- 本 ・本
- / ISBN・EAN: 9784480081377
感想・レビュー・書評
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上巻読了!読み切った自分を誇ろう。
下巻もこの勢いでいくぞ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
存在の「頼るところ」、日常性におけるわれわれの様態等、最も遠く、また最も近いわれわれの存在についての説明としての一書。下巻も読み進めてみようと思う。
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岩波文庫版も含めると数十年にわたって読み返しています。その時その時発見があります。
木田元のガイダンスにあるような人達、分野、例えば形而上学入門でも語られているパルメニデス、「ニーチェ」という本があるぐらいなのでニーチェに至るまでの哲学や、ユクスキュルの環世界論だけでは完全には理解できないのではないでしょうか?
例えば、数理論理学、論理学、特に可能世界論までちゃんと勉強していると、彼のあいまいさも含めてより理解できると思います。 -
第98回アワヒニビブリオバトル「シン」で紹介された本です。オンライン開催。
2023.4.15 -
今更言うまでもないけれど、いろいろと発見させられるだけじゃなくて、何よりも読んでいて面白い。書き方は難解だと思う。でも、出発点は、子供が抱きそうな素朴な疑問。「ある」というのはどういうことか。この本が感動的なのは、そのシンプルな疑問(問題)に挑む真摯さ。既成の哲学史を組み合わせただけではない、ナマの思考の足跡がそのまま本になっている。そんな印象。途中できっと投げ出すだろうと思っていたが、まったくその逆。これぞ野生の思考。
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アリストテレスが時間について述べた論(『自然学』第4巻10章271b29-14, 224a17)は、この現象についてわれわれに伝承されている最初の立ち入った解釈である。それは、それ以後につづくすべての時間観を-ベルグソンのそれをも含めて-本質的に規定している。p75
「存在する」ということはどのようにして成り立つのか。
ものが存在する、ってどういうこと??っていうのに向き合った本。
難しかった…
わかったことは古代ギリシア哲学の延長に位置する議論であるということ。つまりは、新旧による優劣は単純にはつけれないということ。なぜなら、2000年ほど前に扱われていた問題を再び問い直すというのをハイデガーをしているのだから。
ただ、現代においては一つの基準点になるであろう。近々理解してみたーい -
【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/737905 -
中公クラシックス版で一度読んだので飛ばし読み。1963年に訳されたこともあって、文体の格式は高いが、訳語が難解で頭に入りにくい。
・ギリシア語が読めないと発音すらわからないので、呪文を眺めているような状態に。(中公クラシックス版と比較したので、読めるようになったことは結果的にはよかったのかもしれない。)
・vorhandenseinを客体的存在とすると若干ニュアンスが近代哲学的に戻ってしまうので、ハイデガーの立場がわからなくなりそうだ。 -
いわずと知れた存在論の名著。存在するとはどういうことか。その問題設定を理解するところから難解だが、最後まで読みきりたい。
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ふつう思想書は前時代の哲学者の読み解きというかたちで書かれるものだと思うが、本書はそういった参照はあまりなく、基本的にハイデガー先生が考案した概念の定義を覚えるという形式になっていて、しかも各節の冒頭で繰り返しおさらいしてくれる。非常に親切で、難解と聞いていた当初の印象とは違うものだった。
哲学素人でも読めた。事前に解説書を一冊消化してはいたが。
とはいえ、その概念のすべては抽象的であり、そのようなものについての思考にある程度慣れていないと苦労するだろうと思った。
上巻の内容は、「存在」全般を捉える準備としての、人間がふだんから世界を認識しているその方法の精査と、その認識のもとで人間が日頃どのように他人や物と付き合いながら生活をしているかという、人間の行動についての全般的な説明が試みられている。
その中で、人間学的な要素、つまり「人間はこう生きるべきである」というような積極的な意図がひしひしと感じられてくる。
人生について悩める人が本書を読めば、その悩みについて一つの根本的な回答を得られるだろうと思った。大変意義深い読書体験だった。
マルティン・ハイデッガーの作品





