- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480073013
作品紹介・あらすじ
「差別はいけない」。でも、なぜ「いけない」のかを言葉にする時、そこには独特の難しさがある。その理由を探るため差別されてきた人々の声を拾い上げる一冊。
感想・レビュー・書評
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青い芝の会と相模原事件を軸に、障害者差別や人権といったところを、考察しています。
文学専門の方だからか、文章がとても適確で、読んでてスカッとします。
内容もむずかしくないので、たくさんのいろんな人に読んでほしいなと思います。
「障害者も同じ人間」この言葉がもたらす意味を、この言葉を発する時の本当の意味を、深く考えさせられました。 -
自分の中の差別を痛快に指摘されました。
生きる意味の証明、障害児を殺してしまう親への批判、愛と正義の否定を書いた行動網領の趣旨、とても新鮮であり、特に青い芝の会の弁論は昔のものであるはずなのに新鮮で現代の世論はそれを議論するのに追いつけてないと私は思っているので残念に感じました。
車椅子の優先利用や名古屋城のエレベーターをつけるかつけないかで揉めてますがこの本を読んでから議論のスタートラインに立てる気がします。
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正直バスの問題では、過激だなぁ…とばかり思ってしまったが、「過激にならざるをえない」という社会の実際がある。「他人が他人を決めつけてはならない」当たり前のことなのに、守られない。
障害者、ほかマイノリティに向ける「優しさ・愛情」自体が差別感情であることが、広く認識されるといいと思う。 -
主に脳性マヒの障害者差別について、「青い芝の会」の活動の歴史を紐解きながら’差別とは何か’を問う。
障害者は可哀想という自分の意識がどうしても残ってしまう。私も差別意識とは無縁ではなかった。
青い芝の会の抗議と国・自治体の態度を思うと胸が熱くなる。いや、「感動ポルノ」ではダメなのだ。
車椅子でバス、優生保護法、出生前診断、健常者とは誰か、、、、