マンガ 認知症 (ちくま新書)

  • 筑摩書房
4.57
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本棚登録 : 45
レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480073228

作品紹介・あらすじ

「お金を盗られた」と言うのはなぜ? 突然怒りはじめるのはどうして? 認知症の人の心の中をマンガで解説。読めば心がラクになる、現代人の必読書!

感想・レビュー・書評

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  • 一緒に暮らしている父方の祖母が認知症と診断されています。
    この本を書かれたニコ・ニコルソンさんのおばあ様(婆ルさん)よりさらに軽度。認知症の種類も違うので、症状の違いは多少あれど、重なるところもあり、かなり腑に落ちる内容でした。
    キーワードは【プライド】と【孤独】なのでしょうか。
    認知症ではなくても人間誰しも抱えている感情です。
    認知症の方は対岸の人でも、エイリアンでも、モンスターでもなく、私たちと地続きの世界に生きているのだと思いました。
    不可思議で理解できない言動も、その方自身の思いがあり、それを心理学で説明できる部分もあることを知りました。

    ニコさんのマンガとサトー先生の解説が交互に書かれていますが、本を読むのが苦手な方はニコさんのマンガだけつまみ読みしても概要がつかめます。もっと詳しく知りたくなったらサトー先生の解説を紐解く、といった具合で読んでもよいかもしれません。

    巻末にはおふたりが選んだ認知症に関するオススメ本ガイドもあります。

    この本はブクログで知りました。
    レビューを書かれたフォロワーさんに大感謝です。

    ……………………………………………………………

    Q0認知症ってなんですか?
    Q1「お金を盗られた」「強盗にあった」と言うのはなぜ?
    Q2同じことを何度も聞いてくるのはなぜ?
    Q3何度注意してもお米を大量に炊いてしまうのはなぜ?
    Q4突然怒りだすのはどうして?
    Q5高齢者の車の事故はなぜ起きるの?
    Q6介護者につきまとうのはどうして?
    Q7家にいるのに「帰りたい」というのはなぜ?
    Q8これってもしかして「徘徊」ですか?
    Q9排泄を失敗してしまうのはなぜ?
    Q10介護に疲れ果てました。どうしたらいいですか?
    番外編 なんでお尻を触るんですかコラー!!

  • Twitterで知ったニコルソンさんの認知症マンガが、なんと、新書にー!!

    素直にめっちゃ嬉しいです。

    ウチも、母方の祖父、父方の祖母、どちらも認知症です。
    祖父に関しては、このマンガで書かれているように、金銭への執着心が強い方だったのか、お金がなくなったと祖母や母とよく喧嘩をしていました。

    それまでの温和な祖父が陰険な顔つきに変わっていくこともショックでしたし、祖母も母も気が強い人なので、ともすればものすごい言い合いになっているのを見ているのも、しんどかった。

    そういうイメージだけが残っている認知症介護でしたが、このマンガを読んで、知るっていうことは見方が変わることなんだなと、しみじみ感じます。

    こんな風に見られたら、この行動はこういうことだと知っていたら。
    もちろん、日々の大変さがどこまで変わるのかと言われると、難しい部分もあると思います。

    けれど、行き詰まってしまう前に触れてみて欲しいなと思う一冊でもあります。
    マンガとコラムのような説明で成り立っていますので、新書でもキッチリしすぎず、でも砕けすぎずといった印象です。
    これ、新書大賞取ってくれないかなー。

  • 認知症の知識や素朴な疑問を、マンガを交えながらとても読みやすく解説している一冊。病気解説本の中でも、トップレベルでわかりやすいと思う。マンガ家のニコ先生と解説担当の佐藤先生の体験談も自然に挿入されていたのもよかった。

    認知症の人が起こす行動の裏側にある症状や感情を紐解くことで、介護する側の負担を減らそうという試みで書かれている。認知症の視点でのたとえ話も具体的で、その不安が伝わるところもよかった。
    ぼくも介護当事者で、物盗られ妄想や何回も話を繰り返したりなどの解説事例は数えきれないほど体験しているので、その理由がわかって少し落ち着いて対処できるようになりそう。

    「『老い』はプライドとの闘いです」

    「必要ないものに注意を向けないようにすることも『注意力』なんだ」

    「介護する期間が長くなるにつれ 相手を気遣う『ケア』だったはずの行為が『コントロール』に変わってしまうことがあると」

    「だから第三者を入れることが重要なんだね」
    「縛り/縛られる関係は二者関係の中で生じるものですから」

    こういうことは認知症のことだけじゃなく、普遍的な対人関係にも通じることだよね。認知症は確かにコミュニケーションに障害が起こるけど、相手と向き合う基本はいつもと変わらないんだなと感じられた。

    ぼくの向き合ってる介護の中では徘徊はまだないけど、記憶の逆行は最近始まった。亡くなった祖父が入院していると言っていたり。

    「徘徊する目的は『帰宅願望』 つまり『過去のどこかに帰りたい』という場合もあるんですよね」
    「行きたい場所が記憶の中にしかないって切ないね」

    この話を読めてよかった。すごく腑に落ちたというか。認知症の方と介護者を繋ぐ橋になる一冊だと思う。介護の大変さがすぐに解消するわけではないけど、少しずつ実践しながらお互いに居心地のいい時間を作っていきたい。

  • 東2法経図・6F開架:B1/7/1500/K

  • 認知症のまず最初に読んでみる本としては一番よいものなのではないか。
    各章はまずマンガから始まるが、よくある導入だけマンガというのではなくマンガだけで基本的な知識は得られるようになっている。さらにより興味を持った人には後続の文章で背景的な知識を補強できるようになっている。
    マンガだけ通読しても十分意味が通るし得られるものがあるので、そういう読み方もありだ。この敷居の低さはとてもいいと思う。それでいてちゃんと新しい知見を踏まえた知識も後続の文章で得ることができる。
    今後高齢化社会で、認知症はどんどん身近になってきてしまう。いま差し迫って読む必要のある人にも、先立ってどんなものか知っておこうという人にも役立つ本だと思う。

  • 認知症について、わかりやすく書かれていました。認知症を学ぶ初級編に適していると思います。

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