神戸 戦災と震災 (ちくま新書 1832)

  • 筑摩書房 (2024年12月9日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (376ページ) / ISBN・EAN: 9784480076618

作品紹介・あらすじ

震災から30年、空襲から80年。

危機からの復興を軸に、明治期から現代までを描く。貴重な図版を多数収録した、都市史の決定版。



1868年の神戸港開港後、1889年の市制施行で「神戸市」が成立する。以降、神戸というまちは、1938年の阪神大水害、1945年の神戸大空襲、1995年の阪神・淡路大震災と、災害や戦争の影響を大きく受けながら発展していく。本書は、こうした危機からの復興を軸に、明治期から現代までの都市史を描く。貴重な図版を多数収録した、神戸都市史の決定版である。

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

危機からの復興をテーマに、神戸の豊かな都市史を明治期から現代まで描いています。大水害や空襲、震災といった幾度の試練を乗り越え、モダンな港町として発展してきた神戸の歴史に迫る内容です。特に、近代以降の都...

感想・レビュー・書評

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  • 村上しほり著『神戸――戦災と震災』評/災厄をまたぐ連続性を描いた都市史|ココナツ・チャーリイ(2025年1月3日)
    https://note.com/charlieinthefog/n/n44c93716dec9

    村上しほり特任准教授の新刊が刊行されました。「神戸 ―戦災と震災」|生活科学部・生活科学研究科|大阪公立大学(2024年12月16日)
    https://www.omu.ac.jp/life/info/news/entry-14920.html

    村上しほり(都市史・建築史研究者) – Art Support Tohoku-Tokyo 2011→2021
    https://asttr.jp/story/nikki/nikki202007/murakamishihori/index.html

    村上 しほり | NETWORK | KIITO
    https://kiito.jp/people/murakamishihori/

    村上 しほり (Shihori Murakami) - マイポータル - researchmap
    https://researchmap.jp/mrk

    神戸というまち|ちくま新書|村上 しほり|webちくま
    https://www.webchikuma.jp/articles/-/3726

    『神戸』村上 しほり | 筑摩書房
    https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480076618/
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    (yamanedoさん)本の やまね洞から

  • 或る都市が辿った経過というのは興味深いのだが、神戸に関して街が辿った経過を巧みに纏めた一冊で少し夢中になって読んだ。頁を繰る手が停め難くなり、素早く読了に至った。
    神戸という場所は瀬戸内海に面した場所で、古くから交易等の拠点となった経過は在る。例えばかの平清盛が日宋貿易のための港を整備したのも現在の神戸市内に相当する場所だ。そうした古くからの経過も在ることは本書の最初の方で触れられてはいるのだが、本書の主な内容は所謂「近代」、明治以降の経過である。現在の神戸港や神戸の中心的な市街は、幕末の開港の後に港の利用が伸びて行く中で発展したと言われている。そういう経過に関して過不足無く判り易い感じで纏まっている。
    神戸は水害で大きな損害が生じて復興を目指した経過が在るのだが、その後はほんの題に添えられているように戦災が在って、1995年の震災を経験している。
    戦災に関しては、殊に1945(昭和20)年頃に各地の都市が大きな空爆の被害を受けてしまっているが、神戸はそうした中で殊更に甚大な被害を受けた地域である。そうした被害の経過、復興を目指す動き、闇市、占領というような事柄、占領後の動きや、長く続いた戦後復興という流れの市街の整備というような事柄が説かれる。
    そして震災である。震災の被害や震災後の動き、これに関して主に都市の整備の経過ということで語られ、加えて経験を伝えて行こうとする動き、その変遷というようなことが説かれる。震災も、個人的には遠い地域の出来事であったにも拘らず、凄まじい様子が伝えられて相当に驚いた記憶が在るのだが、既に30年経った。そうした中、「とりあえず災害前の様子に戻したい」から「時代の変化に合わせた都市空間の再整備」というような様子に変化していることも紹介されている。こういう「時代の変化に合わせた都市空間の再整備」というような様子について、個人的には何度か神戸を訪れて垣間見ていると思う。本書の記述について「見た様子かな?」と思いながら読んだ箇所も幾つも在った。
    こうした内容に加えて、著者が携わっている仕事の一部でもあるようなのだが、「地域の歴史を伝える」、「資料や史料を整理保管して行く」というような重要なテーマに関しての言及、地域の歴史を纏めて伝える“自治体史”の編纂経過というような事柄に言及が在った。そうした辺りも非常に興味深く読んだ。
    本書は「神戸市の歴史―都市整備篇―概要」というような感じで大変に価値が高いと思った。個人的には、少し前にコンディションが好くない様子で神戸に立寄って再訪を期したということも在ったのだが、そういう際にまた読み返すかもしれない一冊だ。何かで著名な方の言行を多く綴っているのでもなく、様々な史料や伝わっている証言等で読み解ける「街の様子」という観点で一貫して綴られている労作だ。
    なかなかに佳い本に出合えた。余韻に浸りながら、本書を広く御薦めしたい。

  • 大水害、空襲、大震災。神戸を幾度となく生まれ変わらせてきた危機を軸に、明治から神戸を一つの都市史としてふりかえる。

  • 神戸は阪神大水害(1938年)、神戸大空襲(45年)、阪神・淡路大震災(95年)と三度にわたり傷つき、その度に復興・再生へ尽力してきた街です。 本書は、主に明治開港以来の神戸の歴史をたどった本ですが、「三つの災厄」(陳舜臣)による断絶のみならず、災厄の前後の連続性に着目して書かれているのが特徴的です。 https://note.com/charlieinthefog/n/n44c93716dec9

  • 2024/12/14 ジュンク堂書店三宮駅前店にて購入。

  • 神戸市の歴史に迫る。
    戦災、震災を乗り越えてきた、ヨコハマと並んでどこかモダンな港町。その歴史を概観する。
    先取精神が街の魅力を造ってきたのだろう。

  • ふむ

  • 近代以降の神戸の都市計画について、行政とその時々の市民の暮らしを詳細に書き記した新書。

    戦後のGHQ統治下のことは、神戸市内にモニュメントなどもなく、初耳なことが多かった。敗戦国であることを想起させるものはあまり作られなかったのだろうという、著者の記載に納得。

    古地図や地形図と合わせて読むとより楽しめる。

  • 神戸の歴史の概観
    のどかな田舎町だった江戸時代まで
    港が整備された幕末
    貨物取り扱い量が増えて発展した戦前
    空襲で壊滅した戦後
    その後商業が発達し、
    さらに多面的な展開を見せる現代

    その中で水害、空襲、震災という三度の壊滅を経験。しかしその度に立ち上がる強さ。

    人間力?

    非常に興味深い街という認識。

    読了120分

  • 東2法経図・6F開架:B1/7/1832/K

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著者プロフィール

村上 しほり(むらかみ・しほり):1987年生まれ、神戸育ち。神戸市役所職員(公文書専門職)。大阪公立大学特任准教授。2014年、神戸大学大学院人間発達環境学研究科修了、博士(学術)。専門は都市史・建築史。著書の『神戸 闇市からの復興』(慶應義塾大学出版会、2018)は日本都市計画学会、日本観光研究学会、日本建築学会で各賞を受賞。共著に『占領下日本の地方都市』(思文閣出版、2021)、『神戸スタディーズ#6 “KOBE”を語る』(デザイン・クリエイティブセンター神戸、2018)など。

「2024年 『神戸 戦災と震災』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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