風土の日本―自然と文化の通態 (ちくま学芸文庫)

  • 筑摩書房
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レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (428ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480080172

感想・レビュー・書評

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  • 俳句で用いている季語を比較文化的にどう論じるかをさぐっているときにであった本。
    読み進むうちに、フランス人という作者への先入観(フィルター)は失せていた。
    表面的でない論考の背後にあるモンスーン気候下での
    生活体験がうかがえて、そこに引き込まれる。
    和辻哲郎のことばを借りれば、醸化なのだろう。
    現代の哲学者(がいるとすれば)、
    和辻~ベルクの次に応えるべき視座が求められている。
    そのための一冊。

  • 和辻哲郎からのインスピレーションを引き継いで、論証的な科学とは違う、空間、風土の論理を捉えたいということは共感できる。そのための、通態(トラジェ)という概念はとても参考になった。隠喩的連関というのが、言葉の上ではなくて、実体としてある、という見方も勉強になった。

    なのに、なぜだろうか。80年代の状況がもたらす議論は、どうしても2010年の関心の先端をリードする力がない。もどかしい思いがするのだ。たとえ古くて粗削りであっても、和辻の圧倒的な喚起力に及ばない。

  • 77夜

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著者プロフィール

1942年モロッコ生まれ,フランスの地理学者,東洋学者,哲学者。
1969年パリ大学地理学第三課程博士号,1977年文学博士(国家博士)号を取得。1979年よりフランス国立社会科学高等研究院教授(風土論)。欧州学士院会員。2009年福岡アジア文化賞大賞,2011年国際交流基金賞,2015年旭日中綬章など受賞多数。著書に『風土の日本―自然と文化の通態』(筑摩書房),『風景という知―近代のパラダイムを超えて』(世界思想社)など多数。

「2017年 『理想の住まい 隠遁から殺風景へ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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