異人論序説 (ちくま学芸文庫)

著者 :
  • 筑摩書房
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レビュー : 11
  • Amazon.co.jp ・本 (357ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480080158

作品紹介・あらすじ

内部 外部、秩序 混沌、清浄 不浄、自己 他者などの無限に反復される二元論のうえにたえまなく分泌されるもの。境界をつかさどる聖なる司祭-。この、内と外とが交わるあわいに生ずる豊饒なる物語を、さまざまなテクストを横断しつつ明快に解き明かす、危険な魅力にみちた論考。

感想・レビュー・書評

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  • 新着図書コーナー展示は、2週間です。通常の配架場所は、3階開架 請求記号:389//A32

  • 民俗学的でありかつ文化人類学的でもある本。双方の視点から、広く人類における異人とは何か、を分析している。

  • 「我等」と語るとき、異人、まつろわぬもの、鬼、賤しの民、漂泊人の一群である「彼等」が暗黙裏の内に想定されている。古代はギリシアから、現代は精神病院まで、「彼等」、異人についての一冊。

    繰り返し引用される「遠野物語」をはじめとする民俗学の他、歴史学、また法学や社会学からの引用も多いのが印象的。

  • 関係としての「異人」に関するさまざまな物語。そしてそれら物語の底流には、一貫して共同体・秩序の境界線上に浮かびあがる「異人」(and かれらが跳梁する「異界」が)どのような性質をもち、どのように中心の秩序維持に利用されていたか、という関心がある。ただ序盤にもう「異人」とはこうであるというおおまかな定義がされ、あとは具体例を見ていくスタイルなので少~しだけ退屈にもなる。多木浩二の『目の隠喩』のスタイルとすごく似ている印象を持った。

  • (※2010年手帳より)

  • 2010/10/21購入

  • 聖と俗、王権や村など、異人の持つ意味を論じています。
    何が凄いって、洋の東西を問わず、また時代も選ばない著者の知識の深さと幅広さです。

  • 赤坂憲雄は今年57歳、1953年5月23日東京生まれの民俗学者。やれ柳田國男だの折口信夫だの文化人類学


    ・・・・・書きかけ・・・・・

  •  1985年(著者32歳)に刊行された単行本の文庫化。1997年(著者39歳)に刊行された。

  • 赤坂憲雄が最近めっきり語らなくなった「境界論」を思う存分楽しめる良書。この手の本とは思えないほど「読ませる」文章が素敵。

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著者プロフィール

1953年、東京生まれ。専攻は民俗学・日本文化論。学習院大学教授。福島県立博物館館長。東京大学文学部卒業。2007年『岡本太郎の見た日本』(岩波書店)でドゥマゴ文学賞、芸術選奨文部科学大臣賞(評論等部門)受賞。
『異人論序説』『排除の現象学』(ちくま学芸文庫)、『境界の発生』『東北学/忘れられた東北』『東北学/もうひとつの東北』(いずれも講談社学術文庫)、『北のはやり歌』(筑摩選書)、『岡本太郎という思想』(講談社文庫)、『ゴジラとナウシカ』(イースト・プレス)、『司馬遼太郎 東北をゆく』(人文書院)、『性食考』(岩波書店)など著書多数。

「2018年 『日本という不思議の国へ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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