はじめてのアメリカ音楽史 (ちくま新書)

  • 筑摩書房
4.07
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本棚登録 : 101
レビュー : 9
  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480071934

作品紹介・あらすじ

ブルーズ、ジャズ、ソウル、ロックンロール、ヒップホップ……ルーツから現在のアーティストまで、その歴史を徹底的に語りつくす。各ジャンルのアルバム紹介付。

感想・レビュー・書評

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  • 先日読んだ『地図で読むアメリカ』が面白かったので、著者の一人ジェームス・M・バーダマンの旧著(といっても2年前に出たもの)を読んでみた。

    アメリカ南部に生まれ育った研究者であるバーダマンと、英米のポピュラー音楽史に通じた評論家・里中哲彦の対談による、アメリカ音楽史の概説書。

    これもとてもよい本であった。
    19世紀から現在までのアメリカ音楽史を、一つの大きな流れの中に捉え直していく書。

    対談形式なのでわかりやすく読みやすいが、内容はけっこう深い。目からウロコが落ちるような一節が随所にある。

    『はじめての~』というタイトルから、初心者向けの入門書を思い浮かべる人が多いだろう。だが、実際にはむしろ、ロック、ジャズ、ソウルなどをそれなりに聴き込んだ人向けの内容だと感じた。
    たとえば、「これまではJ-POPしか聴かなかったけど、これからは洋楽も聴いてみようかな」という10代が読んでも、内容があまり理解できないと思う。

    2世紀余の間に生まれたアメリカ音楽を新書一冊で鳥瞰しようというのだから、当然、各ジャンルへの掘り下げは浅い。
    ブルースで一章、ジャズで一章、ロックンロールで一章、ソウル、ファンク、ヒップホップは三つまとめて一章……という感じで、駆け足で語っているのだから。

    それでも、各ジャンルの「肝」はちゃんと押さえている感じ。アメリカ音楽史を大づかみに知るための本としては上出来だ。

    そして、アメリカ音楽史の背後には、アメリカの民衆史が鮮やかに浮かび上がる。

    各章末にはその章で取り上げたジャンルの必聴盤を紹介するページが置かれ、簡便な名盤ガイドとしても使える。

    登場した音楽で気になるものは、サブスクやYou Tubeで聴いてみる――という読み方をするとよいだろう。

  • applemusicを片手にしっかり読んだ。私の好きな音楽は確かにアメリカ南部でアフリカ系のルーツを持ってして生まれたものたちだけど、それは彼らだけでは生まれなくて、ヨーロッパ系の人たちとの複雑な関係があったからこそ生まれたんだなと改めて。いろんな問題は根強くなくならないけれど、こんなに沢山の最高の音楽を生んだアメリカはやっぱりすごいなぁと。ちゃんと聴きたい音楽がまた増えた。にしても短命な人が多いなぁ…

  • ブルース、ジャズ、ゴスペル等の20世紀初頭までの音楽については勉強になった。あとヒルビリーやロカビリーなど曖昧だった言葉のニュアンスもスッキリ。

  • 各章で取り上げられている音楽ジャンルは以下の通り。

    ①アメリカン・ルーツ・ミュージック
    ②ゴスペル
    ③ブルーズ
    ④ジャズ
    ⑤ソウル、ファンク、ヒップホップ
    ⑥カントリー、フォーク
    ⑦ロックンロール

    これだけ幅が広いと突っ込んだ解説はできにくい。しかし、広く浅く語る事で、却って歴史の繋がりを感じ、全貌を把握しやすいとも言える。しかも対談形式なのでテンポが良く話が入りやすい。

    必要な情報はネットで検索できる時代だからこそ、本書のような基本的な通史もまた必要である。

  • James M. Vardamanが自身の経験も交えて、アメリカ音楽の歴史を辿り、里中も英語の深い知識を絡めての対談で非常に楽しめる好著になっている.小生が中学生時代に雑音の混じったFENに噛り付いて聞いたポピュラーソングも数多く出てきた.後年好きになったジャズの歴史もコンパクトにまとまっている.何曲かは動画で実際の音を聞いてみた.便利な時代になったものだ.

  • 【歌の歴史と歴史の歌】ゴスペルやブルーズ、ジャズやロックン・ロールに至るまで、アメリカの歴史を彩ってきた音楽の歩みについてまとめた作品。著者は、米南部文化への造詣が深いジェームズ・M・バーダマンと、英語についての書籍も世に送り出している里中哲彦。

    トリビア的な知識も織り交ぜながらわかりやすく解説がなされているため、教科書のような無味乾燥本になっていない点がポイント。また、それぞれのジャンルごとに必聴盤の紹介もなされており、アメリカ音楽史をこれから勉強したいという方にオススメです。

    〜アメリカの歌は、アメリカという国について語られたオーラル・ヒストリー(口述によって伝えられた歴史)である。〜

    そしてその必聴盤をすぐにストリーミングで聴けるという、なんて良い世の中だろう☆5つ

  • 二人して同じこと喋っていて、対話の意味が感じられない。

    それはそれとして、ブルー「ズ」にア「リー」サ・フランクリンなのに、マイル「ス」・デイヴィスなのは、何に拘ってるんだか判らない。

  • 東2法経図・6F開架 B1/7/1376/K

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著者プロフィール

ジェームス・M・バーダマン(James M. Vardaman, 1947-)
1947年、米国テネシー州生まれ。ハワイ大学でアジア研究専攻、修士。1976年に来日以来、大学で教鞭をとる。現在、早稲田大学文学部教授。著書に『英日対訳日本現代史』(IBCパブリッシング)、『アメリカの小学生が学ぶ歴史教科書』(ジャパンブック)、『アメリカ南部』(講談社現代新書)、『ミシシッピ=アメリカを生んだ大河』(講談社選書メチエ)、『ふたつのアメリカ史』(東京書籍) 、「黒人差別とアメリカ公民権運動」など多数。

「2020年 『日本の宗教』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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