介助の仕事 ――街で暮らす/を支える (ちくま新書)

著者 :
  • 筑摩書房
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480073839

作品紹介・あらすじ

多数の人が介助を必要としている現代日本。だが、大事なことが意外と知られていない。制度の仕組みから、利用の仕方、働き方まで必要なことすべてを語り尽くす。

感想・レビュー・書評

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  • 「介助の仕事」立岩真也著|日刊ゲンダイDIGITAL
    https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/book/288962

    筑摩書房 介助の仕事 ─街で暮らす/を支える / 立岩 真也 著
    https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480073839/

  • 「全部は無理、だから、何もしない」というのは最悪だということです。

    少しでも変えていく。大事なことは何度でも言う。変えたら次の問題がでてくる、何度言っても届かない人もいる。それでも、何もしないよりはマシだと思って続ける。長い目で見て振り返ると変わってきた歴史がある。そういうところは介助の仕事に関わらず、という部分もある。

    つい悲観的になってしまうけども、それほどでもない、ということを知る。

  • 立岩先生の最新刊.相変わらずの独特の文体.

  • 重度訪問介護養成講座での教授を通して話したことを再構成した本。
    立岩真也の本は初めて読んだが、淡々としているようでいて社会に対してとても怒っているのではないかと思った。

  • 立岩先生の独特の文体だけど、読みやすいし、すんなり入ってくるとこも多くて、これからも、もっとたくさん発信をしてもらいたかった。
    だけど、これまでの中からたくさんのことを受け取って、どう考えて、どう周りに受け渡していくか、そういうことの実践が問われるのだと感じる。

  • 立岩さんは、東京青い芝についてよくわかってないと思ってたけど、かなりわかってたということがわかった。

  • 2023年7~8月期展示本です。
    最新の所在はOPACを確認してください。

    TEA-OPACへのリンクはこちら↓
    https://opac.tenri-u.ac.jp/opac/opac_details/?bibid=BB00594885

  • 「重度訪問介護従事者養成研修」で話された内容を元に話し言葉で書かれているので分かりやすい。高齢者の介護の話はよくされているが、本書はあまりよく知られていない障害者介護、しかもさらに知られていない重度訪問介護について述べられている。介護保険との差異や、この制度が作られてきた歴史。その歴史の中には1970年代からの運動の歴史なども述べられ、その運動の基盤の上に、今の制度があることを分かりやすく述べられている。障害者の援助に関わっている人には役に立つ本だと思う。

  • 今も課題は多いけれど昔よりはマシになったんだなぁ、と感じました。

  • 介助の仕事というと専門性に満ちた難しい仕事を想像する人もいると思う。
    ここでは。高齢者介護保険制度と障害者支援費制度などの違いを制度の成り立ちや
    違いなどが書かれている。
    介助の仕事は忙しいイメージがあるが「見守り」等も十分に仕事になる。
    大学生でもできると書かれていることが良かった。
    先輩当事者の制度を変えることに焦りながら、自分のやりたいことをゆっくりとやるという言葉が印象的だった。(この姿勢が重いと感じる人もいる)

    関係主義か当事者主権かという点において、どちらもありと書かれていたことに共感した

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著者プロフィール

立岩 真也(たていわ・しんや):1960年生まれ。立命館大学大学院先端総合学術研究科教授。社会学専攻。著書に『私的所有論 第2版』(生活書院)、『弱くある自由へ――自己決定・介護・生死の技術』『造反有理――精神医療現代史へ』『精神病院体制の終わり――認知症の時代に』(以上、青土社)、『介助の仕事――街で暮らす/を支える』(筑摩書房)、『自由の平等』(岩波書店)、『自閉症連続体の時代』(みすず書房)、『人間の条件――そんなものない』(新曜社)など。共著に『ベーシックインカム――分配する最小国家の可能性』『税を直す』『差異と平等――障害とケア/有償と無償』『相模原障害者殺傷事件――優生思想とヘイトクライム』(以上、青土社)、『生の技法――家と施設を出て暮らす障害者の社会学』(生活書院)ほか多数。

「2022年 『人命の特別を言わず/言う』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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