世界哲学史1 (ちくま新書)

制作 : 伊藤邦武  山内志朗  中島隆博  納富信留 
  • 筑摩書房
3.50
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レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (314ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480072917

作品紹介・あらすじ

人類は文明の始まりに世界と魂をどう考えたのか。古代オリエント、旧約聖書世界、ギリシアから、中国、インドまで、世界哲学が立ち現れた場に多角的に迫る。

世界哲学史1――古代Ⅰ 知恵から愛知へ
【目次】
序 章 世界哲学史に向けて 納富信留
第1章 哲学の誕生をめぐって 納富信留
第2章 古代西アジアにおける世界と魂 柴田大輔
第3章 旧約聖書とユダヤ教における世界と魂 髙井啓介
第4章 中国の諸子百家における世界と魂 中島隆博
第5章 古代インドにおける世界と魂 赤松明彦
第6章 古代ギリシアの詩から哲学へ 松浦和也
第7章 ソクラテスとギリシア文化  栗原裕次
第8章 プラトンとアリストテレス 稲村一隆
第9章 ヘレニズムの哲学 荻原 理
第10章 ギリシアとインドの出会いと交流 金澤 修
コラム1 人新世の哲学 篠原雅武
コラム2 黒いアテナ論争 納富信留
コラム3 ギリシア科学 斎藤 憲

感想・レビュー・書評

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  • 哲学史というと、普通、ギリシア哲学から始まり、西欧の「大陸系」と英米の「分析哲学」という西洋哲学の流れの説明というのが一般的で、日本、アジア、イスラム圏というのがでてきても、それは「思想」、というか、西洋哲学との比較で論じられてきたのだと思う。

    それを「世界哲学」として、時代ごとに論じていこうというチャレンジ。そして、これがその1巻目。

    といっても、こうした「古代」においては、文明圏間の交流、影響関係はあまりなさそうなのだが、不思議なことに同じような時期に、同じようなことが当時の先端の文明の各地で問題として浮上してくるということが不思議。

    もちろん、問題に対する答えは違うのだけど、、、、なんだか、「人間」とか、「人間」と「人間」の関係性といったことが問題になってきているんだね。

    「世界はどのように始まり、どのように動いているのか」といった問いは古代哲学にもあるし、今だに哲学の重要な問いなんだけど、フォーカスはより「人間」「人間の内面」「人間関係」に移っていく。

    「汝自身を知れ」ということか。

    世界哲学といっても、やはりこの1巻目の中心は、ギリシア時代。そして、それがヘレニズムとなり、最後は、ヘレニズム哲学とインド哲学との対話というところでこの巻は終わる。

    このシリーズは8巻なんだけど、プラトンやアリストテレスといった西洋哲学の始祖、そして東洋哲学の始祖というのは変だが、ある種の徹底した認識の転換を行なったブッダがさらっとしか言及されずに、どんどん次に議論が進んでいくところがすごいと思った。ちょっと新鮮というか、爽快。

    次の展開が楽しみ。

  • 東2法経図・6F開架:B1/7/1460/K

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