛好者を生み出してきたわけです。
      なぜでしょうか。一つには、薬物は、後述する「依存性」ゆえに、本来の需要以上の消費を生み出して、企業や反社会組織に巨利をもたらし、国や地方公共団体に対しては確実な税収を約束するという側面は無視できないでしょう。
      しかし、そこまで大きなスケールではなく、個人レベルで考えても、節度ある薬物使用は、人々が多忙でややこしい毎日と折り合いをつけるのに役立っています。たとえば、本人の健康被害や周囲への様々な迷惑は大いに問題ではあるものの、アルコールの酔いのなかで仲間との一体感を体験したり、タバコがもたらす独得の安堵感で日々の憂さをやり過ごしたりすることを、全面的に否定する気にはなれません。そして、かくいう私だって、いままさにカフェインを含有する黒い液体を摂取しながら、寝不足と疲労で曇りがちな意識の霧を振り払いながら、この文章を書いているわけです。
      中立かつ客観的な立場からいえば、薬物は諸刃の剣〔つるぎ〕です。それにはつねによい面と悪い面があり、私たち人類はそれといかにしてうまくつきあっていくかが問われているのだと思います。
    ――――――――――――――


    □pp. 146-147
    ―――――――――――――
      しかし、薬物をやめ続けていれば、薬物によって失ったもの――健康や財産、大切な人との関係性、社会からの信頼など―を少しずつ取り戻すことは可能です。そのような意
    味から、薬物依存症は「治らないが、回復できる病気」といわれています。
      実は、世の中に存在する病気の多くが、「治らないが、回復できる病気」という性質を持っています。その代表例は糖尿病です。糖尿病になった人は、様々な理由により血糖値を一定に保つ体内のメカニズムがきちんと機能しない体質となってしまっています。したがって、ひとたび糖尿病に罹患してしまうと、「ケーキの食べ放題のお店でどれだけたくさんスイーツを食べても問題ない」という体質は諦めなければなりませんし、好き放題の食生活を送っていれば、早晩、血管は動脈硬化でボロボロになり、腎臓や網膜など身体の様々な臓器・器官に深刻な障害を来たし、最終的には生命にかかわる事態につながります。
      しかし、毎日の食事に気をつけ、適度に運動したり、必要に応じて治療薬を服用したり、質が高くなりすぎないように日々のセルフケアを怠らないことで、糖尿病による様々な合併症を回避し、充実した人生を送ることは十分に可能です。
      薬物依存症もそれと同じです。
      〔……〕
      医学の歴史をふりかえると、依存症との戦いはそれこそ惨敗に次ぐ惨敗の歴史でした。多くの医師が果敢にも依存症に対して戦いを挑み、そのほとんどが苦い敗北を喫してきたのです。
    ―――――――――――




    □306-307頁 薬物(への)戦争@米国、公衆衛生。
    ―――――――――――――
      歴史的に見ると、最初に大規模な「辱めと排除の政策」をとったのは米国でした。一九七一年、ニクソン大統領は、ニューヨーク市における薬物乱用者の増加を憂い、「米国人最大の敵は薬物乱用だ。この敵を打ち破るために、総攻撃を行う必要がある」と述べ、薬物犯罪の取り締まり強化と厳罰化という「薬物戦争」政策を開始したのです。
      その結果はどうだったでしょうか。
      学術的な解析によって明らかにされたのは、実に皮肉な結果でした。取り締まり強化に莫大な予算を投じたにもかかわらず、米国内の薬物消費量は増加の一途をたどり、薬物に関連する犯罪やそれによる受刑者、そして死亡やHIV感染症などの健康被害が激増したからです。そして、厳しい規制が闇市場に巨大な利益をもたらし、かえって反社会的組織を大きく成長させてしまっていたのです。
      こうした検証結果を踏まえ、「戦争」開始から四〇年を経過した二〇一一年、薬物政策国際委員会(各国の元首脳などからなる非政府組織)は、米国の薬物政策を再検討した結果、ある重大宣言をしました。それは、「米国の薬物戦争にもはや勝利の見込みはない。この戦争は完全に失敗だった」という敗北宣言でした。さらに同委員会は各国政府に向けて、薬物依存症者に対しては刑罰ではなく医療と福祉的支援を提供するよう提言をしたのです。  
      世界保健機関(WHO)もこの動きに呼応しました。二〇一四年に公表したHIV予報・治療ガイドラインのなかで、各国に規制薬物使用を非犯罪化し、刑務所服役者を減らすよう求めるとともに、薬物依存症者に適切な治療、および、清潔な注射針と注射器を提供できる体制を整えることを提案したのです。
    ――――――――――――

  •  

  • ・孤立は薬物を吸い寄せる、そして薬物はその人をますます孤立させる。

  • 薬物依存症についての最新の知見を、網羅的にまとめた本。この本で書かれている「薬物依存症」の姿は、一般の理解とはあまりにかけ離れている。著者のインタビューやコラムを読んだことがある自分も、初めて知ることが多かった。例えば、日本で2番目に乱用されている薬物は睡眠薬・抗不安薬で、特に多いのがデパスであるそうだ。自分も処方されていたことがあるよ!薬物依存症は「孤立の病」であり、依存者は人生の痛みを緩和するために薬物を使っているという視点は、目から鱗。自分も含めた社会の側が、認識を更新する必要があると強く感じた。

  • 薬物の事件は著名人の逮捕でニュースになることも多いが、そのたびになぜ薬物などに手を出すのか、また薬物から脱する過程はどういうものなのかよく分からなかった。
    この本は薬物の種類(アッパー系・ダウナー系・幻覚系)やその作用、また薬をやめ続けるにはどうしたらよいか、などが書いてある。

    依存症は心が弱い人、堪え性がない人がなるのだろう、と思っていた私には、むしろ人に頼ることができずモノに頼ってしまう人が依存症なのだという考えに目から鱗だった。
    アルコールにしても薬物にしても、たまたまそれが違法なモノだったり過度に頼ってしまった結果なのだろう。

    私が幼い頃から、現代はストレス社会と言われていたが、間違いなくストレスはより細かく激烈に私たちの精神を突いてきていて、これからもっと深刻になることは疑いようがない。私も日常から、人に頼ったり、モノに頼ったり、なるべく多方向にストレス発散していかねば。

  • 薬物治療の最前線に立ち続ける医師による薬物依存症についての書籍。主に治療方法に重点を置いているように感じた。

    薬物に縁のない人が殆どである日本では、薬物というと反社会的勢力、犯罪というイメージを持つ人が多いと思う。ただこの本を読み、薬物依存症は回復することができるということ、刑罰だけでは効果が薄いこと(再犯率が高い)が分かった。

    薬物に関する知見を得るという点では有用な一冊と思う。

全17件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1967年生。精神科医。国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所薬物依存研究部長。佐賀医科大学卒。横浜市立大学医学部附属病院精神科等を経て現職。主著に『薬物依存症』『誰がために医師はいる』がある。

「2021年 『世界一やさしい依存症入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

松本俊彦の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ヴィクトール・E...
有効な右矢印 無効な右矢印

薬物依存症 (ちくま新書)を本棚に登録しているひと

ツイートする
×