無常 (ちくま学芸文庫 カ 1-3)

著者 :
  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480084354

作品紹介・あらすじ

「はかなし」という王朝的情緒が、中世において「無常」に移行し、道元の無常の形而上学にいたる経過を、犀利な観察と豊かな情感をもって詳細にたどり、日本人の無常感の変遷過程を初めて体系化する。著者の到達点を示す卓異の論考。

感想・レビュー・書評

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  • 大きな崩壊の後、そして、静かな衰退を前にした現在こそ読み直されるべき一冊ではないでしょうか。ニヒリズムを徹底させることでニヒリズムを超えるという方法が、日本思想の伝統にはあります。

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著者プロフィール

1904年長野県に生まれる。1927年京都大学文学部哲学科卒業。文芸評論家。筑摩書房顧問、明治大学文学部教授を務める。1980年没。著書に『中世の文学』『無常』『無用者の系譜』『中世から近世へ』『新版現代史への試み』『日本人の心の歴史』上・下など多数。このほか全集として『唐木順三全集』全19巻がある。

「2022年 『禅と自然』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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